本日2本目の投稿。
今年も桜の開花に合わせたタイミング
で昇温へ。
ソメイヨシノもあと数日でしょうか?
『今期チョネさんところはどうです?』
そんな問い合わせもチラホラと。
しかし今期は数が少ないですからね。
正直なところ、今期は既に来期に向け
たデータ収集の意味合いもありまして。
2本目ボトルではもう一つ幼虫体重を
増やせなかった2015年度の我が家。
我が家の久留米産地の場合、これま
で晩成型が最も大きく羽化している。
冬季期間を含むこの3本目ボトル。
直近2年間の管理方法と少し変更して
います。
一般的なセオリーとは少し外れますが
まぁやってみようと。
3本目ボトルでも喰わせるイメージから
の対策です。
◼️餌
菌糸ボトルの添加剤。
こちらは業者さんと相談を進めながら
毎年色々と試しております。
今期3本目ボトル。
たんぱく質を減らしカロリーを高めた
添加剤配合へ変更しています。
◼️断熱対策
断熱材配置を変えて改善。
◼️湿度対策
3本目から加湿器を導入。
我が家メイン菌床ボトルの水分量は
48~49%。
そこで今期ブリード庫内の湿度を60%
以上に維持。
ホクホクと食べやすくなりやしないか?
◼️交換から降温までの期間
昨年・3本目交換から2週間後に降温。
今年・3本目交換から1ヶ月後に降温。
降温(冬季期間)温度はこれまで通りの
20度前後と変更はありません。
昨年昇温前のPPボトル表面
昨年昇温前のガラスボトル表面
ご覧の通りボトル形状により、ボトル
表面の乾燥状態に差がありますね。
やはり経口部が狭い方が菌糸ボトル内
水分の蒸発が少ないようです。
ただこと暴れに関してはデータ上ボトル
形状と暴れ比率の顕著な差は見られず。
ガラスボトルの場合、水分の蒸発が抑
えられる反面、既成PPボトル程に固く
詰めることが出来ず、菌がボトル内部
にしっかり廻っていなければ、暴れの
リスクはそれなりにあるよう感じまし
た。
今使っている業者のPPボトルは高圧プ
レス機による固詰と水分量、菌勢のバ
バランスが整い菌の収縮が少ない。
故に今期あえてガラスボトルの使用を
していません。
これは種菌の菌勢と添加剤と量に起因
するの事柄であり全てではありません。
そして今年昇温前のPPボトル表面
見た目ではPPボトル表面上の乾燥状態
はそれ程大きくは変わりません。
形状的に経口部の狭いガラスボトルが
水分を逃がしにくいようです。
状態は良いですよ。
ただ湿度対策は、昇温時の喰いが増す
時の優位性があるかどうか? ですね。
しかしこの3本目高湿度管理方法では
一つ気がついた点がありました。
良くネットの中に湿度が高いと雑虫の
(トビムシやダニ)繁殖が増えるとあり
すが、我が家の見解は異なります。
例え湿度が高くとも、菌糸ボトル内の
環境が安定していれば雑虫は湧かない。
しかし菌糸ボトル内環境が悪ければ、
(劣化が進むと)乾燥状態でも雑虫は発
生するし、同様に多少キノコが発生し
た時にも不思議と雑虫は湧いてきます
から。
取り組みの中で最も注目している点。
それはカロリーを高めたトライ!
この3本目が果たしてどうか?
実は高カロリー仕立てで早期羽化に
使用した菌床ボトルから、♀が羽化
ていますが数頭はお腹がパンパン。
果たして消化吸収能力の高い♂が、
我が家久留米にどれ程度いるのか。
また思惑通り体重増加から無事羽化
へと持っていけるものか?
ひとまず昇温終了時に少しだけボトル
を交換し体重増の状況を確認してみる
ことにします。
いやいや、しかし今年はどうも検証寄
りの飼育になってしまっていましたね。
2012年度ブリードよりはマシですが。