今日は、仕事を休み、近所の病院に腹部超音波検査に行ってきました。少々気になることがあって検査をしてもらいましたが、異状なしで一安心でした。しかし、あまりアルコールはとらないように!と言われました。検査が終わって、家でごろごろしてました。普段は、自分の部屋でBOSEのWestBoroughでCDは聞いてます。これもけっこういい音がします。しかし、リビングのコンポのほうが断然いいです(ただ震災のときに吹っ飛んだので、アンプが少し調子悪いです)。それでリビングで、先週、岡山で買ったカール・ベーム指揮のシューベルトの交響曲第9番「ザ・グレート」を聞いてました。これはいつものBOOKOFF東古松店で950円でした。ベームのシューベルトの演奏は定評あるもので、ベルリンフィルとの交響曲全集も1960~1970年初頭に録音されてます。この中の9番は現在何種類もCDが出回っています。これに対して、今回買ったのは、1979年にドレスデン・シュターツカペレとのライブ録音のCDです。ベームは一番好きな指揮者です。ベームの魅力は、なんといってもドイツの正統派の堅実な演奏にあるでしょう。モーツァルト、ベートーヴェン、ブラームス、シューベルトなど、いろんな指揮者の演奏を聴きますが、最後にひとつとなれば、必ずベームを選ぶでしょう。そして、ライブではひと味違った熱い演奏を聴かせることも彼の魅力です。1975年にウィーンフィルと来日したときの演奏は、すべてNHKFMでライブ放送されましたが、高校生の私はその燃焼度が高い演奏にいたく感動したものです。このシューベルトのザ・グレートも熱演です。これまで、CDではヴァントのをよく聴いてました。シューマンをして「天国的な長さ」と言わしめ、「大交響曲」と言われた曲ですが、途中で退屈することもままありました。しかし、このCDの演奏は、オケのまとまりからすれば多少の難はあるとしても、ベームのもとオケの全員が全力でシューベルトの書いた音を再現したもので、聞いていても心が揺さぶられます。最晩年においても、ベームの実演はこれほどまでに熱いものだったのですね。1979年というと、ベーム逝去の2年前の85才。翌年には最後の来日公演をするものの、この年に脳内出血で倒れ、衰えが目立ってくると言われてます。このCDの録音は、1979年1月。病で倒れる直前でしょう。そう考えると、この録音は微妙な時期のものですね。このCDは、HMVのネットでも見ることができなかったので、けっこう貴重かなとも思いました。
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