赤井英和は、ボクサーだった

台風11号は長時間、沖縄付近に、島岡美延です。この夏は各地で危機的な状態に。パキスタンの大洪水は、記録的大雨ではなく、氷河が溶けた山津波が原因だとか。地球温暖化に責任があるのは先進国。

誰の人生にも今とは別の輝きを持っていた時期があるもの。映画『AKAI（9日公開）』をご紹介します。元プロボクサーだった俳優・赤井英和のドキュメンタリーを撮ったのは、アメリカで映像を学び、プロボクサーでもある息子・赤井英五郎。

1980年、プロデビューから12連続KO（試合時間計72時間）の日本タイ記録。その圧倒的なスピード、強さから大阪市西成区生まれの彼は〈浪速のロッキー〉と呼ばれる。しかし試合でダウン、緊急手術。一命を取り止め、俳優デビュー作で自身を演じたのが阪本順治監督の映画『どついたるねん（1989）』。本作に阪本監督も全面協力、当時の試合映像もたっぷり。

コロナ禍で生まれた父と息子の時間。ボクサー赤井を知らない人にもぜひ。