貢蕉の瞑想

青梅庵に住む貢蕉の日々のつぶやきです。

春なれや

2018-03-27 08:21:53 | 日記
春なれや

平成30年3月27日(火)

「春なれや 名もなき山の 薄霞」

伊勢から奈良に出る途中の芭蕉の句。

(甲子吟行)

※ 春なれや・・・もう春だなあ。

 野ざらし紀行などでは、

「春なれや 名もなき山の 朝がすみ」

 朝霞を「薄霞」に改められた。

 あっという間に、春爛漫も近し!

 羽衣椿も馬酔木もぼけの花もこれ見よがしに

真っ盛り!







 今春は、花粉も元気いっぱい。

 お蔭で、私は、マスクなど防備しての

外出となる。

 さて、白石公園にタイムスリップ。



  芭蕉の句は、

「奥の細道」出発直前に大垣で詠まれた

「かけろふの 我肩に立 かみこかな」

であった。  

※ 元禄2年仲春7日の作。

  紙衣・・渋紙で作った粗末な防寒衣。

 冬のまま着込んだ紙子の肩に、ふと気がつくと

 陽炎がゆらいでいる。さすがに春だという意。



 虚子の句は、

「羽と陸と 併せて蔵王 夏の山」 。



 地元出身の 「鈴木綾園の句は、

「行秋の 山風あらき 籬(まがき)哉」



 もう一人の松窓乙二さんの句は、

「栗まくや わすわすの山 西にして」

であった。

白石城はどこから見てもきれい!

松の間からも楽しめた。