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マリンバ奏者、関澤真由美の公式ブログです。https://mayumisekizawa.sub.jp/

お祝い

2006年09月06日 | Weblog
今日は日本中が喜んでいることでしょう。
秋篠宮様、紀子様、皇室の皆様、親王ご誕生おめでとうございます。

41年ぶりの男皇子様ということで、皆様さぞお喜びのことと思います。どうぞお健やかにお育ちになりますようお祈り申し上げます。

私は、21歳のときに皇居で演奏させていただく名誉を頂いたことがあります。
陛下の御前で演奏させていただくのは、光栄ながらもとても緊張しました。
演奏後に、美智子様が私にお声をかけて下さったのは、今でも覚えています。

「演奏、とても素敵でした。マリンバはどこの国で生まれた楽器なのですか?」と美智子様はお聴きくださいました。

私は、ものすごく緊張して、頭に血が上り、とっさに出てきた答えが・・・

「はい! と、と、東南アジアですっ!」(注:正解は、南アフリカが一般論)

などと答えてしまい、心の中で「バカバカ、なに言ってんの~?、どこから東南アジアが出てきたの~?ちがうでしょ~!」と叫んでいましたが、後の祭り。訂正もできずにもじもじしていると、美智子様は

「まあ、そうですか。これからもお元気でがんばってくださいね」と優しく言って下さいました。

美智子様は何度かマリンバの演奏をご覧になったことがおありのようだったので、きっとマリンバの起源もご存知だったとは思いますが、学生の私が緊張しているのを感じ取って下さり、あのようにお返事下さったのだと思います。
あの時は、顔から火が出るくらい恥ずかしかった~。

恥ずかしかったついでにもうひとつ打ち明けると、その後、私はその日に出演した音大5校の出演者を代表して、皇居内の別の建物に記帳をしに一人移動しました。広い大広間に入るとそこには、机の上に和紙とすずり、高価そうな筆がおいてありました。どうやら、墨をすって筆で書かなくてはいけないようでした。

はっきり言って、墨をすって筆を握るなんて中学校以来。宮内庁の方々の目が私の手一点に集中しています。手が震えないほうがおかしい。
あの時ほど、習字を習っておけばよかった~、と後悔したことはありませんでした。毛筆書きで手が震える時ほど、笑える文字はありません。

私の名前、思いっきり笑っていました。ついでにおそらく宮内庁の方々も。
当の私は苦笑いでしたが。

それも今は良い思い出です。