軽井沢の町を歩いていて目に付くもののひとつが、町のさまざまな場所にに使われている「浅間石」だ。
別荘地の道路側境界の石垣や門柱などによく使われていて、軽井沢のシンボル的な存在にもなっている。古いものには苔が生え、石の隙間からはシダなどが生えて風格が感じられる。
旧軽井沢の別荘の道路に面した石垣に使われている浅間石(2016.8.26 撮影)
苔むして隙間にはシダ類などの生えた石垣(2016.8.13 撮影)
信濃追分にある浅間石の専門業者によると、最近はいい浅間石が取れなくなったということであるが、新たに作られた石垣や門柱にきれいな浅間石が使われているのを見ることができる。
新たに建設された、きれいな浅間石を使った門柱(2016.8.13 撮影)
軽井沢の鉄道の玄関口である軽井沢駅北口1階を出るとその前はロータリーで、タクシーの発着場所や、送迎車用の駐車場になっている。
その一角に浅間石を用いたモニュメントがあって観光客を迎えている。
ここに用いられている浅間石は、別荘地などの石垣に用いられているものよりもずいぶん大きいものが使われている。
浅間石は浅間山の1108年の噴火活動により麓に運ばれた追分火砕流から掘り出されたものとされているが、巨大なものから砂状のものまでその大きさはさまざまで、ある程度以上の大きさのものが浅間石と呼ばれているようだ。
軽井沢駅北口1階前にある浅間石のモニュメント(2016.8.7 撮影)
軽井沢駅北口1階前にある大きい浅間石の石組み(2016.8.7 撮影)
軽井沢駅から、しなの鉄道で一駅行くと中軽井沢駅に着く。
この駅舎は、2013年にくつかけテラスという地域交流施設および中軽井沢図書館と一体になった建物としてリニューアルされたものだが、その外壁や柱などに浅間石をタイル形状に切断したものが用いられている。その様子は斬新で見ごたえがある。
中軽井沢駅、くつかけテラスの外壁に用いられているタイル状にカットされた浅間石(2016.8.25 撮影)
そのほか、軽井沢警察署の正面の植え込みは、季節の花が美しいが、この植え込みを囲んでいる石垣にも浅間石が使われている。
この軽井沢警察署の浅間石については、私がまだ神奈川県に住んでいた頃に買った「ロックガーデン・と山草の栽培」(昭和51年 誠文堂新光社刊)に”軽井沢警察署前のロータリー式ロックガーデン”がカラー写真で、他の多くの内外のロックガーデンと共に「日本のロックガーデン」として紹介されていたことを覚えている。
本に紹介された頃からの時間の経過を考えれば当然ではあるが、実際に行ってみると紹介当時とは様子がやや違っているように感じた。
軽井沢警察署正面玄関前の植え込み(2016.8.3 撮影)
ロックガーデンに興味があったので、私も昨年当地に移住した際に浅間石を買い求めて、ミニロックガーデンを作り、山野草を育てて楽しんでいる。
拙宅の浅間石利用ミニロックガーデンに咲くミヤコワスレの花(2016.6.6 撮影)
先日、浅間牧場に蝶の「アサマシジミ」の写真撮影に出かけた時、売店の一角に設けられた火山・浅間山の説明コーナーがあり、そこに「追分キャベツ」として、浅間石に似た石が展示されているのを見かけた。
色は灰褐色をしていて、普段軽井沢で見慣れた真っ黒の浅間石とは少し様子が違っているように思えたし、重さもずっしりと重いように感じた。
浅間牧場に展示されている「追分キャベツ」(2016.8.1 撮影)
こうしたこともあって浅間石のことを調べてみようと思い、ネットで群馬大学教育学部の早川由紀夫教授が書いておられるHPを見ていたところ、「浅間石」のことを火山学者は「パン皮岩塊」と呼んでいて、その愛称が「追分キャベツ」だということが判った。
同じものの別称であった。元のマグマが、組成の差や流れ出した場所、酸化の条件の違いなどで、比重や外観色が異なったものになっているということのようだ。
別荘地の道路側境界の石垣や門柱などによく使われていて、軽井沢のシンボル的な存在にもなっている。古いものには苔が生え、石の隙間からはシダなどが生えて風格が感じられる。
旧軽井沢の別荘の道路に面した石垣に使われている浅間石(2016.8.26 撮影)
苔むして隙間にはシダ類などの生えた石垣(2016.8.13 撮影)
信濃追分にある浅間石の専門業者によると、最近はいい浅間石が取れなくなったということであるが、新たに作られた石垣や門柱にきれいな浅間石が使われているのを見ることができる。
新たに建設された、きれいな浅間石を使った門柱(2016.8.13 撮影)
軽井沢の鉄道の玄関口である軽井沢駅北口1階を出るとその前はロータリーで、タクシーの発着場所や、送迎車用の駐車場になっている。
その一角に浅間石を用いたモニュメントがあって観光客を迎えている。
ここに用いられている浅間石は、別荘地などの石垣に用いられているものよりもずいぶん大きいものが使われている。
浅間石は浅間山の1108年の噴火活動により麓に運ばれた追分火砕流から掘り出されたものとされているが、巨大なものから砂状のものまでその大きさはさまざまで、ある程度以上の大きさのものが浅間石と呼ばれているようだ。
軽井沢駅北口1階前にある浅間石のモニュメント(2016.8.7 撮影)
軽井沢駅北口1階前にある大きい浅間石の石組み(2016.8.7 撮影)
軽井沢駅から、しなの鉄道で一駅行くと中軽井沢駅に着く。
この駅舎は、2013年にくつかけテラスという地域交流施設および中軽井沢図書館と一体になった建物としてリニューアルされたものだが、その外壁や柱などに浅間石をタイル形状に切断したものが用いられている。その様子は斬新で見ごたえがある。
中軽井沢駅、くつかけテラスの外壁に用いられているタイル状にカットされた浅間石(2016.8.25 撮影)
そのほか、軽井沢警察署の正面の植え込みは、季節の花が美しいが、この植え込みを囲んでいる石垣にも浅間石が使われている。
この軽井沢警察署の浅間石については、私がまだ神奈川県に住んでいた頃に買った「ロックガーデン・と山草の栽培」(昭和51年 誠文堂新光社刊)に”軽井沢警察署前のロータリー式ロックガーデン”がカラー写真で、他の多くの内外のロックガーデンと共に「日本のロックガーデン」として紹介されていたことを覚えている。
本に紹介された頃からの時間の経過を考えれば当然ではあるが、実際に行ってみると紹介当時とは様子がやや違っているように感じた。
軽井沢警察署正面玄関前の植え込み(2016.8.3 撮影)
ロックガーデンに興味があったので、私も昨年当地に移住した際に浅間石を買い求めて、ミニロックガーデンを作り、山野草を育てて楽しんでいる。
拙宅の浅間石利用ミニロックガーデンに咲くミヤコワスレの花(2016.6.6 撮影)
先日、浅間牧場に蝶の「アサマシジミ」の写真撮影に出かけた時、売店の一角に設けられた火山・浅間山の説明コーナーがあり、そこに「追分キャベツ」として、浅間石に似た石が展示されているのを見かけた。
色は灰褐色をしていて、普段軽井沢で見慣れた真っ黒の浅間石とは少し様子が違っているように思えたし、重さもずっしりと重いように感じた。
浅間牧場に展示されている「追分キャベツ」(2016.8.1 撮影)
こうしたこともあって浅間石のことを調べてみようと思い、ネットで群馬大学教育学部の早川由紀夫教授が書いておられるHPを見ていたところ、「浅間石」のことを火山学者は「パン皮岩塊」と呼んでいて、その愛称が「追分キャベツ」だということが判った。
同じものの別称であった。元のマグマが、組成の差や流れ出した場所、酸化の条件の違いなどで、比重や外観色が異なったものになっているということのようだ。