北東からの風で久しぶりに涼しい朝、島岡美延です。東北、北陸で広がる豪雨災害。お祭りが戻り始めた夏の敵が、コロナ拡大だけじゃないとは。
明日から始まる夏の甲子園、無事に大会が行われますように。野球部のイメージって令和の今も変わらない? 映画『野球部に花束を(11日公開)』をご紹介します。多くの傑作野球マンガを発表するクロマツテツロウの同名コミック、初の映画化。信じがたい面々も高校球児として登場する「時代逆行型」エンターテインメント。
中学は野球部だったけど高校では髪も染めて、と思っていたのにまた野球部に入ってしまい、丸刈りにされる黒田鉄平(醍醐虎太郎)。コンプライアンス完全無視の原田監督(高嶋政宏)に対してはもちろん、2年、3年(小沢仁志が高校球児!)の言うことには絶対服従。そして黒田たちも2年生になり・・・。
強くはない都立高校野球部の日常。そこに「野球部あるある解説」を行うのは里崎智也。爆笑しながら共感できます。
私は、超弱小高校の応援団として参加しただけでしたが、サッカー部にしろ、バレー部にしろおそらく似たような風景が展開していたはず。
私は、皮肉にも大学の部活で、初めて上級生の言うことには絶対服従という世界に入りました。今、現役の学生と話すとき、あまりの世界の違いにギャップを覚えてます。
良し悪しは別にして、この作品はいろんな世代に、それぞれ別の感覚で評価されそうな。ちょっと興味深いかなと。
今の若者はこの作品をどう見るかしら。
私はバレー部でしたが、中学の女性顧問、高校の男性顧問、いずれも「今ではありえない」言動が・・・。
この映画、気軽に楽しめる、スポ魂×コメディ作品で、なかなか鋭い日本人考察?