今朝も『虎に翼』に涙、島岡美延です。母方の祖母は1917年生まれ(寅ちゃんは1914年)、級長をして優秀だったけど、結婚式で初めて夫の顔を見た――、そんな時代。
時代の空気とは振り返ってわかるもの。映画『悪は存在しない(26日公開)』をご紹介します。『ドライブ・マイ・カー』から3年、濱口竜介監督の新作は企画・音楽の石橋英子氏のライブ用映像を作る中で生まれたとか。最初から最後まで、言いようのない緊張感。第80回ヴェネチア国際映画祭銀獅子賞(審査員グランプリ)受賞作。
長野県の自然豊かな町は移住者も増加傾向。代々そこで暮らす巧とその娘・花の暮らしは、水を汲み、薪を割る日々。ある日、近くにグランピング場計画が持ち上がる。コロナ禍のあおりを受けた芸能事務所が政府の補助金を得て計画したもので、町民への説明会は紛糾して――。
圧倒的な自然の光景と音楽のコラボ。人間の生き方に答えなんか出せない。映画が終わっても椅子から立てず。
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