半年ぶりにバレエ鑑賞に出かけました、島岡美延です。新国立劇場の特別な日だったと気付いたのは、カーテンコールの時。1997年の開場以来の芸術監督・牧阿佐美氏が、「退任の挨拶」をしたのです。
「牧阿佐美の椿姫」。ヴェルディのオペラでおなじみですが、デュマの原作に立ち返り、同時代の作曲家ベルリオーズで構成したバレエ作品。開場10周年を記念して制作された初演時は、ザハロワのマルグリットを観ました。これを演じられる日本人ダンサーはいる?、というのがその時の率直な感想。内面の表現力がなくては成り立たない作品です。
この「椿姫」は昨年、ボリショイ劇場に招待され、昨日はそのロシアで喝采を浴びた、堀口純&山本隆之。彼女の柔らかくしなる背中、表情の豊かさ・・・、マルグリットの純愛、苦悩が痛いほど伝わります。純真な詩人アルマンは山本隆之にピッタリ。絡め取るような難しいリフトが続くパ・ド・ドゥに釘付けになりました。牧阿佐美氏、渾身の振付!
次期芸術監督は、デヴィッド・ビントレー氏。こちらも秋からの新シーズンに期待大です。
「牧阿佐美の椿姫」。ヴェルディのオペラでおなじみですが、デュマの原作に立ち返り、同時代の作曲家ベルリオーズで構成したバレエ作品。開場10周年を記念して制作された初演時は、ザハロワのマルグリットを観ました。これを演じられる日本人ダンサーはいる?、というのがその時の率直な感想。内面の表現力がなくては成り立たない作品です。
この「椿姫」は昨年、ボリショイ劇場に招待され、昨日はそのロシアで喝采を浴びた、堀口純&山本隆之。彼女の柔らかくしなる背中、表情の豊かさ・・・、マルグリットの純愛、苦悩が痛いほど伝わります。純真な詩人アルマンは山本隆之にピッタリ。絡め取るような難しいリフトが続くパ・ド・ドゥに釘付けになりました。牧阿佐美氏、渾身の振付!
次期芸術監督は、デヴィッド・ビントレー氏。こちらも秋からの新シーズンに期待大です。