翌朝。ホテルをチェックアウトし、巡回バスにてオルリー空港西ターミナルへ。
飛行機はエールフランスのLCCである、HOPを利用。
航空運賃は安かったものの、預け荷物は別料金がかかる。
こちらは前払いにしておくとお得。合計で10,000円ちょっと也。
落ち着いたところで朝ごはん。
日本ではあまり見かけないリーキのペストリーをオーダー。
感想は、値段(カフェオレと合わせて8.1ユーロ)の割にはあまり美味しくなかった…。
うーん。ラデュレのレストランなら、高くてもハズレは無いのかなぁ。
ラデュレのレストランは敷居が高いので、ワゴンでマカロンを購入。
おひとつ2ユーロ。以前よりもだいぶ高くなったなぁ。
本日お世話になるHOP便。
内心プロペラ機を想像していたのだけど、ジェットで良かった(笑)
自分のスーツケースが積み込まれる様子も見られて一安心。
フライトは一時間ほど。LCCなのにおやつ(ワッフル)が出た。
あまり美味しくなかったので残しちゃったけど…。
タルブ・ルルド空港に到着。
市内へのアクセス手段がとぼしいとのことで、ホテルを通じてタクシーを予約しておいた。
カードによる事前払いで35ユーロ。
市内へはピレネー山脈を眺めながら15分ほど。
こちらがこのたびお世話になるHotel Solitude。
用意されたお部屋は最上階。
バスルームは清潔で広々。スペインに近い地域なのでビデも備え付けられている。
ルルドはハンディキャップを抱えた方々も多く来るので、車いすに対応してこんなに広くしてあるのかも。
ところでメガヒヨはなにゆえルルドを旅先に選んだのか。
それは今からさかのぼること幾星霜…というか昭和の頃。
メガヒヨは雑誌My Birthdayを愛読するおまじない少女だったのだ。あー、言っちゃったよ
毎月発行されるその雑誌には、よくネタが尽きぬと思わんばかりの数々の占い、おまじないが掲載されていた。
また世界の不思議なスポットの情報もあった。ルルドもそのひとつだったのだ。
そんな昔でもない19世紀。お告げにより掘った泉からは奇跡の水があふれ、それを飲んだ人は病気から解放されるだなんて。
しかもお告げを受けたベルナデットは早世するも、その遺体は腐敗せずに100年以上も美しいままだなんて。
中二病まっただなかの思春期メガヒヨ。
そんな現在進行形で奇跡が繰り返されるルルドに是非行ってみたいと思った。
大人になるにつれその熱は冷めていったが、ルルドの地名は忘れたことがなかった。
ついては今回フランス周遊をするということで、真っ先にルルドの名前が浮かんだのであった。
ホテルを出て、早速聖地に向かう。
その間はまさに日本でいうところの門前町。お土産屋さんが軒を連ねる。
こーんなマリア様グッズの店から、
観光地ハイをねらったアクセサリー店まで立ち並ぶ。
商魂たくましやと思いつつも、19世紀の奇跡がこのような経済効果まで波及していることに感心する。
あ、水を持ち帰るボトルはプラ製のものから、マリア様フィギュア入りガラス製まで
様々なものがお土産屋さんで売られてるよ。
途中でお見掛けした巡礼団ご一行さま。
個人旅行者も多かったけど、団体さんが結構な存在感を示していた。
ホテルから数分で聖地に到着。
正面に見えるは、1Fにあたるのがロザリオ聖堂。
2Fには聖母マリアにささげられた無原罪のお宿り聖堂。
この美しい階段をのぼっていくと…。
建物壁面には見事なモザイク画が。
19世紀以降の聖堂なだけあって、デザインもモダンがかっている。
(12使徒の皆さん、瞳孔開きすぎ(笑))
このチャペルも素敵。
階段から花と水が流れ落ちるかのような意匠。
聖堂から少し離れた場所には少女時代のベルナデットの像が。
羊も含めて愛らしい。ほっとする。
さて。こちらが本日のハイライト、「聖水の泉」(Les Fontaines)。
多数の蛇口があり、誰でも自由に聖水を飲んだり、持ち帰ることが出来る。
こんな感じで丸いところを押して泉の水をいただく訳なんだけど…。
通常の500mlペットボトルだと間のお皿が邪魔をして、これがエラく汲みにくい。
汲めないことはないんだけど結構な量の水がこぼれちゃって勿体なかったな。
お皿には穴があってそこを通す形で汲んでる方々もいたけど、それも衛生的にどうかなぁと思ったり…。
ちなみにこの聖水。井戸水のような冷たさを想像してたけど、そうではなくぬるいと感じた。
でもご病気の方にはその方が良いのかも。
聖水をいただいた後にさらに奥の方に行ってみると、これまた長い行列が。
延々と続くその先は?
これが聖水の源、マサビエルの洞窟。
ベルナデットが聖母マリアに指示されて泉を掘り当てたという場所。
敬虔な信者さんたちが祈りを捧げていた。
メガヒヨはクリスチャンではないので遠慮したけど、列が短くて迷惑にならなかったら是非近くで見てみたかったな。