悠久の時を経て

「美しく大きく丈夫なオオクワガタ」このテーマを担う血統作出目指した飼育記録をメインに、気儘な話題を書いていきます。

ブリードルーム増設&2021年KLBエントリーライン紹介

2021年08月10日 06時59分00秒 | 2020年度・オオクワガタ
東京2020オリンピックが閉幕しました。

東京開催ということで、才能ある選手には
それこそ何年も前から世界の檜舞台の活躍
をイメージし、目標を掲げ、鍛錬を積み重
ねてきたであろう若い世代の日本アスリー
トの活躍は素晴らしかったですね。

五輪開幕直前まで歓迎されぬムードの中で
柔道の大野選手、ソフトボール上野選手、
体操の内村選手、卓球の水谷選手が周囲に
惑わされることなく、黙々と準備をこなす
姿勢が精神的支柱となって支えた。どこか
のブログにありましたが、人が安心して
ち込める環境って本当大切なんですよね。
モチベーションの部分で。
仕事でもなんでもそうですが、不安のある
環境下では、最大限の能力を発揮すること
は出来ません。


そして思い入れの人一倍強い陸上競技。
世界との距離をいかにして埋めていくか。
世界と戦える日本を目標に合言葉にして、
選手だけでなく、陸上長距離界全体が一丸
となって取り組んできましたからね。
これまでの過程を知るだけに、ここ数年の
記録更新は目覚ましいものがあり、着実に
進歩していますし、選手が監督がその手応
えを肌で感じるようになりましたからね。
この意義は非常に大きいです。

メダルには届きませんでしたが、今大会で
これまでの歩みを象徴する男子マラソン大
迫選手のラストラン。夢を与えてくれる熱
い走りでした。
人は夢をみれるものを求め、また夢を与え
てくれる存在がアスリートであることをあ
らためて教えてくれたように感じます。





さて今回はKLBエントリーラインについて
。その前に2020年ブリードは未だに幼虫が
30頭後半程おりまして。特にKLBエントリ
ラインは8月末の羽化報告期限迄に間に合い
うにありません。残念ながら2021年は2
部リーグからのスタートとなります。
やってしまいました。

考えられる要因は蛹化、羽化ステージをい
つもより低めに設定(MAX温度を上げ過ぎ
ず、下の温度を下げることで温度ショック
を与える方法を選択)
これはカンタケ菌の特性を勘案し、また4
本目交換を避けるためのやり方でしたが、
ウチではどうも温度ショックの精度(ブレ)
がもうひとつだったのかもしれません。

今いる幼虫は全て発酵マットに入れ替え、
要因として考えられる温度の精度を改善す
るべく、準備した温室とヒーター&サーモ
による羽化促進温度帯の理に切り替えま
た。完品羽化を優先しこちらは2021年度
とは別管理していきます。


また今回温室増設に合わせこの7月に2013
年以来となる大幅なブリードルームのテコ
入れをしています。これは大阪ブリード
ルームで感じた"長所"をこちら市川の方で
も採用することにします。


ビフォー

アフター
 



そして環境面もそうですが血の見直しも必
要になりそうです。
これまで偶数年は2014年度14番、19番を
祖とする自己ブリード累代ラインを軸とし
てきました。2020年総括は、今の幼虫が
羽化してからとなりますが、既に羽化した
個体、種親サイズ、幼虫体重推移、還元率
、羽化率などから判断するに、サイズに関
しては正直なとこ他の久留米、他の有力
血統には追いつけるビジョンが描けません
。残念ながら戦える戦力ではない。

表年(偶数年)は自ブリに拘り続けてきたと
はいえ、目的を達成するには時間が掛かり
過ぎる。そのあたりの考えもあって、主水
さんとは昨年から相談に乗って貰い、また
情報交換を進めてきました。




本題です。
当初予定していた2021KLBエントリーライ
ンは2019年15番.88ミリでしたが、変更し
2019年6番.87.2ミリを選定することにしま
した。




腹部の薄さが特徴的な個体です。

そしてくまパパさんが同腹♂を選ばれた
というのも大きな要因です。
くまパパさんの分まで頑張りたい。






その♂に掛け合わせる♀個体は主水さん
2020年10番早期。

主水さんのところでも89頭産んでいる多産
のライン同腹。しかも♀サイズは59.1ミリ
ですからね驚異的といえます。
ウチでもエントリー数は43頭とやはり多産
ラインとなっています。


この2020年10番は主水さんが飼育元年か
ら継続している嶋原系の形状に拘ってこら
れ、またそれを更に厳選し、平均アベレー
ジ、最大サイズともに現段階の久留米では
トップレベルに到達しているものと思いま
す。(近々主水さんからも羽化報告があるで
しょう。)

また特徴としては、今の久留米主流である
マツノ久留米純血ラインとは異なる点もま
た価値があると思っています。
裾野の広い久留米の可能性の要素として。
上を目指し何年か越しを想定して、作り上
げていくには相応しいと自負しています。
裏方だけでなく、ブリード実績も力を入れ
ないといけません。

まだ未完成ながら伸びしろは十分な♂と規
格外の♀の血を掛け合わせ、KLBエントリ
ーラインとして、2019年15番の美形久留米
と合わせ、2021年度ブリードは欲張らず、
自己記録更新をひとまず目指していきたい
と思います。
既にベテランのキャリアですが、やる気は
十分!新たなビジョンを描きブリードに取
り組んでいきたいと思います。^^






コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 上半期のまとめ 2021年ブリ... | トップ | 近況について »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

2020年度・オオクワガタ」カテゴリの最新記事