井の中の蛙、カイラス山巡礼に挑む!

夢のカイラス巡礼を終え、登山を再開しました。山岳信仰の延長上に四国遍路、カイラス山巡礼があり、原点の登山に戻ります。

GW後半は、暑寒別岳へ!

2014-05-07 19:44:17 | 暑寒別・増毛・樺戸山系の山
 今年のGW後半は3日から6日まで4連休となっています。
しかし、天気予報では3日と5日に雨の予報が出ており、6日は曇りの予報です。
唯一、4日に晴れの予報があるので、この日に暑寒別岳に登ろうとUchiさんと計画を立てていました。

 しかし、3日の天気予報を見ると4日もあまり良くなくなり、5日がまあまあの天気なので1日延ばして行くことにします。
するとMarboさんも行けるということになり、3人で登ることとなりました。
Uchiさんとは札幌で合流して、一路暑寒別岳の登山口を目指します。

 8:20分頃、登山口に到着すると、そこには沢山の車が止まっています。
   
   駐車場は綺麗に除雪されていますが、周りは雪の壁が1m以上あります。

 すでに大半の方は出発しているようです。
私達も登山準備をして8:50分、出発です。

 夏道ですと山小屋の前からすぐ左手の斜面に向かって登るのですが、冬道は駐車場から沢沿いに進みます。
すると、赤に白地で数字の書かれた番号表が樹木に取り付けられています。
このコース番号を目印に進みます。
 
   
    沢の向こうに暑寒別岳の山頂が見えています。

 少し登ると林道が現れ、その林道を歩きます。
林道の終点から左手の稜線を目指して登ります。
この辺りは、適当な疎林で帰りの滑りも楽しめそうです。

 9:30分、稜線に出ました。
   
   ここからは、尾根筋を忠実に登っていきます。
少し登っていくと降りてくる人がいます。
口々に「風が強かったので途中で降りてきた。」といいます。
確かに、稜線は正面から強い風が吹いています。
しかし、歩けないほどではありません。

 まあ、「これ以上風が強くなってきたらその時考えましょう。」ということで私達はドンドン登っていきます。
降ってきたスキーヤーの中に体重が80キロはありそうな人もいたので、「あの人が吹き飛ばされそうだ。」といっていた風はどんなに強い風なんだろう、などと話しながら登りましたが、風が強さを増してくる兆候はありませんでした。

 順調に登っていきます。
   
   前方に大斜面が見えてきます。

 確かに時折強い風が吹いてきますので、体温を奪われないようにウィンドブレーカーを着込んで登ります。
気温自体は高いのですが、風の強さで体感気温は低くなっています。

 11:10分、滝見台に到着です。
   
   風は左手から吹いてきますので風陰で休憩を取ります。
今日は風が強いものの天気は安定していますので気持ちよく歩けます。
まずは順調に進んでいると思います。

 大斜面の下に来ると先行している人が2人見えます。
そのトレースを追いかけるように登るのですが、所々堅い雪があり、風が強く、しかも舞い上がった風であちらこちらから吹いてきます。
後ろから風が吹いてくると身体が倒されそうになるので危険です。

 ここは安全策としてスキーアイゼンを付けることにします。
そして、慎重に登ります。
大斜面を登りきり、ハイ松の中に付けられている夏道で休憩を取ります。

 ここから先は、雪が消えているようですのでスキーはデポします。
ハイ松の中を歩いていくと先ほどより強い風が左から吹いてきます。
左側の鼻の感覚が無くなってきます。
手袋が少し濡れている左手の指先も感覚が無くなってきます。
身体を左側に傾け、風に押されないようにして歩きます。

 足下は兼用靴ですので足首の自由が利かずギクシャクした歩きが続きます。
箸別への分岐まで来ると下から吹き上がりの強い風により、身体を前に倒すのですが1歩が出ないのです。
エィ、ヤァ、っと気合いを入れて身体を前のめりに倒すと歩くことが出来ました。

 12:55分、風に逆らいながら歩いて、やっと、山頂に到着です。
   
   風に吹かれ身体を吹き飛ばされそうになるので岩陰に座り込んで休みます。

 ここからの眺めが最高でした。
登ってきた方向には日本海が広がります。
反対方向を見ると群別岳から浜益岳がまだまだ真っ白な姿を見せてくれています。
   
   浜益岳方面です。

   
   左が奥徳富岳で吊り尾根を挟んで右が群別岳です。

 山頂で写真を写すとすぐに退却です。
横風を受けながらスキーをデポした大斜面の上まで戻ってくるとホッと一息付けました。

 ここでスキーのシールを外したり、身支度を整えて、さあ、これからスキーを楽しみます。
大斜面は、表面の雪が少し太陽の光で融けておりザラメ雪になっています。
これがスキーには丁度良くて快適な滑りが出来ます。
斜度もそれほどきつくなく楽しく曲がれます。

 しかし、大腿四頭筋がすぐに悲鳴を上げます。
それを休みを取りながら騙し騙し滑り降ります。
数十分のきつい登りも滑り降りると1分もかかりません。

 休み休み降ってもアッという間に下れるのです。
   
   これがスキーを使う最大の利点ですね。

 14:15分、楽しいスキーも駐車場まで戻って来ましたので終わりです。

 駐車していた車のほとんどがいなくなっています。
ここまで降ると嘘のように風が吹いていないのです。
暖かい太陽の光を受けて帰り準備をします。

 今日も楽しいスキーが出来ました!!
今シーズン、あと何回滑ることが出来るでしょうか?








 

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4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
日高の状況 (たに@小樽)
2014-05-07 22:01:53
タニです。
GWは最後の区間挑戦してきましたが、ソエマツ西峰にてタイムアップし、西峰~本峰の間を残してしまいました。(天候と予想以上に出ていた藪のせいです。)
この区間は今夏にヌビナイからソエマツにあがって藪漕ぎで片付けようと思っています。
ところで、日高の稜線の状況ですが、惨憺たるものです。
神威岳は夏道がほとんど露出、ソエマツまでの稜線も雪2/3、藪1/3といったところ、もっとひどいのはぺテカリへの稜線はほとんど藪ではないかのように見えたことです。
いつものGWの状況ではなく、雪歩きは到底楽しめるものではないと思いました。とにかく雪が少ないです。
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最新状況を・・・ (MIKO)
2014-05-07 22:56:58
谷さん、お疲れさまでした!

南日高主稜線の状況をありがとうございます。
私達は月末に挑戦の予定ですが、この情報を基に計画を見直してみます。

今年のGWは後半も天気が今一つ、私も暑寒別に行っただけで終わりました。

小樽へ異動で来られたようですので、ぜひ、ご一緒に登山をしたいと思っています。
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まだまだ冬のよう (みいちゃん)
2014-05-09 06:56:07
写真を見ると北海道はまだ冬のようですね。
安達太良山は残雪残る春山でしたが、かえってズボズボとハマってしまい大変でした。

山小屋で札幌から来たご夫婦と一緒になり、キビ団子をいただきました。あれって寒くても固くならないようでいいですね。:)
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でも・・・・ (MIKO)
2014-05-09 11:29:02
暑寒別岳は日本海に面してますのでそちらでいうと新潟などのように豪雪地帯です。
ですから、この時期でも雪が多く残っていると思います。
でも、山頂部の雪が一部消えていましたので春は確実のやってきています。

キビ団子は、谷田製菓というところが作っています。
最近はいろいろな味があります。
私も行動食として使っています。
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