母の話・2001.1.1
北川の薬師っさん
七日市の天王さんは夏祭りで、
あそこは賑やかじゃった。
買うたり、食べたりして帰りょうた。
北川の薬師っさん、あそこにも参りょうた。
夏祭りで、歩いて行きょうた。
井原の郷社、下町にある。
桜が咲く前に祭りがありょうた。
茂平のもんは瘡守(かさもり)さんへ子供がこずかいをにぎって参りょうたそうな。
霞座(かすみざ)
新町の霞座、
よう見にいきょうた。
よう流行りょうた。
七日市駅
西江原には「軽便(けぇべん)」がなかった。それで七日市駅に出ようた。
小学校がある今市の人は木之子駅へ出ようた。
興譲館があるので七日市の駅はにぎやかじゃった。
(通りから離れ)不便なとこにある。
駅のそばにiいう煙草屋があった。友達の家で寄るようにしょうた。
今は同窓会にも腰が痛い、ほかにも痛いゆうて出てこれんようになった。
女学校の同窓会
矢掛の山野上から通学しょうた人がいて、その人が同窓会の世話をしょうる。
会が終わると「来年も私が世話をします」と大きな声で参加を募る。
今はでっぷりとして、着物を着てくる。
お化粧もしてどこも痛いところはなさそうじゃ。
それで次の年も行った、
「今年で最後じゃなあ」いいながら集まった。
そしたら「来年もやるから来てださい」言われた(笑)。
世話好きな人じゃ。
その人は興譲館の近くに住んどる。結婚の世話もしとる。