昨日、倉敷で上岡敏之指揮のヴッパータール交響楽団の演奏会を聴きました。毎週土曜日には岡山に行っていたので、そのついでに行こう!と思ってチケットを買っていたのですが、一ヶ月ほど前から悲しいことに岡山に行く必要がなくなったので、少々複雑な気持ちで行きました…。私は倉敷の地理にはそれほど明るくないので、5時半くらいには倉敷市民会館に到着するように車を走らせました。案の定、道を間違えて駅前に入り込み、さすがの観光地、車は多かったです。そして、市民会館のPに車を置いて、若干緊張?して会場に赴いたのでした。
今日の曲目は、モーツァルトの交響曲第28番とマーラーの交響曲第5番です。マーラーに期待したのですが、以前にマーラーは、3番と6番、大地の歌をナマで聴いたことがあります。特に。3番と6番はあまり良いとは思わない演奏で、そのせいか、このふたつの曲はそれ以来、ほとんど聴きたくない状態がかなりの期間、続いたのでした。今回も心配でした。うーん、長いしなあ、途中で退屈したら…、なんてね。そんなことを思いながら、会場の席に着きました。席は2階の右前の前の方で、けっこう舞台からは近いところでした。一番安い席でしたからね。3000円でした。安かったです。
ということで、開演。まずは、モーツァルトの交響曲ですが、マーラーに比べると半分くらいの少人数の編成。このヴッパータール交響楽団、初めて聴くのですが、いいオーケストラですね。非常に土台のしっかりした演奏を聴かせてくれます。この曲は、オーボエ、ホルン、トランペットが加わりますが、弦が中心ですが、この弦が硬質ですが、いい響きです。そして、第1楽章の出だしからの音の精度も高く、けっこうきまじめなモーツァルトの交響曲でした。しかし、上岡さんの指揮は、エネルギッシュです。
そして、20分の休憩のあと、いよいよマーラーです。はっきり言って、このマーラー、私にとっては、すごくよかったです。まず、オケがいい。150年の歴史をもっているとのことですが、 やはり歴史は伝統となり、それがこのオケの底力となっていますね。派手さはないですが、オケの基本のようなものがしっかりと押さえられていると思いました。弦の合奏なども精度が高く、心地よい響きでした。金管や木管も渋いですよ。そして、上岡さんですが、ここでは一層エネルギッシュに指揮台で縦横無尽。表情たっぷり。クライバーばりの右手のグルグル回しも見られました。そして的確な指示をしっかり与えていました。ほんとに元気一杯でこの姿を見ていると、音楽の感動も深まるものです。そして、その指揮振りがオケにも伝わったような熱い演奏になりました。マーラーの演奏では、オケはモーツァルトの交響曲のほぼ倍。以前にも感じたことなんですが、視覚的にもマーラーの交響曲は、いろんな意味で変化に飛び、奇抜なところを見せたり、非常に刺激的なんですね。その点も大いに楽しめるのですが、上岡さんは、このマーラーの変幻自在な音楽を、大人数のオケを十二分に把握して、マーラーの刺激的な音楽をうまく表現されていました。おそらくCDで聴くなら、いろんなことをもっと感じるでしょうが、マーラーの音楽の素晴らしさを本当に実感できた演奏でありました。ただ、曲が終わるか終わらないかでの叫び声。速さを競うわけではないでしょうに、何とかなりませんかねえ。せっかちで余韻も何もないですねえ。ほんと嫌ですね。
アンコールですが、モーツァルトの「ジュピター」の第4楽章。これもよかったのは、マーラーの編成でのモーツァルト、たいそう分厚い弦の響きが新鮮でしたね。まさに「ジュピター」の演奏でありました。
終わって、上岡さんのサイン会もあったのですが、早く帰りたかったので、急いで出ました。久々にいつものラーメン屋さんによって、12時前には神戸に帰りました。車中で、マーラーを聴きたかったのですが、今日のイメージを大事にしたいと思って、聴きませんでした(笑)。
今日の曲目は、モーツァルトの交響曲第28番とマーラーの交響曲第5番です。マーラーに期待したのですが、以前にマーラーは、3番と6番、大地の歌をナマで聴いたことがあります。特に。3番と6番はあまり良いとは思わない演奏で、そのせいか、このふたつの曲はそれ以来、ほとんど聴きたくない状態がかなりの期間、続いたのでした。今回も心配でした。うーん、長いしなあ、途中で退屈したら…、なんてね。そんなことを思いながら、会場の席に着きました。席は2階の右前の前の方で、けっこう舞台からは近いところでした。一番安い席でしたからね。3000円でした。安かったです。
ということで、開演。まずは、モーツァルトの交響曲ですが、マーラーに比べると半分くらいの少人数の編成。このヴッパータール交響楽団、初めて聴くのですが、いいオーケストラですね。非常に土台のしっかりした演奏を聴かせてくれます。この曲は、オーボエ、ホルン、トランペットが加わりますが、弦が中心ですが、この弦が硬質ですが、いい響きです。そして、第1楽章の出だしからの音の精度も高く、けっこうきまじめなモーツァルトの交響曲でした。しかし、上岡さんの指揮は、エネルギッシュです。
そして、20分の休憩のあと、いよいよマーラーです。はっきり言って、このマーラー、私にとっては、すごくよかったです。まず、オケがいい。150年の歴史をもっているとのことですが、 やはり歴史は伝統となり、それがこのオケの底力となっていますね。派手さはないですが、オケの基本のようなものがしっかりと押さえられていると思いました。弦の合奏なども精度が高く、心地よい響きでした。金管や木管も渋いですよ。そして、上岡さんですが、ここでは一層エネルギッシュに指揮台で縦横無尽。表情たっぷり。クライバーばりの右手のグルグル回しも見られました。そして的確な指示をしっかり与えていました。ほんとに元気一杯でこの姿を見ていると、音楽の感動も深まるものです。そして、その指揮振りがオケにも伝わったような熱い演奏になりました。マーラーの演奏では、オケはモーツァルトの交響曲のほぼ倍。以前にも感じたことなんですが、視覚的にもマーラーの交響曲は、いろんな意味で変化に飛び、奇抜なところを見せたり、非常に刺激的なんですね。その点も大いに楽しめるのですが、上岡さんは、このマーラーの変幻自在な音楽を、大人数のオケを十二分に把握して、マーラーの刺激的な音楽をうまく表現されていました。おそらくCDで聴くなら、いろんなことをもっと感じるでしょうが、マーラーの音楽の素晴らしさを本当に実感できた演奏でありました。ただ、曲が終わるか終わらないかでの叫び声。速さを競うわけではないでしょうに、何とかなりませんかねえ。せっかちで余韻も何もないですねえ。ほんと嫌ですね。
アンコールですが、モーツァルトの「ジュピター」の第4楽章。これもよかったのは、マーラーの編成でのモーツァルト、たいそう分厚い弦の響きが新鮮でしたね。まさに「ジュピター」の演奏でありました。
終わって、上岡さんのサイン会もあったのですが、早く帰りたかったので、急いで出ました。久々にいつものラーメン屋さんによって、12時前には神戸に帰りました。車中で、マーラーを聴きたかったのですが、今日のイメージを大事にしたいと思って、聴きませんでした(笑)。
2階席の前方にいらしたんですね!たまたま知り合いのブロガーさんがそのあたりに座ってらしたんで、話をしにうろちょろしていました。結構舞台から近いんですねぇ。人もぎっしり一杯でしたね。
本当にドラマティックな演奏で、仰るとおり弦が特に良かったです。マーラーもすごかったですがモーツァルトのプレーンな音にも瞠目した次第です。
話は変わりますが、天神町に新しいクラシックCD専門店が出来たのをご存知でしょうか?
アルテゾーロ・クラシカです
http://www3.ocn.ne.jp/~artesoro/
CDは特に安くは無いんですが(笑)店長の話が面白いです(実は閉店した新星堂の元店員さんだそうです)。また尋ねてみてください!
今は福山に住んでますが、前は西宮市民でした。倉敷は駐車場事情などに詳しくないので、市民会館に行くときは電車ですね。ブログにご訪問、ありがとうございました。
すぐ近くの席に座ってたんですね。C席でしたが、指揮台や奥のティンパニまでよく見渡せましたね。3,000円の倍払っても余りあるようなすばらしいコンサートでしたね。
サイン会あったんですね。まっすぐ電車で帰っちゃいましたが…。「僕の名前もとしゆきなんです!」って握手を求めればよかったんでしょうか?