イランの心理サスペンス

昨日は昼間もエアコンをつけませんでした、島岡美延です。冷たい飲み物より、温かいものが欲しくなる・・・、数度の差は人間の行動を確実に変えますね。
イラン映画をご紹介しましょう。「彼女が消えた浜辺（11日公開）」は若い家族世代のバカンスが、サスペンスの様相を帯びる心理劇。イランは、人口の7割が30歳未満という「若い国」で、女性の大学進学率は男性を上回るとか。チャドルで頭を覆った女性がブランド品を持ち、カスピ海で遊ぶ・・・、そんな知られざる一面に触れることができます。
大学時代の仲間と3日間の休暇にきたセピデー。夫や子供連れの者、離婚した者、そしてセピデーが連れてきたエリだけが「初対面」という顔ぶれ。予約の行き違いで、何年も放置された海辺の別荘で過ごすことに。目の前の海で溺れた子どもの捜索騒ぎの中、エリの姿が見えなくなる。波にさらわれたのか、自分の意志で去ったのか。
彼女の「素顔」を探るほど、謎が増え、追い込まれるセピデー。互いを責めるメンバー。この群像劇から目を離せなくなります！

杖で歩く父の「初外出」

天は「加減」知らずですね、島岡美延です。福井県に上陸した台風が、列島の背骨を越え、記録的大雨をもたらすとは！　
そんな昨日、脳出血の自宅リハビリ中の父の希望で「最寄駅の銀行」を回る計画を立てていました。雨に躊躇しつつ、タクシーの往復で外を歩くことはほとんどないため、初外出を決行！
駅直結の新しい商業ビルが出来ており、私は平面図と自分の脚で確かめた、銀行、エレベーター、トイレ、飲食街の位置を頭に入れて、両親をナビゲーション。フロアに段差はなく、車椅子トイレも完備されています。
しかし、父のような「杖でゆっくり歩く」者には、なんと手ごわい設計。とにかく歩く距離が長い！　中央コンコースから、はるか遠く、通路の一番奥にあるトイレ。ずっと先のエレベーターまで行くより、目の前の手すりつきの階段でゆっくり上ることも。乗り降りのタイミングが難しいエスカレーターは、父には不向きです。
それでも昨年末に倒れて以来、通院ではない外出、外食を成し遂げ、また家族で温泉にいけるよう、リハビリへの意欲を新たにした父でした。

紀尾井町から赤坂へ

昨日は夕方から、母と都内をはしごしてきました、島岡美延です。
まず、私が先月行ってとても感激した、ニューオータニ美術館で開催中の「造形作家　友永詔三の世界　木彫の乙女たち」へ。木彫作品の小さなレプリカが欲しいという母、実は私もそう思っていました。ただ、前回なかった素敵なクリアファイルを見つけて、即購入。
続いて、サントリーホールへ。世界で活躍するソプラノ歌手、バーバラ・ボニーのコンサートのご招待をいただいたので、日頃、父の病院通いなどで大変な母を誘った次第。クラシックコンサートとはあまり縁がない母ですが、大いに喜んでくれました。メゾ・ソプラノのフィオーナ・キャンベルとのジョイントコンサートで、バレエのオーケストラ演奏を聴くことが多い私も、人間の声ってなんて素晴らしい！と、あらためて心が踊りました。
さて、今朝はとても早起きの私。台風の影響が心配ですが、これからモーニングセミナーの講師です。テーマは「印象を左右する三つの『間（ま）』」、いってきます！

祭りの中で起きている奇跡

強い風に少しだけ涼しさを感じました、島岡美延です。ひと雨欲しいですが、台風の影響は大きくなりませんように。
本来、秋のお祭りが、この暑さの中、各地でありますね。本物の真夏、毎年8月9～12日開催の高知のよさこい祭りを舞台に、素敵な映画が出来ました。「君と踊る、夏（11日公開）」は、灼熱の太陽の下、夢を叶えようとした少女の実話に基づいています。
よさこい祭り実力派チーム「いちむじん（土佐弁で一生懸命）」のメンバーだった新平（溝端淳平）は、カメラマン（藤原竜也）のアシスタントとして修行中。母（宮崎美子）の入院で、5年ぶりに帰り、そこで高校時代の恋人・香織（木南晴夏）の幼い妹・さくら（大森絢音）と再会。発病前に「いつか一緒に踊ろう」と約束していた少女は、「踊りたい」一心で難病と闘っていた。
「いちむじん」オーナー（高島礼子）のもと、チーム再結成なるか？　祭りか、写真の新人賞授賞式（欠席なら失格）かの選択を迫られる新平。
日本中のお祭りで、奇跡は実際に起こっている・・・、そんなパワーを感じます。

まるでＰＫ戦のような

京都で39.9度となった日曜日でした、島岡美延です。目黒のさんま、山形の芋煮も、あまりに暑そう！　
昨日の男子ゴルフ、フジサンケイクラシックは語り継がれる熱戦になりました。今年プロになった杉並学院の先輩、薗田選手をプレーオフで下し、大会連覇を果たした石川選手。1時間に渡るその4ホールは、まるでPK戦のような緊張感だったのでは？
ゴルフって目の前の選手が直接のターゲットではない不思議なスポーツ。TVで「二人の争いを同時に見られるのは、この画面をご覧になっている方々だけです」と言っていたけど、打った瞬間から球が落ちた場所を見届けられるのもTVならでは。現場や選手自身のほうが、何が起こったかわからないなんて！
そんな中、緊張する身体でクラブを持ち、静止したボールを打つ。石川選手は「いつまでも続けたかったプレーオフ」と言い、憧れの先輩との直接対決を「夢のよう」と振り返りました。本当に、どこまで強い自制心なのでしょう。神経伝達と身体バランスの良さは、イチロー選手にも共通するものがありそうです。

使用の「前と後」の写真は

昨日は、この夏最多地点で猛暑日になりました、島岡美延です。
サッカー日本代表のパラグアイ戦は、新星・香川選手が得点し、5日前に決まったザッケローニ新監督が見守るという「収穫」つき勝利！　原監督代行で新監督不在のまま負け、にならなくて何より？でした。
さて、この猛暑で、お肌や体型にもダメージを受けていませんか？　そんな折に見かけるのが様々な広告。エステ、美顔・・・、あまりに違うその写真、「効果」を強調した結果、どうも「公平さ」に欠ける気が。　
つまり、美顔用品などの「顔関連」の場合、「使用前」は、真正面を向いて歯を見せない、ほぼノーメイク・・・なのに対し、「使用後」は、輝く唇で歯を見せたスマイル、顔も少し斜めの角度で、何より照明をしっかり当てた写真！　商品の効果か、写真の撮り方とメイクの効果かわかりません。
エステなど水着の全身写真も同じ。「施術前」は真正面、「施術後」は、ハイヒールをはいて、斜めに構えてポーズ、など。
まあ、「美しい撮られ方」の参考にはなるでしょうが！？

「隠そう」がもたらした結果

夏休みは終わったのに猛暑の週末、島岡美延です。気象庁は「30年に一度の異常気象」との見解を示しました。
昨日、帝京大学医学部付属病院が、多剤耐性菌の院内感染で9人が亡くなった件で記者会見を開きました。院長ら関係者が頭を下げましたが、この大学病院の中で、どのような日々を送っていたのでしょう。現場からの報告が遅れたことに対し、院長は「情報伝達が共有されていないという重大な側面」と、対応の誤りを認めました。
公表の遅れを「患者の治療に専念したため」と説明されても、「秘密主義」のピラミッドの中で、「院内感染の事実を表に出してはならない」が、最優先されたのではと感じてしまいます。
押尾学被告の初公判にも同じような印象を持ちました。救急車を呼ばなかったのは、麻薬使用の発覚を恐れたのではないと言いながら、「少し休めば元に戻ると思った。すぐに蘇生させようともした」とは、矛盾していませんか。
二つのニュースは、「隠せるものなら隠したい」という考えが重大な結果を招いたという点で、哀しいほど似ていて、悔しいものです。

プロデューサーの「お仕事」

夜に少し吹く風もまだ「涼しさ」には遠いですね、島岡美延です。
沢尻エリカさんが、「あの謝罪は間違いだった」と、インタビューで語ったとか。「あの謝罪」とは、司会者に「別に」などと答えた事に対するもの。「事務所の謝罪指示」に折れたのだそう。いやいや、彼女の周りに「大人」はいない？
今日は元俳優・押尾学被告の裁判員裁判があります。マネージャーは、時に「仕事の調整」だけではない役割を求められることも。
映画「トラブル・イン・ハリウッド（4日公開）」では、かなりリアルにその裏側を覗くことができます。
敏腕プロデューサーのベン（ロバート・デ・ニーロ）は、この2週間、最悪の日々。カンヌ映画祭の開幕上映作品の編集で、監督と映画会社社長が激しく対立。最初の妻との娘は悩める高校生、2度目の元妻には未練たっぷり。新作の撮影間近なのに主演のブルース・ウィリス（本人！）がヒゲとメタボで大モメ！　ショーン・ペンも本人役など、出演者があまりに豪華な「内幕コメディ」、必見です。それにしても、プロデューサーって大変・・・！

ニッポンの今と「櫻の園」

昨日は猛暑日の都心にいました、島岡美延です。「防災の日」、この暑さの中、巨大地震が起きたらどうするニッポン、と政治の現状に不安になります。
オバマ米大統領も苦戦続きですが、4年の任期があります。日本の「顔」は、支持率に翻弄されつつ、どんな企業の社長より「短期で実績」が求められる？　国民が、ほぼ手を出せない代表選、せめて「国民に選ばれた国会議員」であることを自覚して行動してほしいものです。
昨夜は、チェーホフの芝居を見てきました。生誕150年（戸籍上ご長寿より年下？）を記念して、池袋・あうるすぽっとでは、12月まで様々な企画が進行中。現在、流山児★事務所による「櫻の園」が上演されています（7日まで）。
女主人ラネーフスカヤを安奈淳、後ろ姿の凛々しさは宝塚時代から不変のよう。領地「桜の園」が抵当に入っても浪費をやめられない哀しさ。屋敷を手放す時、新しい生活に期待し、母を慰める娘、それぞれの道に分かれ行く人々、忘れ去られた従僕・・・。チェーホフ最後の喜劇、「今のニッポン」が透けて見えました。

「姿勢」による自己演出を

永田町と国民の乖離、これが日本からなくなる日は来る？、島岡美延です。
北日本も真夏日の予報の中、9月になりました。暑さと政治のゴタゴタに呆れつつも、シャキッと気合を入れなおしましょう！
さて、今月の姿勢テーマは「姿勢と表情は、自己演出の基本」を改めて意識する、です。秋らしい装いや髪型は、気分転換のために大切。でもその服装や髪型を生かすには、「素敵な土台」、つまり姿勢と表情にポイントあり、です。
「理想の自己イメージ」を言葉にしてみましょう。「生き生きと仕事をする女性」、「職場でも家庭でも頼りにされるオトコ」、「妻、母、○○（職業）を完璧にがんばるワタシ」などもいいですし、もっと短く「優しい」、「楽しい」、「一生懸命」などのキーワードでもいいです。
プラスイメージは、明るい表情、背筋の伸びた姿勢から生まれます。まず「形」を作って魂を入れる！　意識して自己演出することはコミュニケーションの大切な要素。そうそう、「笑顔」が最も出にくいのは40代だとか。自分だけが見えない表情、意識してみましょう。