吉良吉影は静かに暮らしたい

植物の心のような人生を・・・・、そんな平穏な生活こそ、わたしの目標なのです。

2023年秋季アニメ勝手にランキングしちゃいます

2023-10-19 23:06:00 | 映画・ドラマを観て考えよう
 秋季アニメも出揃ってきました。
 このあたりで恒例のランキングといきましょう❗


 『葬送のフリーレン』の前評判が高いようですが、所詮剣と魔法のファンタジー、切り口に工夫はあっても似たり寄ったりなハナシにしかなりません。私には期待ハズレでした。


※実は案外ドジなフリーレン

 並外れた寿命を持つエルフのフリーレンが仲間の死を見送るというストーリーです。でも魔法が使えるなら『何でもあり』ですからオハナシとして面白くないのです。勇者と魔法使いがチームを組んで旅をする設定もゲームの世界で使い古されてます。今さら感満載です。


 同じ魔法を使っても『はめつのおうこく』の方がマシな仕上がりです。


※題名の感じよりずっとシリアスな『はめつのおうこく』

 文明が発達し、それまで頼っていた魔女が邪魔になった国王は魔女の排除に動く。育ての親である魔女を殺した国王に復讐を誓う主人公の活躍がこれから描かれるはずです。


 ランキング外ですが注目すべきアニメは『アンデッドアンラック』でしょう。
 触れたヒトにとてつもない不幸をもたらす主人公(ソンナバカナ❗)に近づいたのは不死身のアンディ、実は『死ねない』ことに嫌気がさしているアンデッド(不死人)という設定(もうムチャクチャでんがな❗)。


※カオは怖いが心優しい⁉️アンディ。

 主人公に触れたばかりに、列車に轢かれるわ、首を切り落とされるわ、あげくの果ては落ちてくる隕石に直撃される(でも死なない⁉️)。その異常な能力のために組織から追われることになった2人が自由を求めて旅に出る。


※ムチャクチャだけど熱気は凄い❗

 社会にとって有害と見なされると排除するチカラが働く・・・なんて世知辛い世の中なんだ。


 というワケで今回のテーマは『世知辛い世の中』で行きますね。


 いよいよランキングと参りましょう‼️
 第3位は『鴨乃橋ロンの禁断推理』を推しましょう❗


※あっ‼️これはサービス映像(笑)。

 現代版シャーロック・ホームズです。
 将来を嘱望されながら人生につまづいて、日がなゴロゴロしている鴨乃橋ロンですが、ひとたび事件に出くわせば、超絶推理で快刀乱麻を断つ大活躍(‼️)。ただし本人は事件解決に関われない事情があり、ワトソン役の相棒を代役として事件を解決。これ、シャーロック・ホームズが好きなら見逃がせませんねー。
 それにしても毎週殺人が起こるなんて米花町じゃあるまいし・・・なんて世知辛い世の中なんだ‼️


 第2位は『オーバーテイク』にします。F4レースを題材にしたアニメです。


※プライベートレーサーの現実を描く『オーバーテイク』

 一見華やかなレースの世界ですが、資金繰りに苦しむ弱小チームの苦労がリアルに描写されてます。

 そして栄えある第1位は・・・『ブルバスター』にします‼️

※ロボットヒーローも様々な制約と戦わなければならないのです。

 正体不明の巨獣と戦うブルバスター。実は建設会社の重機です。害獣退治には許認可や予算の壁とも戦わなければなりません(‼️)。更には残業削減や働き方改革とも・・・何て世知辛い世の中なんだ‼️

 というワケで今季は『世知辛い世の中』をひしひしと感じさせる波がアニメの世界にも押し寄せていることを感じさせるランキングになりました。
 ではまた次回、冬季アニメランキングでお会いしましょう。またね👋






アストリッドとラファエル3 ー文書係の事件簿ー

2023-07-31 21:54:00 | 映画・ドラマを観て考えよう
 以前からご紹介している『アストリッドとラファエル ー文書係の事件簿ー』です。待望のシーズン3がスタートしました。

 シーズン2以降かなり高度なトリック(現代の科学技術を駆使した不可能犯罪❔)の展開でアッと驚く展開を見せてくれます。観ている我々も、もう旧態依然とした古典的ミステリーの世界にはもう戻れませんよね~。シーズン3の冒頭作では『晴れた日の落雷による殺人❔(まさに晴天の霹靂です)』が登場します。実は捜査過程でのミスリードだったワケですが、これに合理的な解決を与えるストーリー展開は大したものです。

 また劇中でのセリフがことごとく『ハッ❗』とさせられるのです。示唆に富んでます。

 社会力向上グループの中で陰謀論が話題になった時に、ウィリアムが次のように分析します。『陰謀論というのは拒否なんだと思う。社会の複雑さを拒否すること。複雑な問題への単純な答えだ』の言葉はナカナカ本質を突いてるナーと思いました。

 第二話では信仰が主なテーマだったのですがアストリッドのセリフ『神の存在を信じる根拠はありません。存在しないという根拠もありません。神の存在を否定するのは、肯定するのと同様ひとつの信仰です』これも実に素晴らしい言葉ですね~。

 アストリッドとテツオ・タナカとの極めてギコチない恋の行方も含めて『目を離せない』ドラマです。

2023夏季アニメ勝手にランキングしちゃいます

2023-07-18 10:05:00 | 映画・ドラマを観て考えよう
 いやー『るろうに剣心』面白いですねー。完全なリメイクなんですが見返して『こんなに面白かったのか❗』と改めて感動を新たにしました。改めて初回から観直してみると『西南戦争後の旧士族たちの運命を描く』というスッカリ忘れていた設定に触れて、当時の時代背景に思いを馳せる楽しみを見出だすことができました。緋村剣心を知らなかった若い世代にも是非観て欲しいアニメです。


※リメイク版がスタートした『るろうに剣心』

 このコーナーでは新作を中心にご紹介してますので、涙をのんで番外にさせていただきます😢。


 それにしても毎日暑いです。最近の夏は猛暑というもオロカなくらいで、もはや殺人的な暑さ💦。
 こういう時こそは背筋も凍るホラーの出番ですっ❗

 妖しい呪物が次々と登場する呪術迴戦、新シリーズは五条悟と夏油傑の若き日を描きます。あくまでカルい五条悟の性格が、暗くなりがちな呪い満載ストーリーの中の救いとなってます。


※『呪術迴戦』から夏油(中央)と五条(右)

 呪術迴戦も今回が第二シリーズなので惜しくも番外です。んー❗残念‼️


 さて、この夏は新感覚ホラーが目白押しです。まずは恐ろしカワイイ『ダークギャザリング』から(笑)。


※霊障に悩まされる主人公がムリヤリ恐怖体験に巻き込まれる『ダークギャザリング』

 恐ろし楽しい新感覚ホラーです。これを第3位に致しましょう。


 第2位は『アンデッドガール マーダーファルス』を推しましょう。江戸川乱歩ばりの怪異譚かと思いきや、第二話でいきなりヨーロッパが舞台になったのにはビックリ‼️
 生首少女(❕)が探偵となって殺人の謎解きをする新感覚ホラーです。


※『アンデッドガール マーダーファルス』から鳥籠で運ばれる生首だけの少女(生きてます‼️)。


 そして第1位は・・・『ゾン100』‼️

 『ゾンビになるまでにしたい100のこと』を推しましょう‼️


※『ゾン100』から『朝からビールがのめる嬉しさ』もう会社行かなくてイイんだ‼️

 ある朝、世界はゾンビで溢れていた。
 ブラック企業に勤める主人公が思ったのは『もう会社行かなくてイイんだ‼️』。これは笑える。笑えますが、ゾンビとなった社長と対決しながら律儀に『退職願い』を口頭で伝えようとする姿にサラリーマンの悲哀を感じます。あームカシ思ったよなー『地震でも来て会社行かなくて良くなったらイイのになー❗』最近の若い衆はそれがかなり切実みたいです。
 なんか身に染みて感じられる切なさがイイですねー、これが。
 ワタシ的にはこの夏第1位のアニメです。


 さてホラーではないのですが、注目すべきアニメはまだまだあります。ワタシのオススメは『SYNDUALITY NOIR』です。
 『ドリフターという発掘業者(❔)を目指す主人公カナタが美少女型アンドロイドを拾う』という結構『ありきたり』なストーリーではありますが、世界観や設定がイイんです。未来のメカのチープな色使いや使い込まれたクタビれ具合が実にキモチいいンです。
 観ると必ずハマります。今回はこれを『特1位』に推します。


※ありがちなストーリーながら観るとハマる『SYNDUALITY NOIR』。


 寝苦しい夜はやっぱりアニメだ。
 しかし寝不足は夏バテのもと(笑)。ビデオで撮って楽しみましょう。


 次回は秋季アニメが出揃った頃に。
 またね👋

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インディ・ジョーンズと運命のダイヤル

2023-07-04 09:21:00 | 映画・ドラマを観て考えよう
 いやー観てきましたよー。『インディ・ジョーンズと運命のダイヤル』、実に観応えがありましたー。

 僕らのインディも、はや老人の領域です。ハリソン・フォードも御年80歳、いつの間にか『最後の聖戦』で共に活躍した父上(ショーン・コネリーが演じたヘンリー・ジョーンズⅠ世)の年齢を超えていたんですねー。
 で、おとなしく隠棲するかと思えば全盛期を超えるアクションの連続‼️走る❗跳ぶ❗舞台はモロッコからアテネを経てシチリアへ、超絶カーアクションに続いて、深海に潜っては凶暴なウナギの群れに襲われるは、洞窟内ではムカデの大群に群がられ、はてはスカイダイビングまで・・・フツーなら10回は死んでます。


 今回のお宝はアルキメデスが造った『運命のダイヤル』・・・これが時空間の裂け目のある場所を指し示すらしいンです。
 これを使えば、過去に戻って歴史的事実を改変することが可能になるらしいンですねー。

 これを狙うのがナチの残党。アメリカに渡って宇宙開発に関わる物理学者という設定は有名なヴェルナー・フォン・ブラウン博士をホーフツとさせる悪役です。折しも人類初の月面探査成功を祝うパレードの中で秘宝争奪戦が繰り広げられます。

 アメリカはブラウン博士の協力を取り付けアポロ計画を成功させる。ソ連はドイツの研究施設と技術者たちを接収し、ロケットを束にして打ち上げるソユーズ宇宙船で宇宙一番乗りを果たす。すべてドイツの科学が元になってるんですねー。


※『ジョジョの奇妙な冒険』から『ドイツの科学は世界いちー‼️』のシュトロハイムです。

 第二次大戦の結果をひっくり返そうとするナチス残党の野望でしたが、ダイヤルの計算を間違えたか、アルキメデスの周到な企みか、飛び立ったハインケル爆撃機はあろうことか古代ギリシャ時代に転送されてしまいます。シラクサの戦いのド真ん中に登場した爆撃機は古代人の目には『ドラゴン』としか見えない・・・。


※ハインケルHe111爆撃機

 自らの半生を捧げた古代史の世界に飛び込んだインディ、『もう現代には還りたくない』と思うのですが・・・目が覚めてみれば痛むカラダでベッドの中、『全て夢だったのかも❓』と思うようなエンディングですが、老人なら毎朝目が覚めるといつも感じる内容ですね。カラダの痛みと楽しかった夢とのギャップ(笑)。ハリソン・フォードも衰え始めた肉体をこれでもかと晒してくれます。

 年老いた元妻との再会、世界を放浪したペール・ギュントの帰る場所はやっぱり懐かしい自分の家ですよね。

 これで最後かと思いますが、最後にアノ帽子をインディが再び手にするラストシーンは秀逸‼️『まだまだ引退なんかしないぜ‼️』って元気がモリモリ湧いてきます。

 まだ次回があるかも❔あれば絶対観に行きます❗


アストリッドとラファエル2 ー文書係の事件簿ー

2023-06-02 18:39:00 | 映画・ドラマを観て考えよう
 以前にもご紹介した『アストリッドとラファエル ー文書係の事件簿ー』。
 待望のシーズン2がスタートしましたね~。

 鋭い観察眼を持つアストリッドと抜群の行動力のラファエル、この2人がお互いの欠点を補いながら難事件を快刀乱麻を断つ如くバッサバッサと解決する人気のシリーズです。

 アストリッドは自閉スペクトラム症で対人関係が苦手、いつもは犯罪資料室に籠って文書整理をしていますが、フツーの人は見過ごしてしまうような物事の細部が気になる特質が犯罪捜査に役立つことにラファエル警視が気づきます。ガサツでルールなんか屁とも思わないラファエル警視とは対照的なコンビです。

 『欠点こそが実は最大の武器になる』という逆転の快感がクセになります。

 シーズン2では、お互いがかけがえのない存在であることに2人が気付き、ぎこちなかった絆が確実なものに変わってきています。

 第1話では注意力を惑わすトリックに一切引っ掛からないアストリッドの特質が描かれて興味深い内容でした。

 第2話は日本のヤクザが関わる話でアストリッドの奇妙な日本理解が面白かったです。フランス人から見た日本人のイメージ(ずいぶん好意的でした)が分かる内容でした。ビートたけしの映画以来日本のマフィアとしてずいぶん有名なんですねー。

 これからの展開が楽しみです。