大迫が絵に描いたような先制弾
名古屋グランパスはJ1第11節で3日、ホームに首位・ヴィッセル神戸を迎えて対戦した。立ち上がり、神戸の大迫勇也が巧みなヘディングシュートで先制弾を決める。その後は神戸のうまい試合運びで終始、神戸が試合をリードしたが、最後の最後で後半アディショナルタイムに名古屋が追いついた。
神戸は売り物のサイド攻撃とロングボールを駆使した攻めで圧をかけ、対する名古屋はタテに速いカウンターで対抗する展開になった。神戸は守備が堅く名古屋になかなか決定機を与えない。そんななか、神戸の十八番が飛び出す。
前半11分、神戸得意のサイド攻撃である。左サイドから神戸の汰木康也がゴール前に鋭いクロスを入れ、大迫がワンフェイクを入れてマークをかわしヘディングシュートを簡単に決めた。
神戸は大迫と武藤嘉紀に目が行きがちだが、左WGの汰木も非常にいい選手で技術があり貢献度が高い。クロスの精度がとてもよく、突破力もある。それにしても大迫はまさに絵に描いたようなヘッドを決めた。
同じく名古屋も対抗するかのようにサイド攻撃を仕掛ける。
同33分。名古屋の森下龍矢がサイドを破ってクロスを入れ、受けた永井謙佑がワンタッチで美しいシュートを叩き込んだ、かに見えたが、ユンカーがオフサイドを取られてゴールは消えた。
名古屋のフォーメーションは4-2-3-1。ワントップにキャスパー・ユンカー、2シャドーにマテウス・カストロと永井を置くのがウリだ。稲垣祥、米本拓司の2CMFの守備が心臓部である。
一方、神戸のフォーメーションは4-1-2-3だ。3トップは右から武藤、大迫、汰木。アンカーの齊藤未月が攻守のカギを握る。
アディショナルタイムに名古屋が追いつく
試合は後半に入っても、神戸が主導権を握っている。神戸も名古屋もポゼッション率にはこだわらないチームだが、名古屋がカウンターに徹しているぶん自然に神戸に流れが来る。
そんな後半15分。神戸が左サイドで長い縦パスを入れた。武藤がそれを頭でそらし、受けた大迫が敵DFをかわして左サイドから正確なクロスを入れる。これを途中出場の佐々木大樹がゴールに押し込んだ。2点目だ。
それにしても大迫は獅子奮迅の活躍だ。
こんなプレーを見せられると「ぜひ日本代表に」と思わず言いたくなる。
そして後半28分。今度は名古屋に好機が来た。左サイドからクロスを入れ、ゴール前でユンカーが競る。そのこぼれ球を叩いたマテウス・カストロのシュートはGK坪井湧也が防いだが、リバウンドをユンカーが押し込んだ。これで名古屋が1点差に迫る。
さあ残りは約20分。次の1点をどちらが取るか? が勝負だ。
神戸はミドル〜ロングレンジの浮き球が非常に正確だ。こうした球種のボールを手駒のように操り、サイドからクロスを入れたり、縦に長いボールを入れて活路を切り開く。出すロングボールが正確でなければ「単なるアバウトな攻撃」になってしまうが、神戸はそうならない。
さて神戸が5バックにし、5-4のブロックを組んで逃げ切りを図ってきた。だがそんな神戸は齊藤に遅延行為で2枚目のイエローカードが出て退場になってしまう。空気がキリキリと緊迫してくる。
そして後半53分(アディショナルタイム)。最後の最後に名古屋が入れたクロスのこぼれ球から何度も波状攻撃が続く。こぼれたボールをDFの藤井陽也が叩いてゴールに撃ち込み、名古屋がとうとう同点にした。
かくて時間ギリギリの戦いは引き分けに終わった。息が止まりそうになる凄まじい攻防だった。
名古屋グランパスはJ1第11節で3日、ホームに首位・ヴィッセル神戸を迎えて対戦した。立ち上がり、神戸の大迫勇也が巧みなヘディングシュートで先制弾を決める。その後は神戸のうまい試合運びで終始、神戸が試合をリードしたが、最後の最後で後半アディショナルタイムに名古屋が追いついた。
神戸は売り物のサイド攻撃とロングボールを駆使した攻めで圧をかけ、対する名古屋はタテに速いカウンターで対抗する展開になった。神戸は守備が堅く名古屋になかなか決定機を与えない。そんななか、神戸の十八番が飛び出す。
前半11分、神戸得意のサイド攻撃である。左サイドから神戸の汰木康也がゴール前に鋭いクロスを入れ、大迫がワンフェイクを入れてマークをかわしヘディングシュートを簡単に決めた。
神戸は大迫と武藤嘉紀に目が行きがちだが、左WGの汰木も非常にいい選手で技術があり貢献度が高い。クロスの精度がとてもよく、突破力もある。それにしても大迫はまさに絵に描いたようなヘッドを決めた。
同じく名古屋も対抗するかのようにサイド攻撃を仕掛ける。
同33分。名古屋の森下龍矢がサイドを破ってクロスを入れ、受けた永井謙佑がワンタッチで美しいシュートを叩き込んだ、かに見えたが、ユンカーがオフサイドを取られてゴールは消えた。
名古屋のフォーメーションは4-2-3-1。ワントップにキャスパー・ユンカー、2シャドーにマテウス・カストロと永井を置くのがウリだ。稲垣祥、米本拓司の2CMFの守備が心臓部である。
一方、神戸のフォーメーションは4-1-2-3だ。3トップは右から武藤、大迫、汰木。アンカーの齊藤未月が攻守のカギを握る。
アディショナルタイムに名古屋が追いつく
試合は後半に入っても、神戸が主導権を握っている。神戸も名古屋もポゼッション率にはこだわらないチームだが、名古屋がカウンターに徹しているぶん自然に神戸に流れが来る。
そんな後半15分。神戸が左サイドで長い縦パスを入れた。武藤がそれを頭でそらし、受けた大迫が敵DFをかわして左サイドから正確なクロスを入れる。これを途中出場の佐々木大樹がゴールに押し込んだ。2点目だ。
それにしても大迫は獅子奮迅の活躍だ。
こんなプレーを見せられると「ぜひ日本代表に」と思わず言いたくなる。
そして後半28分。今度は名古屋に好機が来た。左サイドからクロスを入れ、ゴール前でユンカーが競る。そのこぼれ球を叩いたマテウス・カストロのシュートはGK坪井湧也が防いだが、リバウンドをユンカーが押し込んだ。これで名古屋が1点差に迫る。
さあ残りは約20分。次の1点をどちらが取るか? が勝負だ。
神戸はミドル〜ロングレンジの浮き球が非常に正確だ。こうした球種のボールを手駒のように操り、サイドからクロスを入れたり、縦に長いボールを入れて活路を切り開く。出すロングボールが正確でなければ「単なるアバウトな攻撃」になってしまうが、神戸はそうならない。
さて神戸が5バックにし、5-4のブロックを組んで逃げ切りを図ってきた。だがそんな神戸は齊藤に遅延行為で2枚目のイエローカードが出て退場になってしまう。空気がキリキリと緊迫してくる。
そして後半53分(アディショナルタイム)。最後の最後に名古屋が入れたクロスのこぼれ球から何度も波状攻撃が続く。こぼれたボールをDFの藤井陽也が叩いてゴールに撃ち込み、名古屋がとうとう同点にした。
かくて時間ギリギリの戦いは引き分けに終わった。息が止まりそうになる凄まじい攻防だった。