食べて飲んだお正月、そろそろ初レッスンへ、島岡美延です。
今年は展覧会でどんな名画に出会うのか。その美を信じて絵画鑑賞できるのは、専門家のお墨付きがあるから。実際には贋作と本物を巡る複雑な人間模様――。映画『オークション 盗まれたエゴン・シーレ(10日公開)』をご紹介します。実話にインスパイアされた物語。
2000年代初頭、フランス東部の工業都市ミュルーズ郊外、若い工員マルタンが母と暮らす家の壁にかけられていた、ひまわりを描いた風景画。鑑定を依頼されたのはパリのオークションハウスで働く競売人アンドレと元妻で相棒のベルティナ。これはナチスに略奪されたウィーン分離派の画家エゴン・シーレの作品! 一体なぜこんな場所に、値段をつけるのも難しい名画が?
美術オークションの裏側で繰り広げられる権謀術数、富裕層と労働者階級の対比。アンドレ役は、小説家・映画監督・コメディアンとして活躍するアレックス・ルッツ、独特の存在感がいいです。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます