5月最後は少しひんやり雨の朝、島岡美延です。「心地よい五月晴れ」が少なく、気温の波が大きい1か月でしたね。
これまでの人生、どれくらい歩いて、どんな新しいものに出会いましたか? 映画『歩いて見た世界 ブルース・チャトウィンの足跡(6月4日公開)』をご紹介します。7月29日をもって閉館となる岩波ホール、最後の上映作品。
歩いて、旅して、書いた、伝説のイギリス人作家、ブルース・チャトウィンの没後30年にあたり、生前、彼と親交を結んだ巨匠ヴェルナー・ヘルツォークが制作したドキュメンタリー。南米を旅して書き上げた『パタゴニア』でデビュー、その後、アボリジニの神話に魅せられていくも、当時、不治の病だったHIVに感染。自らの死に方を探りつつ書いた『ソングライン』。49年の生涯で彼が歩いた道を自らも辿るヘルツォーク監督のナレーションも沁みます。
「ノマディズム/放浪」という概念を探求する旅。たぶん、私が一生近づけない最果ての地へ連れていってくれる映像体験。
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