国際結婚はたいへんだった(第2章)

ボリビア人女性との国際結婚に至るまでの道のりを記録するために立ち上げたブログです。最近は妻との日常生活を綴っています。

はじめに

私(Yasuhiro)とボリビア人のLinda(通称)は2015年9月29日にニューヨークで結婚しましたが、翌2016年の1月3日にも妻の実家があるコチャバンバで式を挙げました。3ヶ月以上もの日を措いて2度結婚することになった訳ですが、その「たいへんだった」経緯については「結婚@NYまで」のカテゴリーにまとめています。

計画倒れの一日目

2018-08-15 | 日記
業務主張で神戸大学まで行くことはあっても、それより西へ足を伸ばすことは滅多にありません。そういえば2年前に広島を旅した時も鳥取から因美線→津山線経由で福山に入り、帰りは新幹線でしたから、山陽本線の姫路〜岡山区間に乗車したのはたぶん26年ぶりです。なお大阪を過ぎて間もなく「緊急停車します」のアナウンスが入り、私は「またか」と頭を抱えました。そして車内にも「やれやれ」という雰囲気が漂ったのですが、体調を崩した乗客を救急搬送するためだったようで、数分遅れで済みました。

岡山からはマリンライナーで。出不精の私は地方持ち回りの作物学会秋大会も億劫ということで、四国に渡るのも高知大学で講演会が開催されたこれまた二十数年前以来、人生で2度目になります。

児島駅の反対側ホームに停車していた例のトロッコ列車。なお車内アナウンスでこの列車への乗り換えについては一切案内なしでしたから、やはりHyperDiaがアホだったということです。

瀬戸大橋からの眺めは素晴らしいものでしたが、当然ながら鉄骨が邪魔でいい写真は撮れません。

詫間駅には定刻通りに到着。しばらく歩いて三豊市観光協会でレンタサイクルを借りました。(なお私は普段ヘルメットは好みませんが、香川県の条例で着用が義務づけられているようなのでそれに従いました。)目指すは荘内半島一周でしたが・・・・見事にコケました。

(なお、この日の天気予報は概ね良好ながら、なぜかピンポイント予報だけは悪く (降水確率50%以上) 最後までヤキモキしていましたが、いざ着いてみたら晴天で「どうせなら曇ってくれていたら」と贅沢なことを言いたくなりました。ついでながら、三豊市に来たからには「日本のウユニ」として人気のビーチも当然ながら、というより真っ先に候補地に挙げていたのですが、あいにく足がなく (祝日でコミュニティバスは休み) 加えて最近はインスタ写真目的の観光客でごった返しているそうなので回避しました。「妻が本家本物のある国の出身なのに、なんでわざわざバッタもんを見に行かにゃならんのだ」と考えたらアホらしくなってしまったということもあります。)

詫間峠への上りの途中でLindaが音を上げました。「自分にはムリ、帰りたい」とのこと。出発してから30分も経っていないのに。

何とかなだめすかして先に進みましたが、次の上りでまたぐずり始めました。「自分はここに残るから一人で行って」と。周回コースでどうしてそんなことができるでしょうか?

こうなったら「行くも地獄、戻るも地獄」と説得してツーリングを継続しましたが、3度目の泣き言を聞いて折れました。半島へは向かわず大浜経由のショートカットを利用することに。(距離短縮の代償として相当な上りを覚悟していましたが、拍子抜けするほどの平坦な道のりでした。)

浦島太郎伝説の地を走りつつ途中でカフェに寄って絶景を楽しんだり、砂浜を散歩したりといったプランがこれで全ておジャンに。下はせめてもの思いで撮影した無念の1枚。

最長でも往復10km程度の自転車走行しか経験のないLindaに約30kmの長丁場、加えてアップダウンの多い海岸沿いのコースは結構ハードルが高いけれども電動アシスト自転車なら何とかなるだろうと楽観的に考えていました。(初めてそれに乗った私はアホみたいにラクチンでした。)お薦めコースとは逆回りで難所の詫間越を最初に済ませてしまおうと思ったのが裏目に出たのかもしれません。(あれを最後に残したら、それはそれで大変だったでしょうけど。)何にしても後になって恨み節を長いこと聞かされるよりは撤退の方が良かったのかな? ちなみにショートカット通過後、観光協会に戻るまでの道のりも彼女にとっては決して楽ではなかったと思われます。

駅で電車を待っている時に見えた浦島つながりをもう1枚。

向かいのホームには全車両グリーン車の豪華列車が止まっていました。もちろん私たちには無縁なので外から眺めるだけです。ここから乗った普通列車は満員で最後まで座れませんでした。

この日の宿泊地、高松に到着。高徳線で3駅の所に宿を取っていたので、高松駅の周辺で夕食を摂ることにしていましたが、飲食店を探す気力が失せていた(落胆していた)ため駅前のスーパーで弁当その他と缶ビールを買い、近くの公園ベンチで済ませました。

食後の腹ごなしに港界隈を散策。瀬戸内海に広がる夕焼けを眺める頃にはLindaの機嫌も直っていました。
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