全国のマリーンズファンのみなさん、おめでとうございます。まさかこのCS、ライオンズとホークスを破って日本シリーズ進出なんて、今シーズン後半の様子からは想像もしませんでした。投打ともに悲惨な状況。けが人も多いし…。ホークスとの戦いも、第2戦は和田に完璧に押さえられ、第3戦もエラーのスミイチでの敗戦。これで終わりかと思いました。しかし、そこからの三連勝。勝因は、やはりコマ不足と思っていた投手の頑張りですよ。特にこのホークスとの6戦は一試合あたり1.5点に押さえていますからね。加えて、やはり12球団一と言ってもいいファンの後押しですよ。どの球場でも素晴らしい応援です。今日もテレビで見ていて、千葉マリンでやらせたかったな、と強く思いました。今日のマリンスタジアムのPVには12000人が集まったそうです。日本一人気のない球団だった1970~80年代、今はなき西宮・大阪球場の三塁側やライトスタンドは閑古鳥が鳴いてました。そして、落合放出後の暗黒の1990年代を堪え忍んだあたりから、素晴らしいファンが育っていました。そんなことを思いながら、勝利の瞬間、思わず涙が溢れました。これで日本シリーズですが、私が知っている限りでは、4回目です。実力を出し切る戦いをして欲しいものです。落合のドラゴンズとの戦いを見たいな、と思っています。
すんません。またまた野球ネタになりました。当然これでは終わりません(実はもっともっと書きたいのですが)。今回は、モーツァルトのピアノの管楽器のための五重奏曲変ホ長調K.452であります。この曲は、1784年3月に完成して、4月に宮廷劇場での演奏会で初演されました。モーツァルト自身が父レオポルドへの手紙の中で、「今までの作品で最上のもの」と言っていることでも有名ですが、これが少しも言い過ぎでないくらいの名作・名曲ですね。ピアノに加えて、オーボエ・クラリネット・ホルン・ファゴットの天衣無縫ともいっていいような演奏が展開される、ほんとに素晴らしい曲であります。
この名曲、演奏はアルフレッド・ブレンデル(P)、ハインツ・ホリガー(Ob)、エドゥアルト・ブルンナー(Cl)、ヘルマン・バウマン(Hr)、クラウス・トゥーネマン(Fg)の、どれも一騎当千の名手たちによる競演です。1986年7月ロンドンでの録音。この曲は、オケのトップの奏者とピアニストが集まっての演奏の場合や、このCDのように独奏者として活躍するメンバーをそろえた場合がある。演奏家たちのまとまりを考えれば、前者の方が上とも言えますが、当時のトップ奏者を集めたこのCD、発売当初も大変話題になりましたね。
まずこの演奏、いたって静かな演奏なんです。静謐の雰囲気の中で、五つの楽器が妙技を競う。しかし、その奏者も表だって目立つものではありません。極めて、他の奏者への十二分な気配りを優先しながら、楽器の美しさを際立たせるような演奏です。どの奏者も控えめに聞こえるのですが、それでいてそれぞれも個性や妙技を発揮しているのですね。中でも、ブレンデルのピアノは一つ一つの音のしっかりとした演奏で、細かい配慮を感じさせます。曲の性格上、ピアノが中心になるのはそうなのですが、決してピアノ中心の演奏に終始するのではなく、他の管楽器のサポートをするような、非常に気配りの行き届いた演奏であります。特に、第2楽章の各楽器が順番に登場する背後では、魅力的なピアノであり、また他楽器の美しさを支えていますね。ここが素晴らしい。そこから一転して立場が逆転したあとのピアノと管楽器も実に美しい。そして、ホリガーのオーボエ、これまた愛らしい音色に魅了されます。この人のオーボエはうまいですね。ブルンナーのクラリネットは、ホリガーに比べれば控えめですが、十分に対抗できる演奏。負けてませんよ。そして、低音部で普段はあまり目立たないホルンとファゴットなんですが、この曲では、随所にその存在感を誇示するとことが、散見されています。そのときどきで、月並みですが、トゥーネマン、バウマンの名人芸は、きらりと光っています。ハッとする音色が聴けます。終楽章では、明るい軽快なロンドで、各楽器存分に魅力を発揮する楽しい楽章になっています。こんな五つの楽器がそれぞれ競い合うような、それでいて無上の美しさをたたえる曲を作るモーツァルトは、やはり天才ですねえ。
今日は、これからスカパー!の「プロ野球ニュース」を見ながら、祝杯をあげようと思います。
あっ、それから、このCDは岡山のBOOKOFFで見つけました。PHILIPSが消えてしまうことで、こんな名盤、埋もれてしまわないようにして欲しいものです。
(PHILIPS 420 182-2 NEW定盤 1987年)
すんません。またまた野球ネタになりました。当然これでは終わりません(実はもっともっと書きたいのですが)。今回は、モーツァルトのピアノの管楽器のための五重奏曲変ホ長調K.452であります。この曲は、1784年3月に完成して、4月に宮廷劇場での演奏会で初演されました。モーツァルト自身が父レオポルドへの手紙の中で、「今までの作品で最上のもの」と言っていることでも有名ですが、これが少しも言い過ぎでないくらいの名作・名曲ですね。ピアノに加えて、オーボエ・クラリネット・ホルン・ファゴットの天衣無縫ともいっていいような演奏が展開される、ほんとに素晴らしい曲であります。
この名曲、演奏はアルフレッド・ブレンデル(P)、ハインツ・ホリガー(Ob)、エドゥアルト・ブルンナー(Cl)、ヘルマン・バウマン(Hr)、クラウス・トゥーネマン(Fg)の、どれも一騎当千の名手たちによる競演です。1986年7月ロンドンでの録音。この曲は、オケのトップの奏者とピアニストが集まっての演奏の場合や、このCDのように独奏者として活躍するメンバーをそろえた場合がある。演奏家たちのまとまりを考えれば、前者の方が上とも言えますが、当時のトップ奏者を集めたこのCD、発売当初も大変話題になりましたね。
まずこの演奏、いたって静かな演奏なんです。静謐の雰囲気の中で、五つの楽器が妙技を競う。しかし、その奏者も表だって目立つものではありません。極めて、他の奏者への十二分な気配りを優先しながら、楽器の美しさを際立たせるような演奏です。どの奏者も控えめに聞こえるのですが、それでいてそれぞれも個性や妙技を発揮しているのですね。中でも、ブレンデルのピアノは一つ一つの音のしっかりとした演奏で、細かい配慮を感じさせます。曲の性格上、ピアノが中心になるのはそうなのですが、決してピアノ中心の演奏に終始するのではなく、他の管楽器のサポートをするような、非常に気配りの行き届いた演奏であります。特に、第2楽章の各楽器が順番に登場する背後では、魅力的なピアノであり、また他楽器の美しさを支えていますね。ここが素晴らしい。そこから一転して立場が逆転したあとのピアノと管楽器も実に美しい。そして、ホリガーのオーボエ、これまた愛らしい音色に魅了されます。この人のオーボエはうまいですね。ブルンナーのクラリネットは、ホリガーに比べれば控えめですが、十分に対抗できる演奏。負けてませんよ。そして、低音部で普段はあまり目立たないホルンとファゴットなんですが、この曲では、随所にその存在感を誇示するとことが、散見されています。そのときどきで、月並みですが、トゥーネマン、バウマンの名人芸は、きらりと光っています。ハッとする音色が聴けます。終楽章では、明るい軽快なロンドで、各楽器存分に魅力を発揮する楽しい楽章になっています。こんな五つの楽器がそれぞれ競い合うような、それでいて無上の美しさをたたえる曲を作るモーツァルトは、やはり天才ですねえ。
今日は、これからスカパー!の「プロ野球ニュース」を見ながら、祝杯をあげようと思います。
あっ、それから、このCDは岡山のBOOKOFFで見つけました。PHILIPSが消えてしまうことで、こんな名盤、埋もれてしまわないようにして欲しいものです。
(PHILIPS 420 182-2 NEW定盤 1987年)
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