朝、散歩に出るときの外気温が次第にマイナスからプラスになってきている。3月にはしばしば大雪が降り、美しく雪化粧をした雲場池を見ることがあるが、今年はまだそこまでの雪は降らず、うっすらと雪をかぶった木々が見られるにとどまった。
3月の朝の外気温(下の表示)
雲場池定点からの様子は次の通り。3月18日には未明から降った雪が2㎝ほど積もった。
2月26日撮影
3月5日撮影
3月12日撮影
3月18日撮影
3月22日撮影
安曇野方面からは、ハクチョウの北帰行の便りも聞かれるようになってきており、ここ雲場池の水鳥たちも何となく落ち着かなくなっているようである。
3月5日の朝、マガモが突然姿を消した。前日には20羽ほどの姿を確認していたので、もうそんな時期が来たのかと思ったが、翌6日には一つがいのマガモが戻ってきていた。
その後も十数羽に増えたりと増減を繰り返したが、中旬にはもう戻ってくることはなくなった。
22日現在、一つがいのマガモが残っているが、この2羽はもう北に帰ることなく夏をここで過ごすのかもしれない。昨年と一昨年は1羽のマガモ♂だけが雲場池に残ったのであった。
北に帰る仲間と別行動をとり雲場池にとどまるマガモのペア(2023.3.6 撮影)
同上(2023.3.22 撮影)
この間も、オカヨシガモ4羽、オオバン2羽とコガモ7-8羽は残り続けていたが、次第にコガモの数が減り、オカヨシガモも22日には2羽になった。代わって、このところカイツブリが1羽現れ、毎日のように見かけることができている。カルガモは時々姿を消すが、これは近隣の水場に移動しているのであろう。通年見ることができる。
オカヨシガモ♂(2023.3.6 撮影)
オカヨシガモのペア(左:雌 2023.3.22 撮影)
オオバン 1/2(2023.3.4 撮影)
オオバン 2/2(2023.3.22 撮影)
コガモのペア(2023.3.3 撮影)
コガモ♂(2023.3.4 撮影)
コガモ♂(2023.3.22 撮影)
カイツブリ(2023.3.12 撮影)
カルガモ(2023.3.4 撮影)
雲場池に接する精進場川にいたカワガラスの姿も消え、ずいぶん寂しくなってしまったが、そんな中ミソサザイの美しい鳴き声が周囲に響き渡るようになった。
にぎやかに囀るミソサザイ(2023.2.26 撮影)
苔むした浅間石に止まるミソサザイ(2023.2.26 撮影)
にぎやかに囀るミソサザイ(2023.3.16 撮影)
にぎやかに囀るミソサザイ(2023.3.16 撮影)
ミソサザイの囀り動画(2023.3.22 撮影)
中旬のある日、珍しくキクイタダキに出会った。この日は時々姿を見かけるエナガも現れ、雲場池の常連であるミソサザイと合わせて、久しぶりに「小さな3兄弟」が揃った(2020.4.10 公開の当ブログ参照)。また、この日初めてトラツグミを撮影することができた。
キクイタダキ(2023.3.16 撮影)
キクイタダキ(2023.3.16 撮影)
エナガ(2023.3.7 撮影)
エナガ(2023.3.16 撮影)
ミソサザイ(2023.3.16 撮影)
トラツグミ(2023.3.16 撮影)
今月、雲場池周辺で見かけ、撮影ができた種には、このほかカヤクグリ、ジョウビタキ♂・♀、カケス、セグロセキレイ、キセキレイ、ホオジロ、ヒヨドリなどがいる。
カヤクグリ(2023.3.12 撮影)
カヤクグリ(2023.3.12 撮影)
ジョウビタキ♂(2023.3.9 撮影)
ジョウビタキ♂(2023.3.9 撮影)
カケス(2023.3.16 撮影)
セグロセキレイ(2023.3.16 撮影)
キセキレイ(2023.3.18 撮影)
ホオジロ(2023.3.14 撮影)
ヒヨドリ(2023.3.12 撮影)
散歩中にキツツキのドラミングが聞こえてくることがよくある。しばらく音のする方に目を凝らしていると、樹上を動く姿を見つけることができる。今月は雲場池周辺に生息している3種、コゲラ、アカゲラ、アオゲラを撮影することができた。
コゲラ 1/3(2023.3.5 撮影)
コゲラ 2/3(2023.3.16 撮影)
コゲラ 3/3(2023.3.5 撮影)
アカゲラ(2023.2.26 撮影)
アオゲラ(2023.3.1 撮影)
雲場池周辺の植物にも春の兆しがみられる。遊歩道の脇にはネコヤナギの花穂が膨らみ、フキノトウが咲き、民家の庭先ではフクジュソウが咲き始めた。
ネコヤナギの花穂(2023.3.16 撮影)
遊歩道脇に咲くフキノトウ(2023.3.22 撮影)
民家の庭に咲くフクジュソウ(2023.3.9 撮影)
雲場池の入り口付近で進められている正宗白鳥の詩碑移設工事は進んでいて、当初予定よりは1週間程度遅れているようであるが、詩碑本体も現地に運びこまれ、次第に完成時の姿が想像できるようになっている。
正宗白鳥の詩碑移設工事現場(2023.3.1 撮影)
正宗白鳥の詩碑移設工事現場(2023.3.22 撮影)