最近、いわゆるBOXものが安く出回っているので、ついつい手を出してしまいますが、それはそれで、安いなあと思うコトしきりなんですが、他のCDもほんと安くなった!。なにを今更、っていわれそうね、すんません。でも例えば、ベートーヴェンの交響曲全集。4000円も出せば5~6枚組で入手できまし、3000~4000円くらいが最も多いかも知れない。これが中古に行くと3000円くらいでいけます。まあ、喜ばしいことですが、昔を思うとほんと隔世の感があります。だから、一セット買えばと思っていたのが、数セットでも容易に買えるようになりましたよね。事実、もう何個目のベートーヴェン全集って感じになっています。いったいいくつあるのか…。その全集で、最近入手したのが、オトマール・スウィトナー指揮シュターツカペレ・ベルリンの6枚組の全集。三宮の中古やさんで買いました。約3000円くらいでした。この全集は、世評が非常に高く、欲しかったものでした。むしろ、評論家の方々よりも、一般の人たちの評価のほうが高い気もしますね。それで、9番以外は全部聴きましたが(9番はどうも構えてしまう)、今回は8番と言うことで行きましょう。なぜかというと、一回もこのブログで取り上げていないからであります。1983年の録音です。
8番は、それほど聴く機会があるわけではないのですが、さすがにベートーヴェン。全曲と通じて実に聞き応えはあります。その8番。スウィトナーとSKBですが、このオケのなんとふくよかな音色でありましょうか。DENONの誇るべきPCM録音ということもあるのでしょうが、やわらかで優しい音ですねえ。弦楽器も低音のコントラバスに至るまで心が安まるような音色であります。この弦以上にこれまたいいのが木管であります。これがアクセントのように弦とうまくブレンドされたり、それぞれの音で歌ったり、この音が極上の安らぎを感じさせてくれますねえ。このオケの音をスウィトナーさんがまとめていく。こんな音ですから、それほどの演出もいらず、自然体の演奏ですね。第1楽章の出だしから、もうこの音色に引き付けられますよね。この楽章は、一度聴いたらたいそう印象に残るのですが、これまでは退屈していたんですが、この演奏では、ワクワクしながら聴けます。楽器のアクセントが効いてます。第2楽章、メトロノームですが、刻むリズム、弦の低音、まろやかです。第3楽章、ベートーヴェンの交響曲では唯一ともいえるメヌエットですが、この中間のホルンとクラリネットの掛け合いの部分がありますが、ここがなかなかおもしろいです。そしてまろやかです。味わい深いです。そして、第4楽章、多少の盛り上がりも感じますが、安定した運びで、楽器の音色を楽しみながらんの終わり、安心感を感じますね。よかったな、と思える演奏でした。
しかし、これは東ドイツにおける遺産ですが、もう東ドイツが消滅して20年ですねえ。往時の様子はもう過去のものになっていますが、古き良きものが随分残っていた、そんな国だったんでしょうか。
(DENON COCQ-83984-9 2005)
8番は、それほど聴く機会があるわけではないのですが、さすがにベートーヴェン。全曲と通じて実に聞き応えはあります。その8番。スウィトナーとSKBですが、このオケのなんとふくよかな音色でありましょうか。DENONの誇るべきPCM録音ということもあるのでしょうが、やわらかで優しい音ですねえ。弦楽器も低音のコントラバスに至るまで心が安まるような音色であります。この弦以上にこれまたいいのが木管であります。これがアクセントのように弦とうまくブレンドされたり、それぞれの音で歌ったり、この音が極上の安らぎを感じさせてくれますねえ。このオケの音をスウィトナーさんがまとめていく。こんな音ですから、それほどの演出もいらず、自然体の演奏ですね。第1楽章の出だしから、もうこの音色に引き付けられますよね。この楽章は、一度聴いたらたいそう印象に残るのですが、これまでは退屈していたんですが、この演奏では、ワクワクしながら聴けます。楽器のアクセントが効いてます。第2楽章、メトロノームですが、刻むリズム、弦の低音、まろやかです。第3楽章、ベートーヴェンの交響曲では唯一ともいえるメヌエットですが、この中間のホルンとクラリネットの掛け合いの部分がありますが、ここがなかなかおもしろいです。そしてまろやかです。味わい深いです。そして、第4楽章、多少の盛り上がりも感じますが、安定した運びで、楽器の音色を楽しみながらんの終わり、安心感を感じますね。よかったな、と思える演奏でした。
しかし、これは東ドイツにおける遺産ですが、もう東ドイツが消滅して20年ですねえ。往時の様子はもう過去のものになっていますが、古き良きものが随分残っていた、そんな国だったんでしょうか。
(DENON COCQ-83984-9 2005)
コメント・トラックバックありがとうございます。スウィトナーの田園も素晴らしいですねえ。ほんとにこの全集は、出色の出来です。でも、バラではなかなか出てませんかねえ。また、情報があれば、お知らせします。
昔のライナーノートが欲しくて、現在バラで収集中です。
田園の記事ですが、トラックバックを送らせて頂きました。
コメント・トラックバック感謝です。このスウィトナーの全集は、ブロムシュテットのとならんで、東ドイツの最高の遺産のひとつでしょうね。DENONのPCM録音、LPで出たときはけっこう衝撃でしたね。この演奏もLPでは、いい音できくことができるんでしょうね。思わず中古やさん漁りをしたくなります(笑)。
コメントありがとうございます。ほんと昔は一枚あたり2500~3000円はしていましたから、この場合、軽く一万円は越えますよね。なんともであります。スウィトナーの演奏は、やはりドイツの伝統が背景にあるのかなと、つくづく感じます。この演奏、実に支持される方が多いですね。
クラシック音楽を聴き始めた頃、DENONからLPでまず「英雄」、次いで「田園」と、1枚1枚出ておりまして、しかし当時はビンボーでありまた高価でありましたので、中古盤でポツポツ買っておりました。
CDの全集、随分安くなりましたね。DENONから廉価盤で発売されたときには、すぐ購入しました。ホンマに、今聴いても、実に素晴らしいベートーヴェン、何度聴いても飽きません。そしてDENONの録音が素晴らしいんです。今も最高の音質で再現されます。
・・・・・って、ちと褒めすぎましたか(^^ゞ
この全集、私も大好きです!
私は10年以上前に1万円以上出して買いましたが・・・。
派手さはないですが「何も足さない、何も引かない」上質の演奏ですね。
録音もスバラシイ。