こんなCDを買った!聴いた!

最近購入した、または聴いたCDについて語ります。クラシック中心です。

ハイドンとフェレンツ・フリッチャイ

2007年07月29日 22時26分01秒 | ハイドン
もう7月も終わりで、さすがにそれなりに暑くなりました。今日は参議院選挙もありまして、しっかり投票に行ってきました。最終結果はどんなもんでしょうか。
最近は、ハイドンとRシュトラウスをよく聴いてますが、ハイドンの交響曲、さすがに全曲聴くのは大変ですね。まあ聞き流すことなら、簡単でしょうが、しっかり聴くとなると、膨大な時間がかかりますよね。その中には、素晴らしい曲も多いのですが、それにたどり着くのは、ほんとに楽しいことであります。
ハイドンの交響曲の中で、短調の曲はいくつあるんでしょうかね。調べたら、26.34.39.44.45.49.52.78.80.83.95で、11曲です。モーツァルトでは25・41の2曲ですから、割合はどんなもんでしょうか。けっこう印象的な曲も多いのですが、いわゆる「シュトルム・ウント・ドランク」期には短調の割合が多いのでしょうかね。この中で、最近よく聴くのが44番です。ホ短調で「悲しみ」と言われ、1770~71年に書かれたものとされています。第一楽章が弦のユニゾンの印象的なテーマではじまり、第二楽章にメヌエットを配し、第三楽章のアダージョは特に厳粛的な美しさにあふれています。そして第四楽章は、緊張感あふれる爽快な展開でおわります。
先日、岡山の万歩書店で、フェレンツ・フリッチャイが1950年代前半にベルリンRIAS交響楽団と録音したCDを見つけました。44.48.95.98.100.101番で2枚組です。MONOですが、それほど悪い音ではありません。フリッチャイは1963年に48才で夭折したハンガリー生まれの指揮者です。これまでほとんど聴いたことがありませんでした。しかし、このCDは、すごくよかったんです。思わず他の演奏も聴いてみたいと思いました。この44番ですが、最初の弦のユニゾンの奏でる旋律のなんと味わい深いことか。また、時には厳しい演奏でもあります。そして、ゆったりとたテンポで、慈しむような旋律が印象深いですね。また弦楽器がなんともいい音を出して、揺るぎない曲作りを支えています。他の5曲も素晴らしい演奏です。モダン楽器の演奏の規範とも思えるものですね。
この時期のハイドンの交響曲は、ピリオド楽器のものが多いです。今回モダン楽器の演奏としてこのフリッチャイのものは、あらためてモダン楽器の演奏のよさを感じさせられました。

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