4月から車通勤でなくなり、そのため極端に車に乗らなくなりました。4月以来、5回くらいしか乗っていない。ほぼ1ヶ月に1~2度。まあこれでは車は必要ないかなと思ってしまいます。車は購入も多額ですし、うちはマンションなので車庫代もかかる。どうしても必要なときにはレンタカーを借りるほうが安くつくには間違いないです。加えて、久々の運転すると、なんだか感覚に馴染めないですね。危険ですね。でも、車を手放すのはなかなか苦渋の決断なんでしょうね。
それはそれとして、今回はブルックナー。交響曲第4番変ホ長調「ロマンティック」でありますこの曲、このブロクにも何度か取り上げております。振り返ってもみますと、カラヤン、ベーム、ブロムシュテット、テンシュテット、リヒター、ケンペ、コンビチュニー、ハイティンク、朝比奈隆、ザンデルリンク、チェリビダッケ、オーマンディ、ボッシュ、シュタイン、フルトヴェングラー、ティーレマン、とまあ、なんと16回ということ。この4番、わたしは実に好きで、最初に聴いたのは14才のころですが、いまでも最初に聴いた、出だしのホルンが忘れられませんねえ。後期の交響曲に比べると、内容的にどうなん、ということもよく聴かれるのですが、私に取っては、全然問題ないですよ、何言っているんですか、ということなんですね。
それで、今回は最近頻繁に取り上げております。スタニスラフ・スクロヴァチェフスキの演奏であります。スクロヴァチェフスキにはご存知のとおりザールブリュッケン放響との全集がありますが、その他にライブがかなりありまして、ロンドン響とものや、日本での読売日響やN響とのものもあります。特に読売日響のはこれまでも幾度か取り上げました。それよりは少し前ですが、N響とのライブが過日いくつか発売されました。その中には、ブルックナーの4、8、9番があります。その中から交響曲第4番。スクロヴァチェフスキ指揮N響です。2002年4月10日サントリーホールでのライブ録音。
一連の読売日響のライブに比べると、少し若いスクロヴァチェフスキです。まだ70代ですかね。それゆえか、かなり雄渾なブルックナーですね。そして、私的にはかなりお気に入りの演奏になりました。まったく退屈せず、実に全曲しっかり楽しむことが出来ますね。それで、まず、曲の表情が非常に豊かであること。これは深い表情ではありませんが、適度な表現で非常に受け入れやすい演奏が実にいい。そして、旋律などが実に丁寧に歌われています。これも、音楽にたいそうな愛着を持たずにはおれません。そして、先に雄渾と表現しましたが、実に生き生きとした力のこもった演奏です。ライブであることゆえの高揚感も感じられますし、まさに入魂の演奏といえるのであります。そして、荒いところもありますが、N響の健闘振りも特筆すべきものですねえ。
第1楽章、冒頭のホルンによる主題。もう聞き飽きるほど聴いているのに、いいなあ、とおもわせてくる。そしてN響の演奏がほんとに素晴らしい。実に表現が多彩であり、テンポも適度なゆれで非常に効果的です。そして、旋律を高らかに歌い上げるところはほんとに心地よいのでありました。もうこの曲のよさをしみじみ実感できるのであります。第2楽章、ここでも深い表情に満ちた演奏が聴けます。退屈する演奏もあるなか、ほとんどそうならないところも素晴らしい。聴けば聴くほど深い表情に溶け込んでしまいます。第3楽章、一転して躍動感に満ちた演奏。加えて、それに力強さやN響のまとまりのよさ、音色の美しさも加わり、音楽に集中できます。第2楽章と第3楽章、これほどのいい曲だったか、と思ってしまうのでした。そして、第4楽章。
これまでも充実した演奏の総決算のよう。ゆったりとしてテンポで丁寧に、また剛毅に、また高らかな演奏に心が揺さぶられます。N響も必死で食らいついているようでこれもまたいいです。数ある4番の演奏の中でも、屈指のものと言って間違いないのでありました。
この週末、金土日とお仕事で大変でした。特に、土日も出張で、もうクタクタでした。それで、更新が、またまた月曜日になってしまいました。申し訳ないです。
(Altus ALT381/2 2017年)
それはそれとして、今回はブルックナー。交響曲第4番変ホ長調「ロマンティック」でありますこの曲、このブロクにも何度か取り上げております。振り返ってもみますと、カラヤン、ベーム、ブロムシュテット、テンシュテット、リヒター、ケンペ、コンビチュニー、ハイティンク、朝比奈隆、ザンデルリンク、チェリビダッケ、オーマンディ、ボッシュ、シュタイン、フルトヴェングラー、ティーレマン、とまあ、なんと16回ということ。この4番、わたしは実に好きで、最初に聴いたのは14才のころですが、いまでも最初に聴いた、出だしのホルンが忘れられませんねえ。後期の交響曲に比べると、内容的にどうなん、ということもよく聴かれるのですが、私に取っては、全然問題ないですよ、何言っているんですか、ということなんですね。
それで、今回は最近頻繁に取り上げております。スタニスラフ・スクロヴァチェフスキの演奏であります。スクロヴァチェフスキにはご存知のとおりザールブリュッケン放響との全集がありますが、その他にライブがかなりありまして、ロンドン響とものや、日本での読売日響やN響とのものもあります。特に読売日響のはこれまでも幾度か取り上げました。それよりは少し前ですが、N響とのライブが過日いくつか発売されました。その中には、ブルックナーの4、8、9番があります。その中から交響曲第4番。スクロヴァチェフスキ指揮N響です。2002年4月10日サントリーホールでのライブ録音。
一連の読売日響のライブに比べると、少し若いスクロヴァチェフスキです。まだ70代ですかね。それゆえか、かなり雄渾なブルックナーですね。そして、私的にはかなりお気に入りの演奏になりました。まったく退屈せず、実に全曲しっかり楽しむことが出来ますね。それで、まず、曲の表情が非常に豊かであること。これは深い表情ではありませんが、適度な表現で非常に受け入れやすい演奏が実にいい。そして、旋律などが実に丁寧に歌われています。これも、音楽にたいそうな愛着を持たずにはおれません。そして、先に雄渾と表現しましたが、実に生き生きとした力のこもった演奏です。ライブであることゆえの高揚感も感じられますし、まさに入魂の演奏といえるのであります。そして、荒いところもありますが、N響の健闘振りも特筆すべきものですねえ。
第1楽章、冒頭のホルンによる主題。もう聞き飽きるほど聴いているのに、いいなあ、とおもわせてくる。そしてN響の演奏がほんとに素晴らしい。実に表現が多彩であり、テンポも適度なゆれで非常に効果的です。そして、旋律を高らかに歌い上げるところはほんとに心地よいのでありました。もうこの曲のよさをしみじみ実感できるのであります。第2楽章、ここでも深い表情に満ちた演奏が聴けます。退屈する演奏もあるなか、ほとんどそうならないところも素晴らしい。聴けば聴くほど深い表情に溶け込んでしまいます。第3楽章、一転して躍動感に満ちた演奏。加えて、それに力強さやN響のまとまりのよさ、音色の美しさも加わり、音楽に集中できます。第2楽章と第3楽章、これほどのいい曲だったか、と思ってしまうのでした。そして、第4楽章。
これまでも充実した演奏の総決算のよう。ゆったりとしてテンポで丁寧に、また剛毅に、また高らかな演奏に心が揺さぶられます。N響も必死で食らいついているようでこれもまたいいです。数ある4番の演奏の中でも、屈指のものと言って間違いないのでありました。
この週末、金土日とお仕事で大変でした。特に、土日も出張で、もうクタクタでした。それで、更新が、またまた月曜日になってしまいました。申し訳ないです。
(Altus ALT381/2 2017年)
さて、ブルックナーの第4番ですが、LPでは、コンサート・ホール・ソサエティ盤が、最初でした。確か、ワルベルクの指揮でしたが、珍しさだけで、曲そのものは、あまり、楽しめませんでした。今、CDでこの曲を聴いていると、レコードで、この、ダイナミック・レンジの広い音響を、再生するは困難ではなかったか、と、思います。スクロヴァチェフスキーは、アルテノヴァ盤を持っていますが、割と、さっぱりした、今日的な演奏だったと、記憶しています。N響との演奏は、まだ聴いていませんが、是非、これから、聴いてみたいと思います。
ところで、先日、巨人-ロッテ戦を、日テレでやっていましたね。巨人を逆転で勝った時は、良かったですね。