すちゃらかな日常 松岡美樹

サッカーとネット、音楽、社会問題をすちゃらかな視点で見ます。

【東アジアE-1選手権】新戦力の発掘と優勝がノルマだ

2017-12-11 14:27:27 | サッカー日本代表
GK中村航輔とFW伊東純也に続くのは?

 初戦、北朝鮮戦に対する世評が厳しい。だがどうも世論は、この大会は「いったい何が目的なのか?」という評価ポイントを見誤っているように思う。今回は失礼ながら一段レベルが低い国内組であり、しかも昨日や、おととい寄せ集めたばかりのチームに「鮮やかな連携プレー」だの、「見事な戦術遂行能力」だのを求めるのは無理がある。

 そこで私が個人的に設定した今大会の評価ポイントは、(1)ロシアを目指す新戦力の発掘と(2)優勝できるかどうか? の2つだけだ。それ以外は求めてない。

 この設定に基づいて考えれば、北朝鮮戦ではGK中村航輔とFW伊東純也を発見できた。またそれに準ずる存在として、(1)サイドではなくCFとして使えば威力を発揮するFW小林悠と、(2)よさを出せずに落第だった前回大会から一段スケールアップしたFW川又堅碁ーーの姿も確認できた。これは大きい。

生粋のサイドアタッカー伊東は現代表にいないタイプだ

 まずGKの中村については、かなりロシア行きが近づいたといえる。逆にあれだけファインセーブを連発できるこの選手を、ハリルはなぜ今まで試合で使ってなかったのか? 疑問に思うくらいだ。特に反応のよさと瞬発力がすばらしい。

 続いてFWの伊東に関しては、ああいう「いかにもウインガー」的な選手が今の代表に全くいない点が考慮されるべきだろう。なぜならハリルが選ぶ右サイドアタッカーは、全員、「本来ならCF」の選手ばかりなのだ。久保もそうだし、浅野もそう。メンバー入りしたり落ちたりしている小林悠だって同じだ。

 そう考えれば、生粋のサイドアタッカーである伊東は貴重なオプションになる。あとはアジアでなく「世界レベル」でどれだけ通用するか? の問題だろう。

 そして北朝鮮戦では川又の途中投入と同時に、2トップの一角に回った小林悠も光るものがあった。彼は非常に俊敏でキレがよくウラのスペースに飛び込むセンスがある。代表チームで右SHとしてではなく、CFで使えばどれくらいやれるんだろう? と非常に興味をひかれる存在だ。

 一方、FWの川又は、私のこの記事を読んでいただければわかる通り、前回大会では自分の持ち味を出せなかった。だが北朝鮮戦でわずか20分程度の出場ではあったが、「おや? 前回とは違うぞ」と思わせるに十分だった。

 彼はもともと高さと強さという身体能力はズバ抜けている。だが前回大会では「技術のなさ」を露呈した。そこが今回、かなり修正されているように思える。ぜひもう一度見てみたい存在だ。

優勝できるかどうか? が最大のポイントだ

 さて最後に、今大会の第2の評価ポイントである「優勝できるのか?」である。

 ぶっちゃけ、こんな急造の寄せ集めチームに連携プレーや、付け焼き刃の戦術遂行能力を求めるのは無理な話だ。わかりやすくいえば「内容」を求めてもムダなのだ。

 であれば「結果」だ。

 ズバリ、優勝できるかどうか?

 初戦の北朝鮮戦は、苦しみながらなんとか勝利をつかんだ。デキが悪いながらも勝った。こういう時っていうのは「勝負の流れ」がグイッとこっちへ来るものだ。

 初戦ですっかり膿を出し切り、ぜひきっちり優勝してほしい。
この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 【東アジアE-1選手権】FW伊東... | トップ | 【女子E-1】最大の課題はメン... »
最新の画像もっと見る

サッカー日本代表」カテゴリの最新記事