こんなCDを買った!聴いた!

最近購入した、または聴いたCDについて語ります。クラシック中心です。

タックウェルのモーツァルト

2010年07月03日 00時15分05秒 | モーツァルト
もう7月。日頃、ほとんど見ないサッカーをついつい見てしまいました。29日、11時に始まったので、これなら1時には終わるだろうということで。見始めたのでした。しかし、なかなか決着がつかず、延長となり、最後はPKになりました。PKってのはいやですねえ。なんとなくいやな予感がしたんですね。まあ結果はどうあれ、よく頑張りましたねえ。惜しかったですが、まあ仕方ありませんね。なかなか世界の壁は大きいですね。しかし、レベルの高い試合はほんとにおもしろいです。

まあまあ、そんなところで、今回はモーツァルトであります。ホルンのための三つの曲を収めたCDであります。ホルンは、バリー・タックウェルであります。収められた曲は、協奏交響曲変ホ長調 K.Anh.9/297B、ホルン五重奏曲変ホ長調K.407/386c、ピアノと管楽器のための五重奏曲変ホ長調 K.452。まあ、CDのジャケットからしてもタックウェルのためのCDですね。このCD、買ったのはかなり前。おそらくまだ昭和のころではないかと思います。神戸の住吉の近くにあったCDやさんで、何枚か買ったうちの1枚。なんで買ったのかは、うーん、よく憶えていませんが、おそらくはホルン五重奏曲が欲しかったかな、って思います。おそらくは、当時は一枚で3000円近くはしたでしょうから、いやー、貴重なものですねえ。

まず、協奏交響曲は、タックウェル指揮のイギリス室内管弦楽団。ソリストは、バリー・タックウェル(hr)デレク・ウィッケンス(ob)マーティン・ガット(fg)ロバート・ヒル(cl)。ホルン五重奏曲は、バリー・タックウェル(hr)とケネス・シリトー(vn)ケネス・エセックス(va)イアン・ジェウェル(va)ケネス・ハーヴェイ(vc)。ピアノと管楽器のための五重奏曲は、ジョン・オグドン(p)と協奏交響曲のソリストです。1983年の6~7月、ロンドンのヘンリー・ウッドホールでの録音。ソリストの面々については、タックウェルとオグドン以外は、まったく知らないのですが、おそらくはイギリス室内管弦楽団の人たちなんでしょうねえ。

このCDは、けっこうお気に入りでした。タックウェルのホルンも素晴らしい。とはいえ、ホルンが全面的に活躍するところは、それほどあるわけではない。例えばにホルン五重奏曲。美しい第2楽章においても、弦の印象が強いかな。そうはいっても、ホルンの響きは美しい。残りの二曲においても、ホルンの存在感は感じるが、主役というわけでもないんですね。ただ、両方の曲には、ホルンの美しい響きが登場するところがありますので、それはそれで満足するんですがね。タックウェルのホルン、伸びやかで、ぶれもなく、朗々と歌い上げます。しかし、このCD、極めて録音がきれいです。管楽器を吹く息遣いまでもが収められているような録音。そして、ピアノも澄んだ美音で鮮烈な響きであります。音色が極めて澄んで、まざりっけのない、ほんとにいい音であります。また、管楽器も、えーっ、なんというのか、穴を押さえるときにペコペコという音までが鮮明に記憶さているのは、CDを聴き始めたころには、極めて新鮮な驚きでした。この管楽器は、イギリス室内管弦楽団のメンバーと思われますが、イギリス室内管弦楽団の管楽器ってのはきれいな音でした。バレンボイムのピアノ協奏曲などでいたく印象に残っていました。これらの曲の中に、同じフレーズをいくつかの楽器で繰り返し演奏するところがあるのですが、そのあたりの楽器の対比が実にいい。そして、もっとも注目しているのは、オーボエです。まあ曲の中で占める位置が大きいこともあるのでしょうが、この三つの曲の中で、オーボエであります。いろんなところで聴けるオーボエは、ほんとにいいです。

当初、ホルン五重奏曲が聴きたかったのですが、他の二曲の方をよく聴くようになってしまいました。あまり取り上げられない演奏かもしれませんが、私はすごく好きです。
(DECCA 421 393-2 1988年 輸入盤)

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