今日も岡山に行ってまして、年末からのわが家の一大事が、なんとか一区切りつけることが出来ました。いろいろ大変でした。ご苦労さまでした。それで、ipodにたくさんの音楽を入れて、行き帰りの車中で聴いてました。それで、聴いていたのは、ワーグナーの歌劇「ローエングリン」。今回はラファエル・クーベリックの名盤であります。ローエングリンにジェームス・キング、エルザにグンドラ・ヤノヴィッツ、テルラムントにトマス・スチュアート、そしてオルトルートにグィネス・ジョーンズです。この中で、今回はグィネス・ジョーンズであります。この名ドラマティックソプラノには、かつて思い入れがありました。そもそも、彼女を本格的に知ったのは、1976年からのバイロイト音楽祭。パトリス・シェローの画期的な「リング」でした。その中でブリュンヒルデを演じました。しかし、考えてみれば、そんなオペラを実際の舞台を見て楽しむ、なんてことが可能になったのは、1980年代後半以降ですよね。ビデオやLDなどの普及ですね。グィネス・ジョーンズについても、その舞台の姿を見たのは、それ以降ですね。シェローの演出にしてもそれまでは写真でしか知りませんでしたね。ビデオの普及はオペラ鑑賞においては偉大な功績だったわけですね。話がずれましたが、グィネス・ジョーンズ、まずお美しい。でもそれはさておいて、常に全力投球の歌唱には心動かされます。特にビデオなんかで見ながら聴きますと、その役になりきった名演とともに感動的です。歌唱自体には、高音が不安定なことによる歌唱全体の不安定さも感じますが、その少し聴けば、彼女だ、とわかる独特の節回しは、大いに好感が持て大好きでした。先述のバイロイトでのブリュンヒルデ。また同じくブーレーズ盤のクンドリ、LDのデイヴィス盤のエリーザベト・ヴェーヌスの二役。ベーム盤のゼンタ、などワーグナーでの名演を聴くことができますね。どれも感動的な熱演です。このローエングリンのオルトルートは、第二幕しか出番はほとんどないのですが、いいですね。前半のテルラムントとの掛け合いのおどろおどろしさ。後半大聖堂への行進の直後の豹変したすごみ、これはほんとうに好きです。他にも、「薔薇の騎士」のマルシャリンなどの名演もありますが、またの機会に。このクーベリックのローエングリンのジャケットですが、最初LPの時は霞がかかったようなローエングリンのジェームス・キングの正面からの絵のようなものでした。今は、ここのも掲載したようなものに変わりました。前のほうがいいですよね。私の持ているCDは、LPの同じやつです。確かこれはCD化が遅く、やっと買えたということを覚えてます。
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