なんとか風邪からも復帰しました。病床にあったときは、モーツァルトが一番と述べましたが、そんなことから、聴いていたのが歌劇『ルチオ・シッラ』であります。12月に買ったCDです。先日読んだ、文春新書の中野雄著『モーツァルト 天才の秘密』によると、1772年の二度目のイタリア旅行から帰ったころから、モーツァルトの音楽は変化し、彼しか書けないような音楽に変貌を遂げたと言われます。そして、K.136のディヴェルティメントニ長調がその嚆矢と指摘されてます。ふむふむ!と読んでいました。となると、その一つ前のK.135の『ルチオ・シッラ』はどうなんでしょうか。これは、これなりに十分楽しめる音楽ですね。
しかし、問題はこんなオペラをどのように聴くかということです。DVDなどで実際の上演を見ることができれば問題ありません。でも、こんな初期のオペラは、ほとんど見る機会がありません。となると、①音楽だけを純粋にたのしむ。②対訳を見ながら聞く。③大まかなお話を追いながら聴く。以上の三つのうち一つですね。これまでは、初期のオペラは①が多かったんです。でもやはり話しがわかった方が興味もわくし、これが誰々のアリアで、どんなことを言っているか理解できた方が、よいに決まっているのです。しかし、対訳はだいたい輸入盤を購入するから付いてない。ならば③で、となります。そんなときに、私が読んでいたのが、属啓成著『モーツァルトⅡ 声楽篇』であります。これは各曲ごとにアリアの内容などが順番に解説されており、わかりやすいのです。重宝してます。
そんなことで、以前は①やったのを、③で聴いてその音楽を理解しようと思ったわけです。で、『ルチオ・シッラ』ですが、これかなわんのですわ。なんでかというと、問題は登場人物であります。ルチオ・シッラはテノールやからいいです。他の人たち、ジュニア(Giunia)、チェチリオ(Cecilio)、チンナ(Cinna)、チェリア(chelia)は、すべてソプラノなんですね。モーツァルトの時代には、ジュニアとチェリアはカストラートが歌ってたらしいですが、現代ではまあソプラノになってしまうんですかね。つまり、ややこしいんですよ! 名前もチやCがつくのが多く、声も全部女声。音を聴いても、また本を見ても、誰が誰やら混乱することはなはだしいのであります。まあ、なんとか慣れないと仕方ないんですがね……。
しかし、このアーノンクールのCDは、聞きところとして、このややこしい四人組の女声を歌っているのが、素晴らしいメンバーであることです。エディタ・グルベローヴァ,チェチーリア・バルトリ,ドーン・アップショウ,イヴォンヌ・ケリーが歌ってます。なかなか聴かせますよ。特にバルトリとグルベローヴァがしっかりとうたってます。この二人がいいです。アップショウもチャーミングですよ。このあたりは、このCDは聴く価値があります。また、アーノンクールも最初の序曲から、やってるやってる、て感じです。彼らしさが、このオペラにはあってますね。
こんなことを思いながら、CD三枚をきちんと頭に入れたら、すごい感動と喜びが見いだされるはすですが、そこまで根気が続きますかどうか…。
しかし、問題はこんなオペラをどのように聴くかということです。DVDなどで実際の上演を見ることができれば問題ありません。でも、こんな初期のオペラは、ほとんど見る機会がありません。となると、①音楽だけを純粋にたのしむ。②対訳を見ながら聞く。③大まかなお話を追いながら聴く。以上の三つのうち一つですね。これまでは、初期のオペラは①が多かったんです。でもやはり話しがわかった方が興味もわくし、これが誰々のアリアで、どんなことを言っているか理解できた方が、よいに決まっているのです。しかし、対訳はだいたい輸入盤を購入するから付いてない。ならば③で、となります。そんなときに、私が読んでいたのが、属啓成著『モーツァルトⅡ 声楽篇』であります。これは各曲ごとにアリアの内容などが順番に解説されており、わかりやすいのです。重宝してます。
そんなことで、以前は①やったのを、③で聴いてその音楽を理解しようと思ったわけです。で、『ルチオ・シッラ』ですが、これかなわんのですわ。なんでかというと、問題は登場人物であります。ルチオ・シッラはテノールやからいいです。他の人たち、ジュニア(Giunia)、チェチリオ(Cecilio)、チンナ(Cinna)、チェリア(chelia)は、すべてソプラノなんですね。モーツァルトの時代には、ジュニアとチェリアはカストラートが歌ってたらしいですが、現代ではまあソプラノになってしまうんですかね。つまり、ややこしいんですよ! 名前もチやCがつくのが多く、声も全部女声。音を聴いても、また本を見ても、誰が誰やら混乱することはなはだしいのであります。まあ、なんとか慣れないと仕方ないんですがね……。
しかし、このアーノンクールのCDは、聞きところとして、このややこしい四人組の女声を歌っているのが、素晴らしいメンバーであることです。エディタ・グルベローヴァ,チェチーリア・バルトリ,ドーン・アップショウ,イヴォンヌ・ケリーが歌ってます。なかなか聴かせますよ。特にバルトリとグルベローヴァがしっかりとうたってます。この二人がいいです。アップショウもチャーミングですよ。このあたりは、このCDは聴く価値があります。また、アーノンクールも最初の序曲から、やってるやってる、て感じです。彼らしさが、このオペラにはあってますね。
こんなことを思いながら、CD三枚をきちんと頭に入れたら、すごい感動と喜びが見いだされるはすですが、そこまで根気が続きますかどうか…。
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