雨の夜と下弦の月

毎日を静かに、穏やかに生きていきたいと思う日々。
そのわりにはジタバタと暮らすワタクシの毎日を綴っております。

絵島生島。

2009-09-12 21:46:35 | tv&movie
ケーブルTVでフジテレビと東映が製作した「大奥スペシャルエディション」を見ておりました。劇場公開は2006年だったらしいですが、当時、大奥の女中をフジの系列局の女性アナウンサーがやるというので話題になったことぐらいしか記憶にはなく。仲間由紀恵の絵島というのもどうもピンと来なかったし、見終わった感想としても仲間由紀恵じゃなくてよかったんじゃないのとは思いましたが。ただ、生島新五郎は西島秀俊の退廃的な感じがとても良かったです。大奥最大のスキャンダルといわれる「絵島生島」事件ですが、本当のところはどうだったのか全く知らないワタクシ。こんな恋愛物語とはちょっと違ってたんだろうとは思いますが、ま、映画ですからね。徳川幕府の元禄時代以降の町人文化というのに全く興味がないので、そーゆー事件があったんだというぐらいの知識しかない。

なので、あくまでも映画を見た感想でしかないのですが、月光院って、何ていうかサイテーだなぁと。たぶん、ワタクシのうろ覚えの記憶でも、月光院が将軍の生母として大奥に君臨していた頃って、大奥の風紀がかなり乱れていたと聞いたような記憶がある。映画の中で、絵島が自分の命を賭して月光院を守ろうとするのですが、当の月光院は部下である絵島より恋人を取ってしまう。現代でも守り甲斐のない上司というのは存在しますが、月光院って、本当に運よく将軍の子どもを産んだだけのただの女でしかない。それに比べると、絵島は恋した男は磔だし自分は流罪だし、散々な目に合うわけですね。それでも自分が守るべきものを必死に守ろうとしているのは、何だか哀れな気もします。個人的には、この映画の中の生島新五郎みたいな男がいればいいのになぁと思ってしまいましたが。あくまでも映画の中の話で、史実とはかなり違うんでしょうけどね。でも、西島秀俊は本当にかっこよかったです。