「壊れず使える」が前提になっていないか、島岡美延です。福祉避難所を作るといっても、高齢者施設自体が停電、断水。放送や通信の基地が故障すれば、情報は届かず。物資の輸送は道路がいつも通り使えてこそ。
かつての賑わいはなくとも「あの輝きをもう一度」と願う人々――。映画『燈火(ネオン)は消えず(12日公開)』をご紹介します。香港を象徴したきらびやかなネオン、2010年に建築法が改正され、2020年までに9割減だとか。
腕のいいガラス管ネオン職人だったビル(サイモン・ヤム)が亡くなり、妻メイヒョン(シルヴィア・チャン)は後悔していた。SARSが香港を襲った時、夫に仕事を廃業させていたのだ。ある日、ネオン工房の鍵を見つけて10年前に廃業した場所に行ってみると、「ビルの弟子」と名乗る見知らぬ若者が。メイヒョンは夫がやり残した最後の仕事を完成させると決意。一方、ひとり娘は結婚して海外移住と言い出し・・・。
懐かしさと現実への見切り。家族それぞれの想いは。
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