試合の流れに応じて可変せよ
いよいよ今日は運命のロシアW杯、初戦のコロンビア戦だ。まずスタメンは、非公開練習から漏れてくる情報を総合すると以下のような布陣になる。基本はパラグアイ戦のスタメンをベースに、香川をトップ下に置く4-2-3-1である。
◯大迫(岡崎)
◯乾 ◯香川 ◯原口
◯長谷部◯柴崎
◯長友◯槙野◯吉田◯酒井(宏)
◯川島
ボランチの大島はケガの回復が間に合わないらしい。また同様にケガが治らず離脱も囁かれた岡崎は、実は問題なく全体練習に参加したようだ。彼はスタメン起用もあるかもしれない。このへんは情報戦なのだろうか。
さて、まず上記のスタメンについてひとこと。GK川島はディフェンスラインとの連携ミスを何度も繰り返し失点のピンチを招いており、おそらく修正がきかない。これはかなりリスキーだ。
ならば、ここは思い切って若くビッグセーブのある中村航輔を選んでほしかった。日本人はとかくベテラン重視。保守的で若手の起用に過剰に慎重だ。だが中村を選べばノリに乗ってラッキーボーイになるのでは? くらいのポジティブシンキングをしてほしいものだ。
また右SH起用の原口が吉と出るか凶と出るか? 彼は運動量があり、泥臭く守備もこなしハードワークできる選手で貴重な存在だ。ただし左サイドが本職の彼は右に回るとプレイがぎこちなく、威力が4割減くらいになる。だったら右SHは武藤嘉紀を使うテもあった。
西野ジャパンの致命的なところは、ライン裏に走り込むスピードのある選手がいない点だ。武藤にはそれができる。またフィジカルが強いので競り合いにも負けない。とすれば左SHの乾がバテたら原口を左サイドに回し、右に武藤を途中投入する方法もある。もちろん大迫が疲れたらCFでの起用もアリだろう。とにかく総力戦だから、選手起用は柔軟に考えてほしい。
大迫と香川のフォアプレスで前からハメろ
一方、このフォーメーションでの戦い方へ行こう。まず敵のビルドアップの局面だ。相手CBがボールを持ったら、香川が前に出て大迫と2トップの形になり、CBにプレスをかける。これは過激なハイプレスをかけるという意味ではなく、あくまでパスコースを限定するのが目的だ。いきなりボールを奪うためのプレスではない。こうして前の2人がパスコースを切れば後ろの選手は守りやすいのだ。
で、彼ら2人が中へのパスコースを消し、相手ボールを狭いサイドへ誘導する。ボールがサイドに出たら、同サイドの日本のSBとSH、ボランチで挟み込んでハメる。もし首尾よくボールが奪えなくても、これだけで相手の攻めを遅らせる効果はある。
逆に日本のビルドアップの場面では、ボランチの長谷部が一列下がってリベロに落ちて3バックを形成し、そのぶん両SBを高く張り出させる、という方法もある。これなら敵が2トップでプレスをかけてきても1枚余り、余裕を持ってビルドアップすることができる。
コロンビア戦は「引き分け含み」で戦え
次はゲームプランとの兼ね合いだ。日本はなんとか1勝1敗1引き分けの勝ち点4、できれば1勝2分けの勝ち点5でグループリーグ突破を目指したい。とすれば最大の難敵コロンビアとは「引き分け含み」で戦い、あわよくば、という試合運びをしたい。それにはまず慎重に守備から入り、絶対に先に失点しないことだ。
もしチャンスがきて日本が攻め、仮にボールを失えば相手はカウンターのチャンスになる。そのとき日本はくれぐれも攻守の切り替えを速くして素早く帰陣したい。
そして0-0のまま、あるいは同点で残り時間が少なくなれば、上記の手順で3バック(5バック)に変え、守備を固めて試合を終わらせるという考え方もできる。つまり勝ち点1狙いだ。今日の試合は、勝ち点1なら勝利に等しい。
逆に弱い日本から勝ち点3を取りたいコロンビアからすれば、0-0のまま、あるいは同点というのは負けと同じだ。とすれば必ず自分から守備のバランスを崩して攻めに来る。こうなれば日本はカウンター攻撃のチャンスだ。ボールを奪ったら、相手が陣形を整える前に速く攻めたい。これでリードできれば一丁あがりだ。
万一、先に失点しても、あせって無理攻めしてはいけない。あくまで陣形のバランスを保ち、じっくりチャンスを待つ。で、好機がくれば、場合によっては柴崎が1列上がり攻撃的な布陣に変える。とにかく負けてしまっては何の意味もないので、リードされ残り時間が少なくなったら最後は前がかりで攻めたい。
今日は最低でも勝ち点1。
ぶちかましてほしい。
いよいよ今日は運命のロシアW杯、初戦のコロンビア戦だ。まずスタメンは、非公開練習から漏れてくる情報を総合すると以下のような布陣になる。基本はパラグアイ戦のスタメンをベースに、香川をトップ下に置く4-2-3-1である。
◯大迫(岡崎)
◯乾 ◯香川 ◯原口
◯長谷部◯柴崎
◯長友◯槙野◯吉田◯酒井(宏)
◯川島
ボランチの大島はケガの回復が間に合わないらしい。また同様にケガが治らず離脱も囁かれた岡崎は、実は問題なく全体練習に参加したようだ。彼はスタメン起用もあるかもしれない。このへんは情報戦なのだろうか。
さて、まず上記のスタメンについてひとこと。GK川島はディフェンスラインとの連携ミスを何度も繰り返し失点のピンチを招いており、おそらく修正がきかない。これはかなりリスキーだ。
ならば、ここは思い切って若くビッグセーブのある中村航輔を選んでほしかった。日本人はとかくベテラン重視。保守的で若手の起用に過剰に慎重だ。だが中村を選べばノリに乗ってラッキーボーイになるのでは? くらいのポジティブシンキングをしてほしいものだ。
また右SH起用の原口が吉と出るか凶と出るか? 彼は運動量があり、泥臭く守備もこなしハードワークできる選手で貴重な存在だ。ただし左サイドが本職の彼は右に回るとプレイがぎこちなく、威力が4割減くらいになる。だったら右SHは武藤嘉紀を使うテもあった。
西野ジャパンの致命的なところは、ライン裏に走り込むスピードのある選手がいない点だ。武藤にはそれができる。またフィジカルが強いので競り合いにも負けない。とすれば左SHの乾がバテたら原口を左サイドに回し、右に武藤を途中投入する方法もある。もちろん大迫が疲れたらCFでの起用もアリだろう。とにかく総力戦だから、選手起用は柔軟に考えてほしい。
大迫と香川のフォアプレスで前からハメろ
一方、このフォーメーションでの戦い方へ行こう。まず敵のビルドアップの局面だ。相手CBがボールを持ったら、香川が前に出て大迫と2トップの形になり、CBにプレスをかける。これは過激なハイプレスをかけるという意味ではなく、あくまでパスコースを限定するのが目的だ。いきなりボールを奪うためのプレスではない。こうして前の2人がパスコースを切れば後ろの選手は守りやすいのだ。
で、彼ら2人が中へのパスコースを消し、相手ボールを狭いサイドへ誘導する。ボールがサイドに出たら、同サイドの日本のSBとSH、ボランチで挟み込んでハメる。もし首尾よくボールが奪えなくても、これだけで相手の攻めを遅らせる効果はある。
逆に日本のビルドアップの場面では、ボランチの長谷部が一列下がってリベロに落ちて3バックを形成し、そのぶん両SBを高く張り出させる、という方法もある。これなら敵が2トップでプレスをかけてきても1枚余り、余裕を持ってビルドアップすることができる。
コロンビア戦は「引き分け含み」で戦え
次はゲームプランとの兼ね合いだ。日本はなんとか1勝1敗1引き分けの勝ち点4、できれば1勝2分けの勝ち点5でグループリーグ突破を目指したい。とすれば最大の難敵コロンビアとは「引き分け含み」で戦い、あわよくば、という試合運びをしたい。それにはまず慎重に守備から入り、絶対に先に失点しないことだ。
もしチャンスがきて日本が攻め、仮にボールを失えば相手はカウンターのチャンスになる。そのとき日本はくれぐれも攻守の切り替えを速くして素早く帰陣したい。
そして0-0のまま、あるいは同点で残り時間が少なくなれば、上記の手順で3バック(5バック)に変え、守備を固めて試合を終わらせるという考え方もできる。つまり勝ち点1狙いだ。今日の試合は、勝ち点1なら勝利に等しい。
逆に弱い日本から勝ち点3を取りたいコロンビアからすれば、0-0のまま、あるいは同点というのは負けと同じだ。とすれば必ず自分から守備のバランスを崩して攻めに来る。こうなれば日本はカウンター攻撃のチャンスだ。ボールを奪ったら、相手が陣形を整える前に速く攻めたい。これでリードできれば一丁あがりだ。
万一、先に失点しても、あせって無理攻めしてはいけない。あくまで陣形のバランスを保ち、じっくりチャンスを待つ。で、好機がくれば、場合によっては柴崎が1列上がり攻撃的な布陣に変える。とにかく負けてしまっては何の意味もないので、リードされ残り時間が少なくなったら最後は前がかりで攻めたい。
今日は最低でも勝ち点1。
ぶちかましてほしい。