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カークビーによるヘンデル教会カンタータ

2023年02月05日 23時47分00秒 | ヘンデル
久々の野球ネタ。昨年の外人全員との契約をしなかったマリーンズでしたが、投手については元Gのメルセデスの獲得し、カスティーヨ、ペルドモと、打者も元Gのポランコと契約。また帰国する澤村とも。これで投手についてはなんとか頭数は揃ったかな。でも打者がもう一人ほしいのが現状でしょうね。去年も貧打。安田、山口などの若手の成長にも期待しますが、もう一枚の補強が欲しいところですねえ。キャンプも始まりました。でも、あまり期待できそうにないなあ、

まあそんなこんなの今年のマリーンズ。それはそれで今回は、またまたヘンデル。前回のイタリアン・カンタータに続き、今回は教会カンタータ。「Sacred Cantatas」であります。エマ・カークビー(S)とロンドン・バロックによる演奏です。1999年9月イギリスでの録音。カークビーについては以前にホッグウッドとのイタリアン・カンタータの演奏を取り上げました。今回は、教会カンタータであります。前回のデセイの歌唱との比較もおもしろいです。

それで、収録曲も①サルヴェ・レジーナHWV241,②モテット「おお天からの声のごとく」⑤ トリオ・ソナタト短調(2 Violins and Basso Continuo)Op.5-5)HWV400,③モテット「天にいます者が息を吐くならば」HWV231,④詩篇112「子らよ、主をたたえよ」HWV236であります。はっきり言って、どれも初見、いや初聴の曲であります。ヘンデルは、宗教音楽もたくさん作曲しております。HWV229~286がそれにあたります。作曲時期もさまざま。1707年あたりから1749年あたりまでの間におさまるようです。

私的には、世俗曲のほうがヘンデルらしいのかな、と思います。教会音楽は、ヘンデルどことなくよそいきな雰囲気が感じられますねえ。やはりヘンデルは、劇場人。バッハのような教会に奉職していた作曲家とは異なるのかもしれません。ですので、どれも私は敬虔な気持ちにはあまり近づけないのも事実であります。ただし、曲の端々に神に祈るような気配を感じるところもありました。それはそれでほほえましい気分になったのでありました。

この伴奏をつとめるロンドン・バロックは、1978年、イギリスで結成されたオリジナル楽器による演奏グループです。チャールズ・メドラム(VC)やイングリット・ザイフェルト(Vn)などによって構成されています。収めた曲はVn2本と通奏低音による伴奏。トリオソナタの形式であります。実際に、3曲目には⑤が収められており、なかなかの透明感のある古楽器のよさが感じられる演奏が聴けます。この曲、短調の厳しさの中で第3楽章のラルゴは美しさが際立っています。

そして、ソプラノのエマ・カークビーです。以前のイタリアン・カンタータでもそうでしたが、この歌唱は魅力的ですねえ。音域も幅広いし、言語も明瞭ですし、とにかくも惚れ惚れするような美声は、何者にも代え難いものであります。4つの曲、それなりに内容的にも豊かであることもあり、カークビーが最初から最後まで歌い続けますが、まったくそのよさが継続されます。どんな歌唱でもまったく無理なく、そしていとも簡単に歌い上げるところはさすがでありますねえ。ソプラノとしては申し分の無い美声と技巧が備わっており、実に飽きない歌唱であります。カークビーの歌う4曲、どれもヘンデルとカークビーのよさが実感されるのですが、中でも⑤は、8楽章からなり、内容的も豊富。最後でカークビーの「グローリア」と歌い上げるところから展開される世界は、まさに天上に世界のようであります。

それにしても、ホークスに移籍したオスナですが、マリーンズでは年俸9000万円でしたが、ホークスとは65000万円で契約したそうです。金満球団ですねえ。ホークスのなりふり構わずの補強。少々閉口してしまいますねえ。まいったまいった。
(Bis BIS1065 2001年 輸入盤)

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