寝転がって気ままに想う事

 世の中ってこんなもんです・・
面白可笑しくお喋りをしましょうか ^^

さあ大変、異動だ…(44)

2012年03月15日 08時55分02秒 | 日記
さあ大変です。
円山事業部長や亀田部長の親分!高辻役員が引退したようです。
若宮本部長は役員を降りる…について考えていました。
「う~ん」確か夕方に東京駅で鬼塚専務と一緒に飲んだばかりでした。
手には未だ高辻役員と交わした握手の余韻が残っていました。
なるほど!
しばらく考えてうなずいていました。
あの時、別れ際に「頼んだぞ、」とおっしゃったのは、こう言うことだったのか…
「う~ん」しかし頼まれても自分じゃあとても高辻派を後押しするどころか、頭を下げるのはこっちのはずだが…
「わからない…」
たかが本部長…円山事業部長や臼井事業部長より格が違いました。
#…ここで整理しておきましょう。
この会社の役職は課長→部長→本部長・工場長→事業部長(役員)常務→専務となっています。
本部長…事務方のトップ
工場長…現業方のトップ
今若宮本部長が たかが本部長と嘆いていましたが、それは上…役員クラスから見ての話で、普通のサラリーマンとしたら破格の出世になるのです。

若宮本部長は考え込みます。
「ねぇ~マダム…」
「なんでしょう…」
「だからさぁ…ここ摂待に使うよ。」
「まぁ…おおきに♪嬉しいわ♪」
「カードはJCB使えるかな…」
「ええ…勿論いけますよ♪」
「じゃあ決まりやね♪」
「じゃんじゃん使うてよね♪」
二人がイチャイチャしているのを円山事業部長はニタニタしながら見ています。
泰然とした態度…
うん、ただ興味がないだけかも知れませんが(笑)
実は円山事業部長は別のことを考えていました。
電話に席を立ったあの慌てた姿…
「これは何かあるぞ…」
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さあ大変、異動だ…(43)

2012年03月14日 09時13分48秒 | 日記
亀田部長がマダムにご執心の時でした。
お店の隅に隠れるようにして電話をしていたのは若宮本部長です。
「はい、はい…」
電話の声は臼井事業部長でした。
直接的な上司ではありませんが、鬼塚専務の腹心の一人でした。
「今一番の情報だからお前に連絡したんだが…」
「はい…」
「今大丈夫か?」
「はい、大丈夫です」若宮本部長は声を落としました。
「そうか…実はなぁ…」
臼井事業部長からのリクールです。かなり重要な報だと若宮本部長は思いました。。
誰だろう…?つまり異動だと直感したのでした。
「はい、」返事をしながら臼井事業部長の次の言葉を待ちました。 「さっき山形副社長と飯を食ったんだが…」
副社長と…?
そうか… これはかなりの大物の異動だぞ… 山形副社長は黒田社長に続くナンバー2でした。年齢的に黒田社長より10歳年上になりますが、黒田社長が一番頼りにしているご意見番みたいな存在でした。
中枢部…役員の人事はこの二人によって決まるのです。
若宮本部長はゴクリと唾を飲み込みました。 「いいか、驚くなよ!」
「はい、」
臼井事業部長の声は心なしか上ずっています。
「高辻さん、降りたぞ!!」
「はぁ…」
若宮本部長には一瞬わからないと思いました。
おりた…高辻さん?
「もしもし…」
「あ、はい!」
「聞いているのか」
「はい…あの高辻さんがおりたのですか?」「そうだよ」
降りた…とは…
「わからんのか?」
「は、はい…」
「取締役を降りたんだよ!」
「えー!」
「いきさつはよくわからないが、高辻さんは降りたんだよ!」
これは以外でした。
取締役を降りるとは役員でなくなる訳で、年齢からして引退になるのでしょう。
「詳しい事は帰ったら話すから…
それだけ話すと電話は切れました。
「ふ~」
息を凝らしていたのを一気に吐き出すともう一度臼井事業部長の言った言葉を思い出してみました。
「役員を降りるのか…」
しかし…降りるとはおかしな話だぞ。
若宮本部長はもう一度臼井事業部長の言った言葉を考えてみました。
一般的に役員の任命は株主総会です。ただ社長が事前に決めていて株主総会は形式的な儀式になっています。 役員の運命を握っているのは社長です。
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さあ大変、意図だ…(42)

2012年03月13日 07時56分31秒 | 日記
京都の深部、祇園にある会員制キャバクラ king & madam …

円山事業部長のフトコロの大きさに若宮本部長は軍門に下りました。
覚悟を決めますが、突然携帯が鳴りました。
隠れるようにして携帯に出る若宮本部長。
憤慨する亀田部長に円山事業部長はニンマリしています。

「いいんですか?」
「仕方ないじゃあないか…」
悠然と構える円山事業部長です♪
「けど…」
着信を見て慌てて隠れたのは何かあるはず…「し~」
片目を瞑(つぶ)り円山事業部長はニヤリとしています。
…分かってるがな♪
そんな感じですね(微笑)
それより… 気にせずに飲もうや…とグラスを片手にマダムに催促しました。
「あら、円山さん、コーラをそんなに飲んで大丈夫?」
マダムは苦笑しています。
「俺はいいよ、それより亀田に注いでやってよ」
「あら…失礼♪亀田さんどうぞ」
お目当てのマダムから御酌をされて亀田部長、笑みを浮かべて、「ねえ、マダム、家は近いの?」
「私ですか…」
「うん、やっぱり旦那さんいるよね…」
「え~私がですか…」「いや…聞いちゃあダメだよね」
マダムはさすがに飲み屋のおかみさんです。
「さあ~どうかしら♪」とぼけていますが、これは常套手段ですね(笑)
正直に旦那がいる、と言えばお客の熱が醒めてしまうし…
かといって袖にするわけにもいきません(笑)ぼんやり、サラッとかわすのが心得です(笑)
「どうかしら~ってマダムみたいな人男がほっておかないよね」
探りをいれます。

「それがね…誰も相手にしてくれないのよ」「ほんと…!!」
「ええ、寂しくって仕方ないのよ~」
こんな妖艶な美女に言われたら普通の男ならイチコロでしょう(笑) 亀田部長は多少遊んでいるので、飲み屋の常套句にそう簡単には嵌(はま)まりません♪「そうなの…」
「ええ…」
「信じられないなぁ~」
「あら、亀田さん試してみる♪」
「試す!?」
「ええ私の家に来たら判るわよ♪」
マダムが怪しげな微笑みで亀田部長をみやります。
「俺が行ってもいいの!!」
「ええ…どうぞ(笑)」「じゃあ今夜でもいいの!!」
「はい、どうぞ(笑)」「ほんと!!」

まだまたお尻が青いねぇ~ 円山事業部長は黙って見ていました。
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さあ大変、異動だ…(41)

2012年03月12日 00時30分19秒 | 日記
一匹の雌を取り合う獣みたいな二人でした(悲)。
亀田部長と若宮本部長です♪
この高級キャバクラ king & madamのマダムはホントいい女でしたね♪
キリッとした少しバター臭い顔立ち、雌豹(ヒョウ)を思わすしなやかな肢体…
三十路(みそじ)を少しでたくらいなか(笑)
艶やかな髪に大きく見開く濡れた瞳、(ゴクリ!)

この目で見据えられたら身動き出来なくなるでしょうね(苦笑)
余談ですがこの年代(四十代後半~五十代)はローティーンの青さに走るかアダルトの色っぽさを撰ぶかでしょうね♪
どちらにしても♀なしでは生きていけないのですが…(笑)

三人はマダムを挟んで楽しく(二人は腹の探りあいか…)飲み始めていました。
「いゃあ~京都のおでんも美味しかったですね…」
「おでん…?」
「ええ、さっき亀田部長が連れて下さったのですよ…」
「へぇ~」「ああ如何銀ですよ。」
「ああ如何銀ね♪あそこのママは元気だったかい!」
「ママですか…」元気も何も矢鱈(やたら)威張り散らす若宮本部長のお陰で散々嫌みを言われて追い出されたばかりでした。
浮かない顔つきの亀田部長…
それを見て円山事業部長は 「どうしたの?フラれたのかよ(笑)」「ち、違いますよ!」「そうか…」円山事業部長はニヤついています。
「そうですよ!」若宮本部長が続きます。
「亀田部長はえらく謝っていましたからね♪」
「へぇ~そうなんだ…」「誤解ですよ!」
「どう誤解なんだ…」「どうって…」
亀田部長は言葉に詰まりました。
ホントのこと言っちゃおうか(怒)
「それはですね…」
「ああ…あのとき私がお邪魔したのですかね?」
「邪魔…(唖然)」…若宮本部長が涼しい顔で言います。
「あら、亀田さんはいい人がいらとしゃるの?」madamも口を挟みました。「ち違うよ違う!」亀田部長は必死に手を振ります(笑)
「そうかなぁ~亀田はモテるからなぁ…」
円山事業部長の目尻は下がりっぱなしです♪ 「モテませんって!」「そんなにムキにならなくてもいいじゃあないか、モテるのは事実だから(笑)なっ、ママ!」
「又々事業部長、キツイなぁ~(苦笑)」
「そうですね…亀田さんはモテると私も思いますよ♪」
「そら見ろよマダムだって同じだろ(笑)」
「そりゃ…」と言いかけた時でした。
「ピピピ~♪」
携帯が鳴りました。
誰だ…一瞬お喋りが止まりましたが、若宮本部長がフトコロをゴソゴソしています。
携帯を開いて…
直ぐにハッ!と立ち上がりました。
「失礼」
慌てて席を立ち上がりダッシュで店の端まで走っていきます。

残された二人…いえマダムを入れたら三人は唖然としています。
誰からだろう?
亀田部長が円山事業部長と目を合わせます。
「う~ん」
見れば円山事業部長はうなずいていました。「はぁ?」
いいんだよ…円山事業部長の目はそう言ってました。
はたして…
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さあ大変、異動だ…(40)

2012年03月09日 09時11分53秒 | 日記
木乃伊(ミイラ)取りが木乃伊になる…
諺(ことわざ)通り若宮本部長は円山事業部長に取り込められました。
「じゃあ、乾杯だ!」「うん」「何に乾杯だい!?」
「え~と…取り敢えず♪」
「取り敢えず…か(苦笑)まぁいいか♪」
「じゃあ改めて!」
亀田部長はウズウズしていました。
もっとも嬉しいはずもなく、嫌みな若宮本部長と握手しなければなりません。

「改めてこれからよろしく。」「こちらこそ…」
二人がグラスを交わすのを円山事業部長はニコニコ見ていましす♪
チッ、さっき乾杯したんだっけ!
亀田部長は内心舌打ちしていました。
確かに数時間前に如何銀(おでんの懐石料理店)で一杯やったところでした。
ああ~如何銀じゃあえらく恥をかかされたからな…
顔は笑っても目は笑ってもいない(笑苦)
典型でした。
方や若宮本部長もよく似た事を考えていました。
…こいつ円山に媚びているからえらく強気だなぁ…
自分をさておいて(笑) 若宮本部長は苦いビールを煽っていました。
「まあまあお二人とも仲良く飲んでくださいな♪」
異様な雰囲気を察してmadamが取り持ちます♪
「いや~俺は楽しく飲んでるよ」
「俺だって…」
口を尖らせ亀田部長が抗議します。
「ハイハイ…わかりましたよ」
madamはさすがに扱いに慣れていました。あやすように訊きながらビールを注いでいます(笑)
「今に見てろよ…」
横目で睨みながら亀田部長は注がれたビールを飲み干しました。
「やっぱりmadamにお酌してもらったビールは美味いよ♪」
「ふん」何を言ってやがるんだ、この田舎者め…
おかきを頬張った若宮本部長も 毒づいていました(笑)
「ところでママさん…」
「違いますよ、事業部長…」
「え?何が…」
「ママさんじゃないですよ…」
「あっ、そうなの…」「ここはmadamですよ」亀田部長が口を尖らせて言います。

「どっちだっていいじゃあないの」
「ホホホ…おっしゃる通りですよ♪」
「でも…」
「亀ちゃん♪」
madamはウィンクして亀田部長を制します。それを見て若宮本部長が「 お~!!」奇声を上げました。
「ずるいや、亀田部長にだけウィンクして(怒)」
「そんなのじゃあないわよ♪」
「いや!違ったね!!妖しいぞ」
〓若宮本部長あんたはいくつになったのよ(笑)
「ホホホ…私こんなに持てたの久々だわ…」madamは余裕綽々で笑っていますが、若宮本部長は納得できない顔つきです(笑)
「まぁまぁ…」
堪らず円山事業部長が中に入りようやく収まりましたが…
「さあ、もう一度乾杯のやり直しね♪」
madamも雰囲気を壊したのが自分のせいとわかって必死でした。
〓こんな上客は逃がしてなるものか(苦笑)
会員制の超高級キャバクラでオープンしていましたが、土地柄…新参者に冷たい風土が災いして苦戦中でした。 隠れ家をイメージした戦略もぼったくと悪評がついていたからなかなか売り上げが上がりません。
京都には隠れ家的なお店は掃いて捨てるくらいありましたから…

さて…madamにこ゛熱心なお二人は円山事業部長の前では大人しくしていましたが…
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