先日、家人と宇和島へ一泊旅行に行って来ました。彼の地の真珠が欲しいということが発端でした。宇和島は宇和島城などを見て鯛めしを食べました。そして、大洲にも行きました。『男はつらいよ 寅次郎と殿様』のロケ地。十年ほど前に大洲城天守閣は再建。それも木造。立派でしたねえ。鉄筋コンクリの再建に比べると、全然違いますね。大洲もよい街でした。自然も豊かで、本当に昔の地方の城下町って風情でありました。神戸から約400㎞。車で行って帰りました。
それで、今回はブルックナーの交響曲第4番変ホ長調『ロマンティック』であります。しかし、この曲、私は好きなんですねえ。これまでどれほどと仕上げてきたことか。今回は、クリスティアン・ティーレマン指揮のSKDの演奏。2015年5月17日、ドレスデンのゼンパーオーパーでのライブ録音であります。ティーレマンは、過去にもミュンヘンPOと2008年にバーデン=バーデンでのライブ映像がDVDでありました。そして、ティーレマンのブルックナーは、同じくミュンヘンPOと5番(2004年)やSKDとの7番(2012年)や8番(2009年)がありました。
ティ-レマンは一時期DGに録音していたようですが、最近はこの4番もProfilからよく出ていますね。加えてここ数年新録音が少なくなってきたようにも思います。VPOとのベートーヴェン交響曲全集が出されたことはこれからどんどん新録音がでるなと期待したのですが…。とはいえ、ザルツブルク復活祭音楽祭やバイロイト音楽祭などでも中心とて活躍されています。またBPOの音楽監督とも言われていましたが、これは残念でもありました。とにかく、この人のいろんな演奏をこれまで以上に聴きたいと思っているのは、私だけではないでしょう。
ということで、ティーレマンのブルックナーなんですが、これがまたいい。この曲は、だいたい70分弱なんですが、この演奏、73分。たいそうゆったりとした中で、音楽を慈しむように、丁寧にかつスケール大きな演奏を展開してくれています。そして、やはりこのSKDの力量がさすがなんです。ひとつひとつの楽器の演奏が非常に透明感を持っていい音で鳴り響いています。単独での演奏では、その楽器の鮮やかさが心に染み込み、合奏になると怒涛のようにな迫力と推進力をもって迫ってきます。メロディが明確に歌われ、それもまた気持ちの中にしっかり印象づけられるのでありました。この4番は、演奏によってはたいそう退屈になったりすることもあるのですが、ティーレマンの演奏は、最後まで緊張感は途切れず、この曲を存分に堪能させてくれるのでありました。
第1楽章、弦の原始霧の中からホルンのソロ、それがフルートやクラリネットに受け継がれ、合奏にいる頂点にたどり着く。ここまでで、ホルンや木管の伸びやかな響きとそれを支えるような弦の充実振りは他に比類にないものであります。その後も幾度かの頂点に達しますが、その都度、SKDの素晴らしさを幾度となく感じるのであります。そして地鳴りのような低弦や金管の咆哮も実にいい。第2楽章。ここでもSKDの明快で存分に歌い上げる技能が他ではなかなか聴けません。木管や弦が奏でる主題は、それぞれの演奏の立派さを存分に認識させてくれるのです。そのために、この曲がこんなにいい曲だったのかと思うのでありました。第3楽章スケルツォ。一転して、明快で躍動的な中で、ティーレマンの指揮がそれぞれを特徴を豊かに表現しいることが、この曲を楽しく聴かせてくれています。第4楽章。この楽章、私はたいそう気に入っております。SKDの力を駆使して、これ以上充実した演奏あろうかと思ってしまう。随所に聴かれるそれぞれの楽器の素晴らしい響きと音色や、圧倒的な力量で迫るオケは比類なきものであります。
ティーレマンのブルックナーはいいですねえ。ただ、このCD、できたら、SACDで出してもらいたかったと思いますね。
8月の末から、随分涼しくなりました。このまま残暑がぶり返すことなく、で行って欲しいですね。しかし、なんとなくまた暑くなりそうな気もしますよねえ。
(Profil PH16064 2017年 輸入盤)
それで、今回はブルックナーの交響曲第4番変ホ長調『ロマンティック』であります。しかし、この曲、私は好きなんですねえ。これまでどれほどと仕上げてきたことか。今回は、クリスティアン・ティーレマン指揮のSKDの演奏。2015年5月17日、ドレスデンのゼンパーオーパーでのライブ録音であります。ティーレマンは、過去にもミュンヘンPOと2008年にバーデン=バーデンでのライブ映像がDVDでありました。そして、ティーレマンのブルックナーは、同じくミュンヘンPOと5番(2004年)やSKDとの7番(2012年)や8番(2009年)がありました。
ティ-レマンは一時期DGに録音していたようですが、最近はこの4番もProfilからよく出ていますね。加えてここ数年新録音が少なくなってきたようにも思います。VPOとのベートーヴェン交響曲全集が出されたことはこれからどんどん新録音がでるなと期待したのですが…。とはいえ、ザルツブルク復活祭音楽祭やバイロイト音楽祭などでも中心とて活躍されています。またBPOの音楽監督とも言われていましたが、これは残念でもありました。とにかく、この人のいろんな演奏をこれまで以上に聴きたいと思っているのは、私だけではないでしょう。
ということで、ティーレマンのブルックナーなんですが、これがまたいい。この曲は、だいたい70分弱なんですが、この演奏、73分。たいそうゆったりとした中で、音楽を慈しむように、丁寧にかつスケール大きな演奏を展開してくれています。そして、やはりこのSKDの力量がさすがなんです。ひとつひとつの楽器の演奏が非常に透明感を持っていい音で鳴り響いています。単独での演奏では、その楽器の鮮やかさが心に染み込み、合奏になると怒涛のようにな迫力と推進力をもって迫ってきます。メロディが明確に歌われ、それもまた気持ちの中にしっかり印象づけられるのでありました。この4番は、演奏によってはたいそう退屈になったりすることもあるのですが、ティーレマンの演奏は、最後まで緊張感は途切れず、この曲を存分に堪能させてくれるのでありました。
第1楽章、弦の原始霧の中からホルンのソロ、それがフルートやクラリネットに受け継がれ、合奏にいる頂点にたどり着く。ここまでで、ホルンや木管の伸びやかな響きとそれを支えるような弦の充実振りは他に比類にないものであります。その後も幾度かの頂点に達しますが、その都度、SKDの素晴らしさを幾度となく感じるのであります。そして地鳴りのような低弦や金管の咆哮も実にいい。第2楽章。ここでもSKDの明快で存分に歌い上げる技能が他ではなかなか聴けません。木管や弦が奏でる主題は、それぞれの演奏の立派さを存分に認識させてくれるのです。そのために、この曲がこんなにいい曲だったのかと思うのでありました。第3楽章スケルツォ。一転して、明快で躍動的な中で、ティーレマンの指揮がそれぞれを特徴を豊かに表現しいることが、この曲を楽しく聴かせてくれています。第4楽章。この楽章、私はたいそう気に入っております。SKDの力を駆使して、これ以上充実した演奏あろうかと思ってしまう。随所に聴かれるそれぞれの楽器の素晴らしい響きと音色や、圧倒的な力量で迫るオケは比類なきものであります。
ティーレマンのブルックナーはいいですねえ。ただ、このCD、できたら、SACDで出してもらいたかったと思いますね。
8月の末から、随分涼しくなりました。このまま残暑がぶり返すことなく、で行って欲しいですね。しかし、なんとなくまた暑くなりそうな気もしますよねえ。
(Profil PH16064 2017年 輸入盤)
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