1人が1年務め辞表を出す行為をくり返す
うつ病で休養していたれいわ新選組の参議院議員、水道橋博士氏が16日に辞職した。
同党は比例選出の博士の後任を「ローテーション制にする」と発表しているーー。
政治に疎い人ならそう聞いても、「ああ。そうなのか」くらいに思うだけだろう。
そういう人向けにこのローテーション制なるものをわかりやすく説明しよう。れいわ新選組の5人の人間が5年半の任期中、それぞれ1年づつ議員を務めては自分で辞表を出すのだ。で、得票順で繰り上げ当選した次の同僚は、以下、同じやり方で議席を順繰りに同僚に引き継いで行く、という仕組みである。
どうだろうか?
「ローテーション制にする」とだけ聞けば、「代わりばんこでやるんだろうな」ぐらいにしか感じられない。
だが「1人が1年間、議員を務めては辞表を出す行為をくり返す」と聞けば、だれしもギョッとするんじゃないだろうか?
つまりこのローテーション制なるものは制度の盲点を巧みに突いており、5人の人間が意図的に1つの議席を「共有する」ものなのだ。
しかもれいわ新選組は明らかに、「めいめいが辞表を出す」という点を「ローテーション制」などと巧妙にボカしている。それによって明らかに批判を免れようとしているわけだ。
おまけに繰り上げ当選で5年半の任期をもらえるはずだった大島九州男氏は、おもしろいはずがない。こういう山本太郎の独断、専横によって、党には徐々に亀裂が入って行くーー。
ハッキリ明言するが、私はれいわ新選組の「支持者」である。
だがそんな私でさえ、ぶっちゃけ今回の件には違和感を覚えずにはいられない。
「次の選挙では、れいわに入れるのをやめようかな?」と思っているくらいだ。
どう考えてもれいわは「辞表を出して同僚に引き継ぐ」ことをあいまいにし、説明してないとしか思えないからだ。
「有権者はバカだから気づかないだろう」と考えているとしか思えない。
他党とメディアから批判殺到。だが……
それくらいだから他党やメディアは、いっせいにこの「ロ-テーション制」を批判している。
だがなぜかどのメディアも、「辞表を出して同僚に引き継ぐ」という点を明示して説明していない。
「そこを書かなくてどうするんだ?」という感じだが、つまりそれを書かずにスルーするほど「当たり前のこと」であり、であるがゆえに「政治に疎い人」にはピンとこない、といううまい仕掛けになっている。
ホレボレするほど巧妙だ。
いかにも山本太郎の「才能」を感じさせる。
だが同時に自分の才能を「こんな形」でしか使えない人間に投票するのはもうやめよう、と感じさせるに十分である。
うつ病で休養していたれいわ新選組の参議院議員、水道橋博士氏が16日に辞職した。
同党は比例選出の博士の後任を「ローテーション制にする」と発表しているーー。
政治に疎い人ならそう聞いても、「ああ。そうなのか」くらいに思うだけだろう。
そういう人向けにこのローテーション制なるものをわかりやすく説明しよう。れいわ新選組の5人の人間が5年半の任期中、それぞれ1年づつ議員を務めては自分で辞表を出すのだ。で、得票順で繰り上げ当選した次の同僚は、以下、同じやり方で議席を順繰りに同僚に引き継いで行く、という仕組みである。
どうだろうか?
「ローテーション制にする」とだけ聞けば、「代わりばんこでやるんだろうな」ぐらいにしか感じられない。
だが「1人が1年間、議員を務めては辞表を出す行為をくり返す」と聞けば、だれしもギョッとするんじゃないだろうか?
つまりこのローテーション制なるものは制度の盲点を巧みに突いており、5人の人間が意図的に1つの議席を「共有する」ものなのだ。
しかもれいわ新選組は明らかに、「めいめいが辞表を出す」という点を「ローテーション制」などと巧妙にボカしている。それによって明らかに批判を免れようとしているわけだ。
おまけに繰り上げ当選で5年半の任期をもらえるはずだった大島九州男氏は、おもしろいはずがない。こういう山本太郎の独断、専横によって、党には徐々に亀裂が入って行くーー。
ハッキリ明言するが、私はれいわ新選組の「支持者」である。
だがそんな私でさえ、ぶっちゃけ今回の件には違和感を覚えずにはいられない。
「次の選挙では、れいわに入れるのをやめようかな?」と思っているくらいだ。
どう考えてもれいわは「辞表を出して同僚に引き継ぐ」ことをあいまいにし、説明してないとしか思えないからだ。
「有権者はバカだから気づかないだろう」と考えているとしか思えない。
他党とメディアから批判殺到。だが……
それくらいだから他党やメディアは、いっせいにこの「ロ-テーション制」を批判している。
だがなぜかどのメディアも、「辞表を出して同僚に引き継ぐ」という点を明示して説明していない。
「そこを書かなくてどうするんだ?」という感じだが、つまりそれを書かずにスルーするほど「当たり前のこと」であり、であるがゆえに「政治に疎い人」にはピンとこない、といううまい仕掛けになっている。
ホレボレするほど巧妙だ。
いかにも山本太郎の「才能」を感じさせる。
だが同時に自分の才能を「こんな形」でしか使えない人間に投票するのはもうやめよう、と感じさせるに十分である。