今回はオカヨシガモ。雲場池では、今冬期マガモ、キンクロハジロ、カルガモ、オオバンに次いで多くみられる種である。
最初に気が付いたのは、散歩を始めてから2年ほど経った2021年12月で、それまで他場所も含めて見たことがなかったし、この雲場池でも全く気付かなかった種なので、同定には手間取った。図鑑には「♂も地味な色をしているカモ」との記述も見られる通りで、これといった特徴がなく、はじめのうち何かの種の♀だろうかと思い検索をしていた。
さらに、オカヨシガモの♀はマガモの♀によく似た羽色と嘴の色をしているので、♂の存在を確認した後もしばらくはその存在に気づかなかった。
マガモと一緒にいるところを写真に撮り見比べることで、大きさの違いもあって、ようやくその違いを確認することができた。
雲場池で見られる水鳥(2020.1-2022.1)
いつもの「原色日本鳥類図鑑」(小林桂助著 1973年保育者発行)の記述を見ると、次のようである。
「中型のカモにて♂は頭上、後頭暗赤かっ色、翼の雨覆の栗茶色が顕著である。嘴峰38~47mm、翼長238~282mm、尾長76~93mm、跗蹠35~40mm。背、胸、脇は黒かっ色で黄白色の虫くい状はんがある。腰は黒。顔、頸、喉は黄白色の地色に黒かっ色の小はん散布。次列風切羽外弁白。♀は上面黒かっ色、胸は黄かっ色で黒はんあり、腹は白く少量のはん点がある。
広く欧亜大陸・北米・北アフリカにわたり分布する。我国には冬期渡来するが、その数は少ない。北海道では少数繁殖するものがある。近畿地方では冬期所々の池で年々少数を見ることができる。
分布 北海道・本州・四国・九州。」
雲場池では、数はそれほど多くはないが、マガモに混じって盛んに餌をついばむ様子が見られる。次のようである。
マガモ(後方の3羽)に混じり餌を探すオカヨシガモ♂(左)、同♀(その後ろ)(2022.1.6 撮影)
マガモ♂(右)とオカヨシガモ♂(2021.12.31 撮影)
オカヨシガモの群れ、♂2羽と♀4羽(2021.12.31 撮影)
♂が水面で羽ばたくところを撮影できたが、白い翼鏡と翼下面の色が確認できる。
水面で羽ばたくオカヨシガモ♂(2022.1.14 撮影)
オカヨシガモ♂(中央)と♀2羽(2022.1.6 撮影)
コガモのペアの前を通過するオカヨシガモ♂(2022.1.6 撮影)
小雪の降る中のオカヨシガモ♂(2021.12.31 撮影)
雪の降る中のオカヨシガモ♂(2022.1.4 撮影)
オカヨシガモ♀(2022.1.6 撮影)
小雪の降る中のオカヨシガモ♂(2021.12.31 撮影)
オカヨシガモ♂(2022.1.3 撮影)
水中の餌を採るオカヨシガモ♂(2021.12.31 撮影)
水中の餌を採るオカヨシガモ♀(中央、2021.12.31 撮影)
オカヨシガモ♂(2021.12.31 撮影)
オカヨシガモ♀(2022.1.6 撮影)
オカヨシガモ♂(2022.1.6 撮影)
オカヨシガモのペア(♂左、2022.1.6 撮影)
オカヨシガモのペア(♀左、2022.1.6 撮影)
オカヨシガモのペア(♂左、2021.12.31 撮影)
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