飛行機のDelayのおかげで、本日のマドリッドでの時間が大幅に削減されてしまったメガヒヨ。
ちょいイライラしつつ、向かったのはソフィア王妃芸術センター。
現王妃様の名前を頂戴しているこの美術館は、19世紀末から今に至るまでのスペイン現代美術を所蔵。
あのピカソの代表作「ゲルニカ」も展示されている。
18世紀に建てられた病院を改装して利用。
スペインは歴史ある建物を大切にするね。
巨大な吹抜けエントランスにて、さっそく作品がお出迎え。
5月2日は祝日・マドリッドの日だったという訳か、入場料は無料だった。
結構タダで入れる時間帯があるので、ガイドブック等でチェックしておくのをお勧めする。
それではまずエレベーターで常設展示フロアの4階に上がるよ。
Torres García, Joaquínの作品。
左は失念、右は『Composición』。
お歳暮の缶詰・調味料セットをほうふつとさせる構図が気に入った!
こういう海産物盛り合わせ的な作品にも惹かれる。
ちゃんと作者の名前をメモしなかったのが残念でならない。
サルバドール・ダリの『窓際の少女』。
『アダムとイブ』と題された作品。
リンゴもヘビも出てこない、古典とは一線を画している。
他にも気に行った作品を眺めながら歩く。
現代アートって、よく分からないのだけど目がいってしまう。
こういうのも計算して描いているのかな~。
撮影自由のこの美術館も、ゲルニカが展示されている部屋だけはカメラ不可。
(なので美術館のサイトから借用。)
教科書等で見慣れていたこの作品。初めて実物を目の前にした瞬間、圧倒されてしまった。
無辜の庶民が犠牲となっている光景、これって福島の人災をほうふつとさせる。
状況は違えど、どうしてこういうことばかり繰り返してしまうのだろう。
ゲルニカはいくつもの習作を経て、そして何度も描き直されて完成されている。
これはその習作のひとつ。
いななく馬。
あまりにも似すぎている光景を、最近見たばかりだった…。
1937年のパリ博覧会のスペイン館の模型。
当時としては画期的なデザインの建物だったんだろうな。
他にはスペイン内戦当時の写真や絵をたくさん展示している部屋があった。
あまりにも深刻、そして近い歴史なので写真にはとても収められず。
学校の授業では取りあげられなかった分野なので、こういう機会でもなければ知るチャンスがなかったな。
ところでここもおなじみ、パティオを中心とした造り。
回廊の端に巨大メトロノームがあった。
そしてそして!!
スペインにあのちーすい丸が!!
メガヒヨがNick Adamsくんと同じくらい愛するちーたむ!!
ぷーん~`( ・ v・)´
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と驚いたものの、その正体はマックス・エルンストの『美しきドイツ女性』という彫刻作品だった
でも、ちーたむそっくりだったなぁ。
でもって…最後にびっくりしたこと一つ。
階段の踊り場での特別企画だったんだけど、資本主義の腐敗を皮肉ったカトゥーンが展示されていた。
世の中をネズミ講のシステムに照らし合わせている。
おもしろ~いと思いながら次々と見て行ったのだけど、だんだんその表現は規制知らずになってきて、
とてもじゃないけどカメラに収められなかった
小学生が喜ぶような下ネタばっかりだったんだってば!!
当初、メガヒヨはこちらの美術館の名前を聞いて、
「日本にも美智子皇后美術館があれば素敵なのにな~。」と思ったんだけど、
仮に実現したとしてもこういう作品は展示されないだろうな~
スペイン当局のその大らかさに、改めて感心するのであった。