こんなCDを買った!聴いた!

最近購入した、または聴いたCDについて語ります。クラシック中心です。

五月に、バッハのカンタータです。

2013年05月19日 18時11分51秒 | バッハ
最近、どうも喉の調子がよろしくなく、といってももう2年前からなんですね。特に花粉の時期はそれが顕著なんです。ずっと、耳鼻咽喉科で診てもらおうと思っていたのですが、なかなか敷居が高く…。でも、もし喉頭癌とかならやばいよなあ、ということもあって、意を決して先日行きました。鼻からカメラを入れて、これって楽ですねえ。感動しました。霧吹きのようなものを鼻にかけて、ずんと入っていきました。結果は異常なしで、ホッとしました。でも、この不調の原因については、全く触れられずで、うーん、どうしたものでしょうか…。

そんなこんなで、今回はJSバッハであります。カンタータであります。カンタータ第12番『泣き、嘆き、憂い、怯え』BWV12であります。復活祭後第3日曜日用。バッハがヴァイマルで宮廷の楽師長となった1714年に初演された作品です。七つの楽章からなる約25分くらいの曲です。構成は、1シンフォニア、2合唱、3アルトのレチタティーヴォ、4アルトのアリア、5バスのアリア、6テノールのアリア、7コラール、ということです。

演奏は、鈴木雅明指揮のバッハ・コレギウム・ジャパン。ソリストは米良美一(CT)、桜田亮(T)、ペーター・コーイ(B)。1996年4月、神戸の神戸松蔭女子学院大学での録音です。BCJのカンタータとしては、初期の録音で3枚目として出されたものです。他にも、この曲は、カール・リヒターによる演奏も残っています。リヒターの演奏もいいですが、今回は他も聴こう!ということで、鈴木さんとBCJのものであります。

このカンタータは、全編が深い悲しみに覆われたもので、しみじみとした美しさにも溢れたカンタータであります。リヒターの演奏は、非常に曲の内面まで深く掘り下げるということで、感情のダイナミックレンジがたいそう深いものであります。これに対して、BCJのは、冒頭から静かに淡々とした演奏であり、歌手も自己主張がリヒター盤ほど強くなく、管弦楽とともにカンタータを演奏しているという雰囲気に終始しています。どれもクセのないまっすぐな歌唱で、その清々しさには心が洗われるようです。反面、感情的な感動であるとか、心に劇的な印象をもつなどとは無縁かも知れませんね。このカンタータについて言うなら、BCJの演奏によって、この悲痛な悲しみは増幅される、そんな印象を持ちます。

1シンフォニアから、これはバッハ以外のなにものでもないな、という曲であります。悲痛な響きをオーボエが歌います。このオーボエの響きが心に染み込んできますねえ。そして、それに呼応するかのような管弦楽の落ち着いた演奏もいいです。2合唱は、ロ短調ミサの「十字架につけられ」に転用されたもの。嘆きの低音を反復するシャコンヌで進められます。気持ちが一つになっての渾身の合唱。切々と心にせまってきます。伴奏も静かな響きで呼応します。そしてここからのアリア三連発。4アルトのアリア。CTの米良さんですが、アルトに慣れていると初めは違和感がありますが、聴き込むと、米良さんの冷静な歌唱が一層曲の本質をつくかとも思う。まっすぐな素直さが、私は好きです。5バス。桜田さんの歌唱。受難曲などでは多少物足りなさを感じますが、カンタータでは管弦楽ともよく調和が取れています。6テノール、コーイさんの歌唱。さすがに言葉は米良・桜田さんよりは明瞭。その分、説得力も増すかのようです。トランペットの悲痛な響きが歌唱とよく合い、安定した美しさがあります。アリア三連発、私は好きです。そして、コラール。トランペットの伴奏とともに、曲を閉めてくれます。

バッハのカンタータ、心にしみじみとそのよさが残るのは、BCJの演奏でしょうか。5月も半分すぎました。心地よい季節をもっと楽しみたいですねえ。ほんと。
(BIS CD-791 1996年 輸入盤)

コメント (1)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« シューベルトと安倍文殊院? | トップ | Music for the royal fireworks »
最新の画像もっと見る

1 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (マタイ24)
2013-05-19 18:19:03
ファティマ第三の預言とノアの大洪水について。
ブログを見てください。お願いします。
h ttp://ameblo.jp/haru144/

第二次大戦前にヨーロッパでオーロラが見られたように、
アメリカでオーロラが見られました。
また、ダニエル書の合算により、
エルサレムを建て直せという命令が、5月15日だと理解できます。
エルサレムを基準にしています。


2018年 5月14日(月) 新世界      
2018年 3月30日(金) ノアの大洪水      

この期間に第三次世界大戦が起きています。

2014年 9月17日(水) 荒らすべき憎むべきものが
              聖なる場所に立って神だと宣言する
               
2014年 9月10日(水) メシア断たれる     

この期間に世界恐慌が起きています。

2013年 7月3日(水)  メシヤなるひとりの君が(天皇陛下)
2013年 5月15日(水) エルサレムを建て直せという命令が・・・


天におられるわれらの父とキリスト、
死者復活と永遠のいのちを確信させるものです。

全てあらかじめ記されているものです。
これを、福音を信じる全ての方、
救いを待ち望む全ての方に述べ伝えてください。
返信する

コメントを投稿

バッハ」カテゴリの最新記事