7月になりました。久しぶりにモーツァルトを聴きましょう。モーツァルトのピアノ協奏曲第13番。きら星のような名曲ぞろいのピアノ協奏曲の中でも、20番以降の8曲は特に名作と言われています。しかし、それ以前の曲にも、20番以降の深みはないにしても、良い曲は多く、今回の13番も私的には大いにお気に入りであります。その昔、CDが出始めのころ高くて、なかなか買えなかった。ちょうどそのころ、社会人になりたてで、結婚した頃、自由になるお金もそれほどなく、一枚一枚を慎重に考えて買いました。モーツァルトのピアノ協奏曲も、予め購入計画を立てて買いました。12・13はアジュケナージ、14・15・16はバレンボイム、18・19はビルソン、そして9・17番はゼルキン、とまあこんな具合で、完璧?な購入計画を立てて、20番までを入手しました。それで、その他の演奏が欲しくなったら、中古LP(これなら一枚500円くらい)を物色しました。ハスキルやアンダやへブラー、シュミットなどの演奏がよくLPでは出回っていました。まさか、今のようにピアノ協奏曲全集が5000円以下で入手できるようになるとは、思わなかったですからねえ。このような完璧な購入計画に基づいて、13番もアシュケナージのものを買ったわけです。しかしながら、アシュケナージの演奏については、それまでも、これ以降もアシュケナージの演奏については、残念ながら、このCD以外は持っていない、そんな不熱心な私でした。
このピアノ協奏曲第13番ハ長調K.414は、11・12番とともに1783年の予約演奏会のために書かれた曲です。演奏会は大成功で臨席したヨーゼフ2世も絶賛したそうであります。いわばウィーンでのモーツァルトの絶頂期のものです。楽器編成もトランペットとティンパニを加え、大編成となっています。聴衆の耳障りのいい音楽として書かれたものみたいで、その点20番以降と比べると、内容も薄いと言われています。確かに一度聴いたら、耳に素直に入ってくることは、今も昔も同じだったんでしょうね。曲想も一遍に憶えてしまう耳障りの良さです。そんな曲をアシュケナージは実に上手に弾いてます。この人はほんとうまいなあ、って思います。これほどモーツァルトの曲に表情をつけて弾くのも、この人ならではでしょう。特に第2楽章。ピアノ協奏曲の援徐楽章は、美しいく優美で気品に満ちたものが多いのですが、このハ長調のアンダンテも同様の極みです。それをまた、アシュケナージがそんな特徴を見事に表現しています。うまいピアノです。この楽章はほんとに美しいです。第1楽章アレグロも行進曲風ですが、途中でてくる優美な旋律がピアノのソロで万感込めた表情をもつものになっています。また、第3楽章ロンドも聴きやすい快活ですが、これもアシュケナージのテクに裏打ちされてピアノが絶好調です。
このCDは、すごく久々に聴きました。なんであまり聴かなかったのかも、聴いてみるとよく分かりました。なかなか難しいものですねえ。ウムウム。
このピアノ協奏曲第13番ハ長調K.414は、11・12番とともに1783年の予約演奏会のために書かれた曲です。演奏会は大成功で臨席したヨーゼフ2世も絶賛したそうであります。いわばウィーンでのモーツァルトの絶頂期のものです。楽器編成もトランペットとティンパニを加え、大編成となっています。聴衆の耳障りのいい音楽として書かれたものみたいで、その点20番以降と比べると、内容も薄いと言われています。確かに一度聴いたら、耳に素直に入ってくることは、今も昔も同じだったんでしょうね。曲想も一遍に憶えてしまう耳障りの良さです。そんな曲をアシュケナージは実に上手に弾いてます。この人はほんとうまいなあ、って思います。これほどモーツァルトの曲に表情をつけて弾くのも、この人ならではでしょう。特に第2楽章。ピアノ協奏曲の援徐楽章は、美しいく優美で気品に満ちたものが多いのですが、このハ長調のアンダンテも同様の極みです。それをまた、アシュケナージがそんな特徴を見事に表現しています。うまいピアノです。この楽章はほんとに美しいです。第1楽章アレグロも行進曲風ですが、途中でてくる優美な旋律がピアノのソロで万感込めた表情をもつものになっています。また、第3楽章ロンドも聴きやすい快活ですが、これもアシュケナージのテクに裏打ちされてピアノが絶好調です。
このCDは、すごく久々に聴きました。なんであまり聴かなかったのかも、聴いてみるとよく分かりました。なかなか難しいものですねえ。ウムウム。
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