貢蕉の瞑想

青梅庵に住む貢蕉の日々のつぶやきです。

島田市大井川川越遺跡その2 馬方はしらじ・・・!

2023-08-23 11:22:54 | 日記
令和5年8月23日(水)
 昭和41年(1966)8月に
島田宿大井川川越遺跡が
国の指定を受け、
昭和45年(1970)8月、
現在地に移築される。
 浄瑠璃でお馴染みの「朝顔日記」。
 恋する人を慕って流浪する
盲目の娘深雪(朝顔)が
大井川の畔で川留の悲運に泣くが、
その時、
奇跡的に目が治るという
くだりがある。
 その時初めて目に映ったのが
大きな一本の松。
 このことから地元では、
大井川畔の巨松を
「朝顔の松」と名づける。

<公園内の朝顔の松>

 公園の中にある。
 傍に、巌谷小波の句碑もある。 
   
「瓜音は 
  松に聞けとや 
      春の風」 。 
 あの瞽女「深雪」の爪弾く
三味の調べは、この老松に聞いてくれ、
と云うように松は春風に吹かれて
いることよ
<芭蕉句碑>

の意。
「馬方は 
  しらじ時雨の 
      大井川」
 元禄4年(1691)10月下旬、
初めて塚本如舟を訪れた時に
詠んだ句。 
 と同時期に詠まれた句、      
「宿かりて 
  名を名乗らする 
    しぐれかな」 
「さみだれの
  空吹きおとせ    
    大井川」
等、幾つもの句が残っている。
<茶屋芭蕉庵>