みのハイキングクラブ

友と山に登り、自然に親しみ、心身を健やかに、親睦を深めます。

美濃平家岳-平家岳(2022.5.8)

2022-05-14 | クラブ山行

クラブ山行報告

2022年5月8日(日)  天候 晴れ  参加者 Aコース19名 Bコース6名  合計25名

 

CL 清水さん

感想・雑記(Aコース)
  今日は、青葉30山の美濃平家岳と平家岳を目指しての山行です。私たちは美濃平家岳ピストンのコースです。それでも歩行時間9時間30分のロングコースなので、4時15分集合になりました。
 関市役所を定刻に出発し、途中トイレ休憩を取り、新深山トンネル西登山口に到着しました。駐車場所で蛭を発見し、マダニが出ているとの情報もあり、皆さんそれぞれに虫よけスプレーなどで対策を取られていました。
 歩き始めから急登で、寝不足の体には少し堪えました。897m鉄塔辺りからは少し緩やかになりましたが、アップダウンがあるとのことで、ゆっくり登りました。その辺りにウワミズザクラが沢山咲いていて、周りの新緑とのコントラストがさわやかでした。
 その後、さすが送電線の巡視路だけあり、いくつかの鉄塔を通過しながら高度を上げていきました。ただしアップダウンがあるので、かなり歩いたつもりでも思ったほど高度が上がっていきません。それだけに、満開のシロヤシオや、青空をバックに真っ白に咲いているタムシバ、あでやかに咲くシャクナゲに癒されました。
 登山口から3時間余りで、三角点のある1373m鉄塔に到着しました。そこからはまだ少し雪の残った、能郷白山をまじかに望むことができました。頂上まで1時間ほどなのでやれやれと思ったのですが、案の定登り下りがあり、意外と時間がかかりました。それでも、登山道脇に雪渓があり童心に返って元気を取り戻して、分岐点に到着しました。
 そこからは、笹をつかみながら登るような急登と藪漕ぎになるので、それぞれ身支度をして登りました。前を歩く人を見失わないように登っていくと、先に着いたグループの方が待っておられる山頂に着きました。みんなが楽に集まれるように、笹を刈り取って頂いていたので、なんとか19名が山名板をバックに写真を撮ることができました。
 その後、下山をして平家岳への登山道を進み、見晴らしの良いところで昼食になりました。タムシバとシャクナゲがたくさん咲いていて、その向こうに白山、北アルプス、乗鞍、御嶽を望むことができ、それぞれランチを楽しみました。
 長丁場の下山があるので、1413m鉄塔でランチをしておられる方より少し早く下り始めました。1400m鉄塔まで下った辺りで、Iさんが負傷をされたとの連絡があり、男性陣が救助に戻られました。私たちはその場で、状況が分かり方針が決まるまで、待機することになりました。下山の時間と急下降の登山道のことを考え、このままいつまでもここに止まっていると、かえって救助に向かわれた方たちが下山する際の足手まといになってしまうのではないかと考え下山を始めました。下山途中で、救助していただけたとの連絡があり、ほっとしました。
 登山口に着き、30分ほどしたら救助に向かわれた方々が戻られました。
 今回のように、長時間、厳しい登山道での救助については、連絡の方法など会として考える必要があると思いました。リーダーさん、救助に携わられた方々本当にご苦労様でした。また、ありがとうございました。

(Aコース記録担当 中島Mさんの報告より)   

出会った花
ウワミズザクラ ヨウラクツツジ ダンコウバイ シロモジ クロモジ タムシバ シャクナゲ オオカメノキ ヤブレガサ モミジガサ イワカガミ ツクバネソウ ユキザサ チゴユリ キランソウ エンレイソウ マイズルソウ 

コースタイム(Aコース)
関4:15==登山口5:35~6:05・・1022m鉄塔7:30・・三角点9:30・・分岐10:30・・美濃平家岳山頂10:38~11:09・・1413m鉄塔11:30~12:10・・1400m鉄塔12:40~14:00・・三角点14:30・・登山口17:00~17:50(救助者17:30)==関18:50

 

(Aコース写真提供 河津さん)

 

記録・雑記(Bコース)
 平家岳で記憶に残るのは2018年11月4日(日)(福井県大野市・面谷登山口より)天候雨、参加者21名のクラブ山行であろう。天候回復を期待し霧雨の中を出発したが雨は止まず、雨合羽のため視界が狭く下向きになり数珠繋ぎで泥濘になった斜面を登った。頂上は、強い風雨で視界は全く無かった。頂上では昼食が摂れず下山途中の大木の下で雨の中で食べた記憶が鮮明に残っている。その時の、記憶が残っていたため、今回の美濃平家岳、平家岳に申し込みをした。
 今回の岐阜県関市板取・新深山トンネル西登山口からの登山道は展望が少なく連続した送電線鉄塔に沿っての登山道である。登山口から9番目の鉄塔に1373.6mの三角点があった。そして美濃平家岳の直下入口を通過して平家岳に向かった。
 11番目の鉄塔1413mから展望が開け平家岳を見ることができた。この鉄塔より平家岳への往復と美濃平家岳の山頂へは約3時間の歩行時間がかかった。この鉄塔から約220m降り1200m地点にあるジェイパワー(電源開発㈱)作業小屋で軽い食事を摂った。
 この作業小屋を中電作業小屋と聞いていたが、クラブのSさんに問い合わせると、この近辺には中電の送電線鉄塔は無く、ジェイパワー(電源開発㈱)の送電線鉄塔で作業小屋もジェイパワー(電源開発㈱)のものと関係者の方に確認して頂いた。
 この作業小屋から平家岳までは240mの登りになる。急斜面の登山道のため崩れかけている場所が多くあった。ようやく、平家岳と美濃平家岳の分岐点まで登ってきた。
 井岸山を通り平家岳山頂に到着。4年前の強い風雨のため視界が全く無かった展望が、今日は展望を満喫することができた。(見られなかった平家岳展望はこれかと納得した。)昼食後、遠くの白山をバックに集合写真を撮った。
 11:45平家岳山頂を出発、250m降った作業小屋を通過し美濃平家岳に向かった。美濃平家岳の直下入口の付近でAコースのIさんが足を怪我したのでYさんが応急手当をして救助を要請していると言う。
 Bコースはとにかく山頂まで行くということになり、山頂までのヤブコギとなった。急斜面のため笹を持ちながら登った。頂上付近は笹薮で道がなく背丈以上の笹をかき分けて道なき道を進んだ。山頂には笹が刈り取られ10畳程度のスペースがあった。Bコースの集合写真を撮りすぐに下山開始し、Aコースの救助待機部隊と合流した。
 Iさんのザックを外し、Iさんの前後をロープで確保して、ストックで足を庇い少しずつ下山を始めた。下山を始めてすぐに、福井県側からの救助ヘリ出動の連絡があった。広い場所を見つけ待機し、15:06Iさんは救助ヘリに救助された。
 救助ヘリが去った後に、15:10すぐに下山開始。登山口には18:00近くになり暗くなるため、急いで下山した。おかげで、17:30に下山した。
 17:50 CLより今回の事故経過と挨拶があり解散した。
 CLを始め関係者の皆様、お疲れ様でした。 

(Bコース記録担当 古谷さんの報告より)

 

(Bコース写真提供 古谷さん)

 

 

(GPS軌跡提供 古谷さん)

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする