雨の夜と下弦の月

毎日を静かに、穏やかに生きていきたいと思う日々。
そのわりにはジタバタと暮らすワタクシの毎日を綴っております。

I.W.G.P.Ⅶ。

2009-09-19 13:57:21 | books&magazine
昨日、カイロプラクティックの予約の時間まで少々空いていたので、ぶらっと本屋さんに立ち寄りました。そしたら、待望の「池袋ウエストゲートパークⅦ Gボーイズ冬戦争」が文庫本になっていたので、取るものもとりあえず買ってしまいました。で、昨夜のうちに最初の3篇を読み終え、これからタイトルにもなっている"Gボーイズ冬戦争"を読むところです。この5連休は本を読もうと思い、橋本治の新書と横山秀夫の新刊文庫本は買っておいたのですが、橋本治と石田衣良を同時並行的に読んでおります。午前中、ちょっと出かける用があって、ついでにカフェでランチしながら橋本治を読んでいました。石田衣良を持っていって最後まで読んじゃおうかとも思ったのですが、文庫になるのを1年近く待っていた本を、半日足らずで読んでしまうのは惜しい気がして。でも、結局これから読んでしまうわけで、2,3時間寿命(?)が延びただけの話ですけどね。

相変わらず、我らが真島マコトは池袋西一番街の果物屋の店番をしながら、池袋のトラブルシューティングに勤しんでいるようです。石田衣良という人の目線は、年収300万円以下のワーキングプア、ニート、引きこもりなどと呼ばれる若者に対して限りなく温かいと思う。池袋に行くと、今にも真島マコトやその仲間たちにすれ違いそうな錯覚を起こすぐらい、現代の若者たちをリアルに描いているような気がします。今回マコトがかかわるトラブルも、振り込め詐欺とかキャッチセールスとか、確かにあまり(というか全く)褒められるようなことをしている人々とはいえないけれど、それでも生きていかなければならない若者たちの実像みたいなものがよく分かる気がします。石田衣良という人は、そういう若者に上から目線で説教することなく、同じ目線で、それでも頑張って生きていこうというスタンスを取っているんじゃないでしょうか。だからこそ「池袋ウエストゲートパーク」シリーズは皆に受け入れられてるんじゃないかな…と思います。