小諸のMさんのバタフライガーデンを訪ねた時、ホウジャクの仲間が吸蜜にきているところに出会い、しばらく撮影を楽しんだ。
以前自宅庭のブッドレアにホシホウジャクが来ていたので撮影したことがある(2016.12.9 公開当ブログ)。この時は古いニコンD200を使用していて、この機種はセンサー感度も低かったので、高速シャッターを切ることができず、思うような写真を撮ることができなかったが、今常用しているオリンパスOM-D/EM-1は高感度設定が可能で、シャッタースピードも充分速く設定できることから、ホバリング中のホウジャクの撮影への再挑戦である。
ホウジャクの仲間についての知識がなく、現地では種名までは判らなかったが、帰宅後撮影した写真をみて、この日撮影したホウジャクはクロスキバホウジャクであると判明した。
この種は分類ではスズメガ科・ホウジャク亜科に属し、同じ亜科にはオオスカシバ、ホウジャク、スキバホウジャク、ホシヒメホウジャク、ヒメクロホウジャク、ホシホウジャク、クロホウジャク、フリッツェホウジャクなどがいる。
以前自宅庭のブッドレアに来ていたホシホウジャクは、翅に透明な部分はないが、今回撮影したクロスキバホウジャクは翅の大部分が透明で、体色もオオスカシバに近い。よく似た種にスキバホウジャクがいる。
オオスカシバの翅は羽化直後は鱗粉がついていて不透明状態だが、翅を震わせることで鱗粉が脱落して、あのような透明な翅に変わることが知られている。今回撮影したクロスキバホウジャクやスキバホウジャクも同様で、やはりはじめは鱗粉が付いていて不透明であるという。
バタフライガーデンで撮影した写真は次のようである。
吸蜜するクロスキバホウジャク 1/7(2022.7.20 撮影)
吸蜜するクロスキバホウジャク 2/7(2022.7.20 撮影)
吸蜜するクロスキバホウジャク 3/7(2022.7.20 撮影)
吸蜜するクロスキバホウジャク 4/7(2022.7.20 撮影)
吸蜜するクロスキバホウジャク 5/7(2022.7.20 撮影)
吸蜜するクロスキバホウジャク 6/7(2022.7.20 撮影)
吸蜜するクロスキバホウジャク 7/7(2022.7.20 撮影)
吸蜜後飛び立つクロスキバホウジャク(2022.7.20 撮影)
義父のコレクションにはチョウと共に、ほぼ同数のガの標本も含まれている。その中には、ホウジャクの仲間もかなり網羅されているので、以下に紹介する。大きさの違いが良く判る(標本ラベルの年号は昭和。尚、下の写真でヒメクロホシホウジャクとあるのはヒメクロホウジャクと思われる)。
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