ヤマハ発動機のSR400がついに国内向け生産終了となるそうです。これまでも数回生産中断を経ては復活してきてましたが、これでとうとう最後となるのでしょうか?
私自身は所有したこそありませんが乗った経験は何度もあります。
実に味のあるバイクで、その事は40年以上にわたって生産が続けられた事で証明されていると思います。
このSRについては個人的にも思い出があるので、ちょっと書いてみたくなりました。
バイク好きの方々はよくご存知のことと思いますが、ロードボンバー事件というのがありました。
1977年創刊間もないバイク雑誌モトライダーが同年4月号においてヤマハ発動機が4サイクル単気筒のオフロードバイクXT500を基にロードバイクを開発中であるというスクープ記事を発表したのです。
ロードボンバーと呼ばれたそのバイクは掲載された記事、試作中の写真ともにリアリティに富んでおり、当時のバイクファンに衝撃を与えるものでした。
実はこれ、エイプリルフールのフェイクニュースだったのですが、実際に製作されたモデルがあまりによくできていたため、本気にした読者からヤマハや販売店に問い合わせが殺到するという事態に発展、前代未聞の大騒動になったのでした。
この事件でヤマハが単気筒エンジンのロードバイクにニーズがあると知ったことが、SRシリーズ開発につながったという説もあるようで、ウィキペディアにもそんな記述があるくらいですが、はたして?
その年、私は学校の卒業式を終えたその足で静岡県磐田市へ直行、ヤマハ発動機の豊田寮に入寮し、新人研修に入りました。