煙草の増税が、震災復興財源として検討されているそうですね。私は煙草は吸わないので、どっちでもいいのですが、心情的には健康への害を考えると一箱千円でもいいのでは、と思ったりもします。先日朝日新聞を見ていると、配偶者が喫煙をしている女性はがんになるリスクが0.2~0.3%高まるそうです。一方放射線の場合、累積100ミリシーベルトの被曝量でがんになるリスクは0.5%高まるそうです。こう比較すると、喫煙による害は、放射線被曝と等しいかそれ以上だな、と思ってします。日本では男性の40%が喫煙者だそうです。いやー、なんともであります…。
ということで、今回は前回に続いて、モーツァルトであります。前回久しぶりに取り上げましたが、やはりモーツァルト、いいですねえ。今回は交響曲第33番変ロ長調K.319であります。1779年パリからザルツブルクに戻ったモーツァルトは、この年に第32番・第33番を、翌年に第34番を作曲します。これが彼のザルツブルクでの最後の交響曲にあたり、この後はウィーンで生活をすることになります。これらの交響曲は、どれも3楽章の形式のもので、後にウィーンで再演するために、この曲もメヌエットを書き足して現在の4楽章形式になっています。そして、この第33番が有名なのは、第1楽章の展開部に見える主題が、『ジュピター』の第4楽章のフーガ主題として使われていることなんですね。この主題は交響曲第1番の第2楽章にも見えます。モーツァルトの好みだったんでしょうか。
さて、この演奏ですが、ヘルベルト・フォン・カラヤン指揮のBPOによるもの。1965年8月の録音です。カラヤンのモーツァルト、1970年代にハフナー以降の作品をEMIとDGに、そして29番を1980年代に録音してます。そして、この33番については、1946年にVPOと録音しています。なんでか第33番を2回も録音しているのは、この曲がお気に入りやったのか、明白な理由はわかりません。ベートーヴェンやブラームスに比べると、モーツァルトの録音は多いとは言えませんね。この33番は、29番と一緒に録音されたと思われます。
そんなカラヤンのモーツァルトですが、まず、BPOの大変美しい。カラヤンが統率したオケの実力が遺憾なく発揮されていますね。 スマートで最初の音から最後の音まで、明るく粒が揃っています。この演奏、まず第一に磨き抜かれたBPOの実力を十二分に発揮したものであること。弦が中心にでありますが、まったくの乱れもないもの。聴き込んでいくうちに、BPOの凄さを実感してしまいます。また第二に、カラヤンの指揮、一点の曇りもなく明快、そして惚れ惚れするほどの美しさに溢れています。そして、曲造りもオーソドックスで一滴の漏れもありません。そして、第三に、これがモーツァルトらしいか、といえば必ずしもそうでもないのですが、安心してモーツァルトの世界に体を浸すことができる、そしていつの間にかモーツァルトの音楽の中に入っているのです。第1楽章アレグロ・アッサイ、堂々とした曲想で、カラヤンの指揮は軽快。弦楽器はあざやかな演奏を展開しています。第2楽章アンダンテ・モデラート、モーツァルトの援徐楽章の美しさがたっぷり。モーツァルトの美しさがいっぱいです。モーツァルトはいいなあ、と実感します。第3楽章メヌエット、やはりモーツァルトのメヌエットは普通ではありませんね。透明感一杯。だからメヌエットは大好きですね。そして、第4楽章ファイナル。カラヤンの演奏、ここではじっくりと感じられる安定感がいいです。やはりモーツアルト、終楽章でも一味違います。
カラヤンの1960年代の録音を、オペラ以外集めたCDが、発売されていますね。おっと!、と思いましたが、持っているものも多く、購入を決意するには至らないようです。この第33番も収められています。
(DG 435 070-2 GALLERIA)
ということで、今回は前回に続いて、モーツァルトであります。前回久しぶりに取り上げましたが、やはりモーツァルト、いいですねえ。今回は交響曲第33番変ロ長調K.319であります。1779年パリからザルツブルクに戻ったモーツァルトは、この年に第32番・第33番を、翌年に第34番を作曲します。これが彼のザルツブルクでの最後の交響曲にあたり、この後はウィーンで生活をすることになります。これらの交響曲は、どれも3楽章の形式のもので、後にウィーンで再演するために、この曲もメヌエットを書き足して現在の4楽章形式になっています。そして、この第33番が有名なのは、第1楽章の展開部に見える主題が、『ジュピター』の第4楽章のフーガ主題として使われていることなんですね。この主題は交響曲第1番の第2楽章にも見えます。モーツァルトの好みだったんでしょうか。
さて、この演奏ですが、ヘルベルト・フォン・カラヤン指揮のBPOによるもの。1965年8月の録音です。カラヤンのモーツァルト、1970年代にハフナー以降の作品をEMIとDGに、そして29番を1980年代に録音してます。そして、この33番については、1946年にVPOと録音しています。なんでか第33番を2回も録音しているのは、この曲がお気に入りやったのか、明白な理由はわかりません。ベートーヴェンやブラームスに比べると、モーツァルトの録音は多いとは言えませんね。この33番は、29番と一緒に録音されたと思われます。
そんなカラヤンのモーツァルトですが、まず、BPOの大変美しい。カラヤンが統率したオケの実力が遺憾なく発揮されていますね。 スマートで最初の音から最後の音まで、明るく粒が揃っています。この演奏、まず第一に磨き抜かれたBPOの実力を十二分に発揮したものであること。弦が中心にでありますが、まったくの乱れもないもの。聴き込んでいくうちに、BPOの凄さを実感してしまいます。また第二に、カラヤンの指揮、一点の曇りもなく明快、そして惚れ惚れするほどの美しさに溢れています。そして、曲造りもオーソドックスで一滴の漏れもありません。そして、第三に、これがモーツァルトらしいか、といえば必ずしもそうでもないのですが、安心してモーツァルトの世界に体を浸すことができる、そしていつの間にかモーツァルトの音楽の中に入っているのです。第1楽章アレグロ・アッサイ、堂々とした曲想で、カラヤンの指揮は軽快。弦楽器はあざやかな演奏を展開しています。第2楽章アンダンテ・モデラート、モーツァルトの援徐楽章の美しさがたっぷり。モーツァルトの美しさがいっぱいです。モーツァルトはいいなあ、と実感します。第3楽章メヌエット、やはりモーツァルトのメヌエットは普通ではありませんね。透明感一杯。だからメヌエットは大好きですね。そして、第4楽章ファイナル。カラヤンの演奏、ここではじっくりと感じられる安定感がいいです。やはりモーツアルト、終楽章でも一味違います。
カラヤンの1960年代の録音を、オペラ以外集めたCDが、発売されていますね。おっと!、と思いましたが、持っているものも多く、購入を決意するには至らないようです。この第33番も収められています。
(DG 435 070-2 GALLERIA)
カラヤンの流麗な演奏というのはうなずけます。ベームの演奏は、どちらかというと重厚で厳格な演奏となります。
カラヤンとベーム、二大巨頭でどちらも好きでしたが、ベームの方をよく聴いていましたね。昔は。今は、あんまりこの2人の指揮を聴かなくなってしまいました。他に優れた演奏、優れた録音のCDがたくさんありすぎるので。
でもこれら巨匠の演奏を聴かないのは、怠慢ですね。