雨の夜と下弦の月

毎日を静かに、穏やかに生きていきたいと思う日々。
そのわりにはジタバタと暮らすワタクシの毎日を綴っております。

読まず嫌い。

2009-09-25 14:57:38 | books&magazine
お昼過ぎぐらいから、そろそろ期限切れになりそうだった定期券を購入後、カフェにてランチをしつつ横山秀夫の「看守眼」を読み始めました。題名からしていつもの刑事ものとはちょっと違いそうなので、どんな感じかなぁと半信半疑で読み始めたのですが、さすがに横山秀夫は面白い。結局カフェで1時間以上読んでいました。夕方からカイロプラクティックの予約を入れているのでまた出かけるのですが、それまでに読み終わっちゃうかもしれません。我ながら、本当にもったいない本の読み方だとは思うのですが、面白いと思った本を途中で止めることができないのです。横山秀夫お得意の短編小説集といった感がありますが、いわゆる刑事さんが主人公ではなく、今読んだところまででは同じ警察組織の中でもちょっと日が当たらない拘置所の看守さんや、フリーライターといった人々が謎解きをしています。

他の横山秀夫の文庫本はほぼ制覇したにもかかわらず、相変わらず「クライマーズ・ハイ」だけは手を出せずにいるワタクシ。たぶん、日航ジャンボ機墜落事件という実話が基となっているので、何だかものすごく重たそうな気がしているのです。TVや映画の映像も何となく見そびれてしまったし。同じように映画化された「半落ち」は、ワタクシとしては極めて稀有な例ですが、文庫本になるのを待ちきれずにハードカバーを買って読みふけった記憶があります。「クライマーズ・ハイ」こそ本屋の文庫本コーナーにいつも平積みされているんですけどね。ここまで来ると、読まず嫌いというよりは何かのトラウマのような気もします。顕在記憶の中に日航ジャンボ機墜落事故が何らかの影を落としているわけでは全くないんですけどね。いつでも読めると思ってほうっておくうちに、何となく手を出しづらくなったというのが正解でしょうか。とりあえず「看守眼」は今日中には読み終えそうな気がしているので、石田衣良同様お預けをくった犬状態になってしまいそうです。