アンネイ手帖

キモノや着付け、暮らしの覚え書き。

NHK東西浪曲大会へ

2016-02-04 | 文楽とか映画とか


ハガキを出したら当たりました。
出さないといけませんね。
浪曲の大先輩である千松ちゃんとNHKホールへお出かけしてきました。
建物はほぼ毎日見ているのに、ホールへ入るのは初めて。
チケットは当日に交換しての指定席。
もう皆さんそういうの早い早い、それでも2階の見えやすい席で良かった。
やはり浪曲はどこも歳上紳士が多ございました。


残念ながら幸枝若さんは休演され、かわりに小圓嬢さんが熱演。
舞台ではトリを務められた雲月さん、格好よかった~。
三味線と人の声だけという芸でありながら、
大きなハコなのに声が2階まではっきり届く素晴らしさ。
あぁでももっと近くで聴きたいものです。

ゲストに出られた近藤正臣さん、
ステージではほんの少しですが「妻は夫をいたわりつ~夫は妻を慕いつつ~」
これには観客からも拍手喝采でした。
帰りのロビーでも収録。


千松ちゃんにつられて握手してもらいました。
目と目が合ってゾクッ!
その存在感たるや、です。
良い艶の紬アンサンブル、かっこよかった。
放送は2月20日の午後3時だそうです。


町の柄の紬にウールのコートで。
キモノは母から、帯はHata婆さんからのお下がり。
バチ衿でラフに。
終演後は豚汁食べて帰りました~ベンベン




2016初春文楽へ

2016-01-14 | 文楽とか映画とか


文楽初春公演、今日の文楽のゆかりツアーは
鳥井千栄子さん解説。
これがわかりやすくて面白い!
技芸員さんのお話は三味線の清丈'さん。
ええ声で面白い!

演目は、
新版歌祭文(野崎まいりのお染久松)

昨日亡くなられた桂春団治さんの出囃子が、「野崎」だったという、
その野崎を三味線アンサンブルでたっぷり聴くことが出来ました。
床がとても近い席で、浄瑠璃を堪能。



関取千両幟(相撲取りと金にまつわる)
今回は嶋大夫の引退があり、それもしばらく休まれていたのでどうなのかなぁと思っていましたが、ご登場に大きな拍手を。
お姿は少し細面になられましたが、声はさすがです。寂し。

三味線の曲弾きとは、曲芸弾きの事なんですね。
おぉ~!へぇ~~!
これがまた伝えられていくのかぁ。
感動。


文楽のゆかりツアーでは、休憩時間用にお弁当を用意してくださいます。
いっつも忘れてコンビニお握り持って行っちゃう。
次回こそ!

釣女(西宮えべっさんで嫁を釣る)
お多福が可愛い。
可愛いおたやん&使う玉佳さんも可愛い。
大きなにらみ鯛の下の能舞台を模した舞台でした。
劇場1階にもにらみ鯛のレプリカと鏡餅。


お正月の雰囲気たっぷりの中での文楽、
とても楽しかったです。
夜の部も観たいんです










年が明けたら「初春文楽公演」

2015-12-25 | 文楽とか映画とか


【初春文楽公演】

1月3日から26日まで

第1部 午前11時開演

碁太平記白石噺(ごたいへいきしらいしばなし)
 田植の段/浅草雷門の段/新吉原揚屋の段

桜鍔恨鮫鞘(さくらつばうらみのさめざや)
 鰻谷の段

団子売(だんごうり)


第2部 午後4時開演
玉藻前曦袂(たまものまえあさひのたもと)
 清水寺の段/道春館の段/神泉苑の段/
 廊下の段/訴訟の段/祈りの段/化粧殺生石


またまた「文楽のゆかり」さんでも解説付きの日を設定されています。
(以下FBから転載)



【文楽のゆかりツアー】

初春文楽公演のご案内です。
豊竹嶋大夫師匠の引退披露狂言は寛治師匠と蓑助師匠がご出演で、
三業の人間国宝が共演されるのを観るのはしばらくないかもしれません。
残念ですがぜひこの機会をお見逃しなく!
初春公演はそのほかの演目も見どころいっぱいですよ。
文楽のゆかりツアーはお正月気分が少し落ち着いてからの開催です。

1月10日(日)解説 後藤静夫さん
1月14日(木)解説 鳥井千栄子さん
1月23日(土)解説 後藤静夫さん

文楽にもっと親しんでいただけるように技芸員さんのお話、またはバックステージ見学などいたします。


          

国立文楽劇場のおめでたい室礼も正月気分満載で楽しいものですし
えべっさんの日には福娘と遭遇できるかも知れませんね


私は成人式が終わってからの日程で行きます!
詳細はまだ決めかねておりますが、楽しみであります







浪曲名人会へ行ってきました

2015-12-03 | 文楽とか映画とか


日曜日の国立文楽劇場。

天中軒 雲月  郡上宝暦義民伝
三原 佐知子  ああ残留孤児
松浦 四郎若  乃木将軍信州墓参
 ―仲入―
京山 小圓嬢  赤垣源蔵 涙の徳利
春野 恵子    袈裟と盛遠
京山 幸枝若  「会津の小鉄」より 賀茂の河原

ご案内=真山 隼人 ・ 京山 幸太

渋いね。
何が渋いって、客席がね。
今年も男子トイレが大行列でした。

浪曲を聴かれたことはありますか?
言うなれば大人の読み聞かせ。
途中、ど演歌が入るようなパターンもあり。

三味線がうまいこと入る、合いの手の声がいい、
女性浪曲師の小さな体から迫力のある声、音曲
人間ってすごいなぁと思います。

おっちゃんの頭の油臭とイビキと闘いながら
「ちょうど時間となりました~~ぁ」

年をとると自由になれるんだ。
あ、でもご案内の男子お二人は大学生浪曲師さんなのです。
テキパキと将来楽しみでありますね。
帰りに握手していただいた雲月師匠のお手手が暖かかったわ~

大阪では「一心寺門前寄席」というのが毎月あって
これも興味津々。


私の羽織チェーンが切れちゃって、千松ちゃんとコギクさん愛の共同作業。
ありがとねーグスン。



Hata婆さんの大島紬に格子の名古屋帯。
キモノに羽織りものが本当にちょうどいい季節になりました。
















「文楽の夕べ」へ行ってきました

2015-11-30 | 文楽とか映画とか


日本経済新聞社主催「文楽の夕べ」へ行ってきました。
18時からですが、日もとっぷり暮れた中之島中央公会堂。
ゴッサムシティ。

会場は文楽愛が溢れておりました。
あ、すみれ庵さん、あ、こころやさん、あ、後藤先生、ゆかりさんご夫妻。

最初は対談。
というか、ほぼワンマンショーーとなりました竹本住大夫さんのお話。
引退の頃は、ずいぶん心身ともにお疲れのご様子で心配でしたが
解放されて?ものすっごくお元気!
1時間という設定でも足りないぐらいの喋りっぷりが頼もしい。
ほんの少し浄瑠璃してくださったのがとても嬉しかったです。
一生懸命なことと情の深さは日本一でしょう。

ミニ文楽は 「桂川連理柵 道行朧の桂川 (かつらがわれんりのしがらみ みちゆきおぼろのかつらがわ)」
これまた「あほな」ストーリーですが、実話があったから余計に流行ったお半長、
14歳のお半と40前の長兵衛、出来ちゃったので心中します、のストーリーです。
いつの世も・・・ですわなぁ。

最後は技芸員さん方による対談を楽しみました。
皆さん本当にお話がお上手で、これまたあっという間に終了しました。
勘十郎さんと文字久大夫さんは言うに及ばず、籐三さんの朴とつとしたお話に相反するノリの良い三味線、魅力的でした。

たいるちゃん、琴さん、文楽のゆかりさん、ありがとうございました。
初冬の夜にキモノの琴さん、良いなぁ。


1月の初春公演も楽しみです








錦秋文楽公演第2部、妖狐にフィーバー

2015-11-24 | 文楽とか映画とか


この度も文楽のゆかりツアーに参加。
開演前に、初めて衣装部屋へ案内していただきました。
すごいでしょう? もうびっくり。
怖い職人さんがいるのかなぁ
という取越し苦労をよそに
部屋に入ると優しい女性の方が色々と説明してくださいました。


文楽の中でとてもお金がかかる部所だそうで、刺繍も染めも全て人形のためにオーダーされた生地を使って手作業で準備されるそうですよ。


縁の下の力持ち、素晴らしいお仕事に感動しました。

その後は後藤静夫先生に事前解説を。
「そんなアホな」というストーリーにホロリとさせられる文楽の魅力、
そして人形のかしらに仕掛けられた、早変わりの真実。
これは舞台を観て拍手喝采しました。


玉藻前曦袂(たまもまえあさひのたもと)という出し物でしたが、
中国~インド~日本に渡った狐、それも金色で九尾の「グワァ」な狐が主人公でした。
この狐を操るのが、桐竹勘十郎さんでした。
勘十郎さんに妖狐が取り憑いたのでは?
と思うほどのスペクタクルな舞台で、たいへん面白かったです!



Hata婆さんの紬の着物に、桃李さんの格子の名古屋帯。


狐の根付けも忘れずに連れて行きました。





文楽のゆかりツアーで錦秋公演へ

2015-11-08 | 文楽とか映画とか


11月7日、国立文楽劇場へ11月錦秋公演 第を観に行って来ました。

〔公演期間〕
2015年10月31日(土)~11月23日(月・祝)
※11月12日(木)は休演

Kさんは、着付けレッスンでお稽古された素敵な装いです。
雨が降らなくて良かったです
文楽大好きまきちゃんもご一緒させていただきました

開演1時間前集合で文楽のゆかりツアー、
まず後藤静夫先生から詳しい解説をしていただきました。
江戸で書かれた脚本だそうで、珍しい奥州訛りの浄瑠璃が聴けます。
そして、さすが江戸っ子といえる点、作家自身のペンネーム自体が洒落なんですって。

後半は三味線の鶴澤清丈'さんのお話でした。
この方は10月の「にっぽん文楽」でも解説を楽しませていただきましたが、今回は別ネタ(笑)
それも面白かった。
間近で弾いてくださる太棹三味線の音にも大感激です。
これからますますのご活躍を期待しています

お昼の部は、珍しい演目だそうです。
幕が開いたら田植えの場面だったので、思わず本町着物フリマで見た田植えの帯を買えば良かったなぁなんて・・・冗談ぷぷ。

理不尽な理由で殺される場面、健気な子供が泣く場面、いろいろあるよなぁ。
今回大笑いしたのは、浅草雷門の段。「手品師豆造ことどぜうでござります~~」
これについては、数年前に豊松清十郎さんがブログに書いておられますので
人形の姿などご覧ください。

笑いながらも怖かったんですけどね・・・

美しい花魁は清十郎さん、美しくてうっとりです。
最後の団子売りは明るく朗らかに。
「そんならお臼」「杵造さん」
けっこうのっぺりした顔が怖かった・・・。
玉男さん勘十郎さん、盛り上がって幕となりました。


来年のカレンダーと、夜の部に備えて狐のストラップをお土産に買いました
思い返すと、実は私は人形が怖い。怖いもの見たさに通うのか。

またまたHata婆さんの一揃い。
この大島紬には共布で道行コートもあります。高齢者好みの・・・セット。


暖かいというより暑い!
一応ショールを持ちましたが、使わずじまいでした。
夜の部は、21日の文楽のゆかりツアーに行く予定です。

これが終わったら、次はお正月公演か・・・









木綿キモノで灼熱の「にっぽん文楽」へ

2015-10-19 | 文楽とか映画とか


屋外でにっぽん文楽というイベントが開催されました。
「飲みながら、食べながら、野外で文楽を楽しむ」という趣旨ですので 手弁当と飲み物を持参しました。
谷町四丁目駅から会場を目指してテクテク。
天気予報がころころ変わりましたので、雨の心配ばかりしていたのですが
なんとカンカン照りで困りました。
手拭いやハンカチを頭に乗せる人が多くいらっしゃいました、
もちろん我々も。
マスコミのカメラがいっぱいなのに、夜鷹が多数現れるという現場でした。
かの六本木ヒルズでは巨大な開閉式屋根があるスペースだったんですって。
大阪でも屋根は欲しかったです~本当に泣きそうでした。


宮大工さんによる組み立て舞台はとても美しく、野外なので曇ると風がとても気持ち良い。
(どれだけ暑かったかということです)
ところが、この会場の横は上町筋と中央大通りが交差して、その上を阪神高速!
というやかましい立地条件、その騒音がNHKと歴史博物館に当たって反射するので、
イベントでの演者さんはマイク必須とのことでした。

野外の意味を考えさせられます・・・他になかったのかな。

技芸員さん方も解説や写真撮影に大忙しで盛り上がっていました。
解説タイムは撮影自由。


出し物は「二人三番叟」と「本朝廿四孝 奥庭狐火の段」というわかりやすく楽しい演目で
なんやかんや言いながら、それでも楽しんできました。
出店で甘酒を購入。日本酒や文楽グッズも販売されていました。 20日(火)まで開催です。
HPへのリンクがgooに弾かれるので書けません、すみません。

綿紬キモノに染め名古屋、綿麻のレース羽織で。


この帯は柔らか過ぎて扱いにくいのですが、柄が大好きなのです~


まさかの気温上昇で汗だくになってしまいました。
皆さんも気楽なキモノ姿。


反省会はモスでモス。










11月錦秋文楽公演♪

2015-09-08 | 文楽とか映画とか


どんどん秋めいてきました。
大阪日本橋、国立文楽劇場での公演。
キツネ見て見てー!
楽しみ♡
いよいよキモノを楽しめる季節です、
気軽なお出かけに良いですよ。



文楽のゆかりさんでもツアーをされます!
お二人の解説で鬼に金棒です。
技芸員さんのお話もいつも楽しみ。

ぜひこの機会に~









文楽夏休み公演第3部へ~

2015-07-30 | 文楽とか映画とか


この日も「文楽のゆかり」さんのお世話になりました。
第2部で見た生写朝顔話の続きです。

開演1時間前に集合し、鳥井千栄子さんから物語の解説をいただきました。
そのあと、畏れ多くも楽屋口から舞台にお邪魔して
チャーミングな玉佳さんからお人形について説明していただきました。
なんというか、人形遣いさんが人形を持たれると、目に光が射すんです。
左に玉翔さん、足に玉路さん。ド緊張やわ。
人形を持って話される間も人形が説明をしているように動きます。
いや、技芸員さん達が動かしてはるんですが・・・なんとも不思議。


さて、幕が開きました。
「きぬたと大文字」
これは歌舞伎で言うところの舞踊でしょうか。
2人の舞妓さんが大文字を望む川辺でうちわを持って舞うんですが
途中で大文字山に火が灯る。
とーぼったとぼった、自分たちの親が会いに来てくれる、
その途中の夜道を照らしておくれと唄われます。
めんこいのー。
足にはこっぽりも。なんとも健気でかわいらしい2人です。


「きぬた」は中国の女性が、布を叩いて生地を整える仕事の途中に
帰らぬ恋人を待つ思いがあふれてきて・・・という感じかな。
なんといっても清十郎さんの操るお人形の美しいこと。
胡弓の音色も夏の夜にふさわしく、うっとりいたしました。
ええわぁ・・・あんなんなりたいわぁ。

きゃ、休憩は10分しかないので、急いで口にサンドイッチを放り込みます。
お隣で鑑賞中のあやさんご夫妻は手作り弁当が膝の上に!
おいしそうでした・・・♪

この後は、いよいよ韓流ドラマ?メロドラマ?悲劇の繰り返しからハッピーエンドへ

生写朝顔話(しょううつしあさがおばなし)
 嶋田宿笑い薬の段/宿屋の段/大井川の段

笑い薬の段は、
とにかく勘十郎さん操る悪徳医者と、床で笑う文字久大夫さんの表現力がすごい!
もう一度、もっと間近で観たいものです。
そうそう、お薄をたてるお手前が細かくて、すっごく上手なんです。
すごい~という声と笑い声が絶えない時間でした。
お琴を弾く場面では、いつの間にか清公さんが床にご登場。
劇場に響く琴の音、もちろん舞台では人形が弾いています。

幕が下りて、別に死なんでもええやん!とか思いながら、劇場をあとにしました。
ゆかりさん、ありがとうございました。
次回はきっと、アフター文楽も