こんなCDを買った!聴いた!

最近購入した、または聴いたCDについて語ります。クラシック中心です。

西宮芸文での『ドン・ジョヴァンニ』2

2023年07月23日 23時56分00秒 | モーツァルト
私、走り出して丸5年。その間、いろんな身体的変化がありました。健康診断の諸数値は改善。体重も激やせ状態。そして夏になると、以前より暑さを感じなくなったのです。寝るときも窓は閉めて寝ないと夜中寒い。日中も特にエアコンは必要を感じない。職場のエアコンも設定温度をさげてほしい。などなど。それほど暑いと感じないのですねえ。うーん。激やせによって脂肪が減ったためですかねえ。はたまた老化により体が暑さを感じなくなったんでしょうか。困ったことに、周囲の人に変人のように思われているのでありました。

と、言うことで、西宮の芸文にモーツァルト歌劇『ドン・ジョヴァンニ』に見に行ってきました。佐渡裕芸術監督プロデュースオペラ2023。毎年この時期オペラをやってるんですね。今年は『ドン・ジョヴァンニ』。芸文では、昨年2月にも関西二期会が上演しており、またこれ?と思ったのですが、まあまあ、ということで一番安い席で6000円で購入。4階席でありました。まあ、この値段で、それも家から一時間かからないところでオペラが見れるとは、なんとも幸せなことですね。

しかしこの公演、7月14日から8回もやってます。私は22日に行ったのですが、まあほぼ満席。これだけの回数の公演が満員になるくらいのオペラファンがいるんですねえ。ただ、年配の人が多いのは気になりますが…。そして、日本人チームと外国人チームが交互に出演。私はやはり外国人が聴きたいと思ったので、外国人チームの公演にしました。見終われば、日本人の公演も聴いてみたいな、と思いますが、まあ、ここは外国人であります。

キャストは、ジョシュア・ホプキンズ(ドン・ジョヴァンニ)、デヴィッド・リー(騎士長)、妻屋秀和、ミシェル・ブラッドリー(ドンナ・アンナ)、デヴィッド・ポルティーヨ(ドン・オッターヴィオ)ハイディ・ストーバー(ドンナ・エルヴィーラ)、ルカ・ピサローニ(レポレッロ)、近藤圭(マゼット)、アレクサンドラ・オルチク(ツェルリーナ)、ひょうごプロデュースオペラ合唱団、佐渡裕指揮兵庫芸術文化センター管弦楽団でした。

私は、佐渡さんの指揮は初めて聴くのですが、たいそうオケが鳴ってましたねえ。このオケは粗いところもありますが、真摯な演奏をいつも聴かせてくれます。佐渡さんは、このオケのいいところを存分に引き出しているようです。低音からガンガン鳴っているのは非常に満足できるのでありました。この両者の、オペラ以外の演奏も聴いてみたいなと思いました。

思えば、ほとんど外国人のオペラを聴くのは初めてかな、と思います。日本人に主要なところで外人が加わるのが多い。今回のマゼットを除く6人。特に女声三人のパワーには圧倒されました。声質の違いも際立っていましたし、よく鳴るオケに対してもまったく負けない歌声。まあ三人とも凄まじい力業でありました。ドンナ・アンナのブラッドリーの第一声から、でかい声やなあ。でも、それ以降もこの役の葛藤も感じられました。エルヴィーラのストーパーさんが役回りもあってか、熱演でありました。ツェルリーナもオルチクも少々太めの声でしたが、揺れ動く女心でありました。これに対して、男声は、主役が少し存在感が薄い。少々大人しめ。もっと羽目を外しても、と思いました。レポレッロの方が断然元気で楽しんでいました。そして男声の中では、オッターヴィオのポルティーヨさんがよかった。よく通る美声で、優しさで一杯でした。マゼットの近藤さんは唯一の日本人でした。やはり、外国人と日本人の違いがこの人のお陰でよくわかりましたね。なんとなく近藤さんが出てくると、ホッとするし、こっちがこっちでいいなあ、と感じました。

ともかく、ドン・ジョヴァンニ、約三時間ほんとに楽しめました。モーツァルトの曲の素晴らしさがほんとにこれでもかこれでもかと実感され、何度でも聴きたくなるような公演でした。できれば、日本人チームの演奏も聴いてみたかったなあ、と痛感しました。佐渡さんのプロデュースオペラ、来年も聴きたいなと思うし、これからも期待できると確信したのでありました。来年は『蝶々夫人』です。また行こう!。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« グールドのヘンデルは、ハー... | トップ | Still crazy after all these... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

モーツァルト」カテゴリの最新記事