攻撃の応酬をどうしたら止められるのか、島岡美延です。イスラエルとパレスチナの若者のオーケストラは今、どうしている?
でも、そこだけじゃない。映画『ヨーロッパ新世紀(14日公開)』をご紹介します。ルーマニアの巨匠クリスティアン・ムンジウ監督が描くネオ・ヨーロッパの黙示録。
ルーマニア、トランシルヴァニア地方の村。出稼ぎ先のドイツで暴力沙汰を起こしたマティアスが戻ってくる。妻とは冷え切り、ある出来事から口がきけなくなった息子を巡り、夫婦は対立。父は介護が必要。元恋人シーラに安らぎを求めるが、シーラが責任者を務める地元のパン工場がアジアからの労働者を迎えたことから、よそ者を異端視した村人たちとの間に不穏な空気が流れだし――。
移民を巡る問題、ヨーロッパの深刻さ。ルーマニア語、ハンガリー語、ドイツ語、英語、フランス語が飛び交う本作。村の集会で人々が興奮していく様子は17分の長回し。「工場のアジア人は日本人じゃないのか」と落胆する場面、複雑な感覚。
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